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【後編】相性ってあるの?ないの?数秘術という占いが教えてくれる "相性" のとらえ方


「どうせ分かり合えない」という
諦めも達観も越えた先にあるもの


ひとつ前の記事で、こんなことを書きました。


でも、自分と他者は決してひとつにはなりえない。

その事実を受け入れられたときに、人は精神的な自立を果たして、"自分が自分である自由" と、"他者が他者である自由" を尊重し、その自由を体現しながら生きられるようになっていきます。


違うということを、ありのままの現実として受け入れたとき。


わたしたちは「なんで分からないの?」「なんでそうなるの?」というお決まりの文句だけを繰り返してしまう "終わりのない原因探し" に終止符を打ちます。


やり場のない感情を爆発させるのでもなく、「どうせ分かり合えないんだから」と諦め、自分の心を麻痺させて達観するのでもなく、


「違うなら、どう違うのだろう?」と思考を働かせ、建設的に考えることができるようになります。



それが前編の記事でいう、「みんなひとつにはなれない、独立した存在」という【多彩で複雑な世界】の扉が開き、【創造のフェーズ】に一気に突入していく境地なんですね。


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創造のフェーズでは
期待や希望は役に立たない


【創造のフェーズ】では、「相性が合う/合わない」どころか、「自分と人はそもそもひとつになりえない」という前提から物事を捉えるようになります。


そして、とても忙しくなります。


というのも、

「こうしてみたら合いそう」

「こういうときは合わなくなるらしい」

「自分の対応をこんなふうに調整してみよう」


っていう具合に、やること、考えること、工夫することが山ほど出てくるから(笑)



そこでは、自分の中の期待や希望、理想像という思い込みというのは役に立たなくて。


相手のことを知るには、自分の思い込みの中から出て、目の前のリアルな相手に向き合い、相手の立場に立って観察して、理解して、実践して、アレンジして、変化していくしかありません



最初は慣れないものだし、「だって」と甘えたい小さな自分も出てきます。


そして、それを押さえ込んでしまう必要はないんです。


そんなときにはね、「わたしは本当は何を相手に求めているんだろう?」って問いを心の中に投げかけて、そこで聴こえてくる声に耳をすませてみて。



そうすると、言葉で相手に要求していることを求めていたのでは本当はなくて、ただ、自分の中の小さな自分をケアしてほしかった。


そんな可愛らしい願いに出会うかもしれません。


もしそんな声が聴こえたなら、自分のケアを誰かに任せきりにするのではなく、まずは自分自身でヨシヨシしながら、「大丈夫だよ」と抱きしめてみてください。


他者によっては永遠に叶えられることのない願いを、自分自身で叶えていくんです。



こう考えるとね、人を理解するというのは、相手を愛するプロセスのようで、実はなにより「自分自身の愛し方」を学ぶプロセスでもあるって気づかされるんです。


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関係性の創造フェーズ
ー みっこの場合 ー


イメージしやすいように、具体例も挙げておきますね。


たとえば、わたしの夫婦関係。

わたしと夫は価値観は似ていても、相性がいいとは思いません。


LP4のわたしとLP5の夫の、違いたるや……コミュニケーションのスタイルなんて、完全にズレズレです。


【みっこ(LP4)】
・基本的に口数少なめ
・結論や要点が分かればOK
・オチがない会話ができない
・実際的なアドバイスが相手のためになると思っている

【夫(LP5)】
・おしゃべりを楽しみたい
・自分の知っていることや学んだことをシェアしたい
・ディスカッションがしたいのであって、オチは特にない
・感情に寄り添うことが相手のためになると思っている


このコミュニケーションスタイルの違いがわたしたちの夫婦喧嘩の95%を占めている、というくらい、コミュニケーション面での相性は悪い(笑)


そして夫婦間でのコミュニケーションのズレは致命的で、ヘタをすると派生的に問題を増殖させることにもなりかねません。


それなのに、結婚して以来、相性はよくなるばかり。

人からは「ケンカなんてするの?」と毎回聞かれるほどです。



結論を言えば、わたしたちはケンカはしません。ケンカになりそうなことも、必ず「対話」に変換するからです。



もちろん最初は、お互いの違いにすら気づいていませんでした。


そして、それぞれに自分の思う「コミュニケーションってこういうもの」という無意識の前提から相手に要求したり、要求に応えてくれない相手をジャッジしていました。


それが、感情的な「なんでそうなるの!?」を何度も何度も繰り返していくうちに、「どうやら何かが根本的に違うんだ……」って、冷静になって考えるようになって。


※気づくまでにはどうしたって時間がかかります。根気よくいきましょう(泣)



そして、考えや思いをシェアしあう対話を重ねるようになり、ときには数秘術でお互いの性質や考え方、行動パターンの理解を深めていくこともしました。


みっこ夫婦

(めずらしく夫登場)


そうやってお互いの違いを知って、相手にどう対応するのか、どうサポートするのか、そして自分は自分で、どう表現したら相手に伝わりやすいか、などなど、あれこれ試行錯誤していきました。


もちろんうまくいかないときもあるし、理解はできても賛同はできない、なんてこともあります。今でもあります。


でもそんな時にこそ、

自分で自分のケアを怠らないこと、そして、わたしたちはどんな関係性でありたいか?という共通地点に立ち戻って、長期的な視点を持ったうえでの妥協と変化を選択していきました。



このプロセスを重ねれば重ねるほどに、「分かり合えない」という虚しさや無力感より、

「そうか、じゃあここはこうしてみようか」と、パワーを取り戻していくような感覚が蓄積されていくのが感じられました。



そしてね、徐々に気づき始めるんです。


この【創造のフェーズ】には「固定」というものがなく、毎瞬毎瞬の変化の連続だけがある、ということに。



どこかに理想的な相性があるのではなくて、ただ今ここを重ねて、関係性を共に作る、co-creation(共創)が続いていく。


複雑さとシンプルさが混じり合って、2人だけの絵が描かれていくことは、とても楽しくて、不思議で、ワクワクすること。


2人で描く絵も、描くわたしたち自身もどんどん変化していくから、お互いに、結婚当初と今は別人だね、と思わず笑ってしまうくらい。


飽きることもなく、お互いの変化を称え合い、応援し合う関係性ができています。

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(美味しいご飯とお酒を一緒に楽しむのが幸せ!)


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数秘術を活用して
創造フェーズを加速させよう!


「理想」や「予想」の枠なんて飛び越えた、意図も想像もしていなかった世界。


夫との関係性を通して、理想を叶えることだけが人生の楽しさではないと知りました。


話が大きくなってしまったけれど、この「相性を創造していく」関係こそ、本当の意味での「相性がいい」関係なのかもしれないな、と思います。


とはいえ、「人と人って違うよね」と分かったような気になるのではなくて、本気で腑に落としていくというのは、案外難しかったりします。


大抵の場合、諦めや無力感とセットになるケースが多いですしね。


そこで、数秘術を活用しちゃおう!というわけです。


数秘術は、数字を通して自分と相手の違いを客観的に見ることができるツールです。


この人の目から見える世界ってどんな感じ?

この人があんな言動をするのはなんで?

この人にとっての喜びってどんなもの?


これらは当然、自分のそれとは違います。まずは、この違いを理解していくことが大切です。


そして、自分と相手を理解することで

◎ 相手にどう接したらいいのか

◎ 自分はどう接してほしいのか

◎ どんな部分でコミュニケーションがズレるのか

◎ どんな部分で心地よいつながりを感じ合えるか


といった、工夫する点や妥協点、未然に防いでおきたい衝突ポイントが明確になるんですね。



ちなみに、数字っていうものを介して自分や相手を見ると、過剰なイライラや「なんで!?」が出てきづらくなるのも面白くて。


「え、そんな考え方なの!?すご!」とか、「だからそうなるんだねぇ、へぇ〜」って、抵抗値が低い状態で納得できたりするんです。


というのも、「この人は自分と違うんだ」ということが、数字として明らかに表れるから。


それが「相手と自分はひとつであってほしい」という無意識深い前提を、スコーンと根っこから引き抜いてくれるんですね。



そして数秘術のすごさは、本人が気づいていない無意識の思考パターン、行動パターン、魂の喜びすら浮かび上がらせるところ。



話し合いを重ねることは大前提として必要ですが、何時間も何日も何年もかけて分かることが、たった8つの数字で理解できてしまう、なんてこともあるんです。


それはわたし自身も、そしてパートナー同士でセッションを受けてくださるクライアントさんたちも、体感しているところです。


クライアントさんたちが「もっと早くに(自分や相手の数秘を)知りたかった」と言うのには、こうした「数秘術だからこそ触れられる領域の深さ」があるのだと思います。



「あなたにこうしてほしい」という要求のし合いから、「わたしはこう」「あなたはこう」「じゃあお互いのためにこうしよう」という擦り合わせへ。


この擦り合わせが深まれば深まるほどに、一緒にいて無駄な誤解がなく、無理なストレスがない状態で、

お互いに学び合ったり、応援し合ったり、しょうもないことで笑い合うことに、大切な時間やエネルギーを注げるようになるんです。



そんな関係性というのは、当然ながらどこかに転がっているものではありません。


お互いに向き合っていく中で、試行錯誤しながら形にしていくもの。その人とあなたが作る、オリジナルなんです。



それが関係性を「育む」ことだと私は思ってます。



だからやっぱり、私が思う相性というのは、「相性が良い/悪い」がはじめから決まっているのではなくて、

「相性が合うようになっていく」「相性を合わせていく」っていうことになるんですね。


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この機会にぜひみなさんも、「この人と相性を合わせていくとしたら、どんなことができるかな?」という視点で、まわりとの関係性を眺めてみてください。


それはパートナーだけでなく、家族や友人、職場の関係性も含めて、です。


そこには、どんな「違い」があるでしょうか?


そして、違うからこそ凸凹のレゴブロックのようにつながれるこの世界で、あなたは人とどんなふうに繋がっていきたいでしょうか?


ちょうど来年は、「心地よい関係性」という自分の居場所を定める【6】の年。


今年のうちから、この相性や関係性について、自分なりの捉え方を深めていってもいいかもしれませんね♪


みっこ



\ おまけコラム /
【潜在数秘術では「相性」をどう捉える?】


上ではわたしの見解を綴りましたが、わたしが使っている潜在数秘術では、こうした「相性」というテーマは「良質コミュニケーション講座」で扱います。

恋愛に限らず、人間関係すべてに共通するコミュニケーションのポイントを数秘的な観点から紐解いていく講座です(数秘術を知らない方でも参加できます)。


潜在数秘術では、良質なコミュニケーションや関係性を築くポイントとして、思考パターンを教えてくれる「ライフパスナンバー」と、魂が感じたいことを教えてくれる「ソウルナンバー」をメインにみます。


こちらの潜在数秘術協会のブログでもちょこっと説明されてるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね♪

https://ameblo.jp/sna-jp/entry-12318589407.html

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