【前編】相性ってあるの?ないの?数秘術という占いが教えてくれる "相性" のとらえ方
Good Chemistry?
Bad Chemistry?
「数秘術的にみて、相性ってあるんですか?」と聞かれることがあります。
この記事を読んでいるみなさんは、相性についてどう考えていますか?
「この人とは相性が良い」「この人とは相性が悪い」と考えることがあるとしたら、それってどんなところで判断していますか?
たとえば、価値観が似ているかどうか、趣味が同じかどうか、笑いのツボが同じかどうか、一緒にいて安心できるか、自分らしくあれるか、などなど。
基準は色々あると思います。
それこそ、人それぞれに。
でも今日は、そんな「相性が良い/悪い」という考えをちょっと脇に置いて、「相性を良くしていく」という視点で関係性について考えてみてほしいんです。
というのも、わたしはそもそも「相性というものはない」と考えているんです。
※この「相性ってあるの?ないの?ないなら、どういうこと?」について、2つの記事に分けてお届けしていきますね。
・ ・ ・
相性が "合う" と
相性を "合わせていく"
先日、潜在数秘術ベーシックセッションを受けてくださったことのあるクライアント(Aさん)からのご依頼で、相性鑑定をさせていただきました。
お相手は、Aさんが最近お付き合いを始めた方です。
「相性というものはない」と言った端から、さっそく「相性鑑定」って?
どういうことか、説明していきますね。
Aさんからのご依頼は、
相手を理解することで、相手とどう接していけばいいのか、自分がどうあることが相手にとって一番いいのかを知りたい
という内容だったんです。
つまりAさんは、「相性」という何かしら固定したもの・決まったものが最初からあって、それが良いか・悪いかを知りたい、という考えではなく、
「この関係性を育んでいくために自分が知っておく・意識しておくといいこと」を知りたい、と思っていたんです。
「この人と相性が "合う" かを知りたい」
ではなく
「この人と相性を "合わせていく" ためにどうしたらいいかを知りたい」
このふたつは、似ているようでまったく違います。
前者の考え方は、この世界のどこかに自分と「相性の良い人」がいて、その人と出会うことが幸せな関係性につながっている、というような前提が隠れている気がします。
そして後者(Aさん)の場合は、どんな関係性においても、まずお互いのことを理解して、それぞれに積極的に変化していく必要がある、という前提があると思うんです。
もちろん、「この人こそ完璧な運命の人だ!」と感じさせてくれる運命の出会いもあるかもしれません。
でも人生経験を積めば積んでいくほど、「自分と完璧に合う人がいる」というのは幻想なんだと、私たちは学んでいきます。
そして、「関係性とは相互に学び合い、変化し、時間をかけて育んでいくもの」という視点を持てるようになっていくんです。
・ ・ ・
「他者とはひとつになりえない」
という祝福
人と人は皆違う存在で、相手に自分の期待通りに動いてもらうことなんてできない。
そんな耳タコな事実を、痛い思いをしながら何度も思い知らされているにも関わらず、わたしたちは無意識に「人は自分と同じである」と思いたがります。
深いところではひとつだけれど、意識の世界では分離しているわたしたち。
その不思議なカラクリが見えるようになるまでの間、意識がぎゅっと掴んで放さない、切実な願いがあるんです。
それが、
「他者を分離した存在ではなく、自分とひとつであると思いたい」
この願いが心の奥深くにあるからこそ、「だって、わたしとあなたはひとつでしょう?」という前提から、相手に期待し、要求し、主張して、コントロールしようとする。
それはまるで子どものような純粋な願いですが、事実、幼児はお母さんと自分が精神的なレベルで未分離な状態そのもの。
だからこそ、自分の思い通りに他者に行動してほしい思いが爆発するヤダヤダ期があったり、
逆に、親と自分を同一化して、親の価値観や判断基準を自分のものとして持つようになったりするんです。
でも、自分と他者は決してひとつにはなりえないという事実を受け入れられたとき、人は精神的な自立を果たし、
"自分が自分である自由" と、"他者が他者である自由" を尊重し、その自由を体現しながら生きられるようになっていくんです。
そう考えると、「違うことを知る」(思い知る、という方が適切かもしれませんね)というのは、一見冷たいことのようで、わたしたちを自由にしてくれる祝福であり、成長の証であり、優しさでもある。
わたしはそんなふうに捉えています。
・ ・ ・
そして、新しい世界へ。
創造のフェーズへ。
そして、ここからが本題であり、前半であるこの記事はそろそろ終わりになりますが、その前に少しまとめておくと。
「相性ってなんだろう?」という問いから始まって、人は他者と自分がひとつであってほしいと願うものだし、だからこそ相手に期待したり、相手をコントロールしたくなるものだ、と書きました。
でも、自分も人も独立した存在であり、その事実を受け入れたとき、違いを理解し尊重し合う関係性構築が可能になる、と。
そうやって「自分と相手は違う」という前提に立ったとき、つまり、「自分と合う/合わない」という二元性や、「自分はこうである」といった固定した世界観を越えたとき、
「みんなひとつにはなれない、独立した存在」という、【多彩で複雑な世界】の扉が開き、【創造のフェーズ】に一気に突入していくんです。
多彩で複雑な世界って、どんな世界?
創造のフェーズってなに?
その世界における相性って?
そこで数秘術はどう役に立つの?
といったポイントについては、次の記事で書いていきますね!
ご興味のある方は、ぜひ続けてこちらの後編も読んでみてください♪
みっこ
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