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026 | ブルーオーシャン戦略の肝

福岡で商業デザインを本業としながら、Webマガジン『ミッケ!フクオカ』の編集長でもあるおしけんです。note投稿25回目。今回は『ブルーオーシャン戦略の肝』というお話。

新しいビジネスモデルやビジネスチャンス、何かしらの活動を行なっていく際に、よく言われることが『ブルーオーシャンで戦おう』という話。これはもちろんその通りの部分ではあるけれど、もうちょっと掘り下げていかないとちょっと危ないよね、というとこがある。まず先に簡単な用語説明を。

●レッドオーシャン→企業同士の競争が激しく、新規参入も多い。成熟した市場で、薄利多売の状況などに陥っている。

●ブルーオーシャン→競争相手のいない(少ない)まだ未開拓の市場。

とてもシンプルなところで言えば、ブルーオーシャン戦略はとても大事な考え方で、特にコンパクトビジネスを今後展開する人にとっては、むしろマストなところ。ただし、ブルーオーシャンで戦うにしてもいくつか外せないポイントがあるわけで。ブルーオーシャンを探すことに一生懸命になるあまりに、意外とそっちは後回しにしがちな人が多い。

▶︎『ブラックオーシャンの可能性を考える』

ブルーオーシャン市場を見つけ、戦う戦力(スキルや環境)は整っている。他にやってる人もいないし戦える!と思った市場が、そもそもニーズのない市場(ブラックオーシャン)であるパターン。これは『自分の出来ること』を基準に何かをしようとした時に陥りがち。どういう業界であっても、ニーズがあるからこそ物事や人は動くわけで、とても冷静に考える必要がある。もちろん、その先の広がりや成長などを考えない『やりたいことをやる』精神では、考えなくてもいい話。

▶︎『持続可能なものかどうか』

これも結構陥りがちな話なんだけど、今の環境だから出来ることを考えてしまうことがよくある。簡単に例を挙げると、フリーや個人で活動している人は生活(結婚・出産・引越し・収入など)環境。企業や団体だったら社員やスタッフや協力会社など。状況は常に動いていくものなので、環境が変化しても持続可能なプロジェクトなのかどうか、きちんと考えていないと、いざという時や想定外の時に続けられなくなってしまう。

▶︎『参入障壁を高く設定できるか』

実はこれが一番のポイントと思ってて。開拓したブルーオーシャン市場が成長し始めると、必ず追従する新規参入・競合他社が生まれます。簡単に追いつき・追い越されるものであれば、すぐに取って代わられるものになってしまう。それをさせないための参入障壁づくり。スキルなのか、コストなのか、オリジナリティーなのか…それぞれ着目するところは違うだろうけど、成功のカギはまさにこれかと。

どうしてもブルーオーシャン戦略は『自分が出来ること』『誰もやっていないこと』を基準に話しがちなところがある。または〝やりたいこと〟だけで走ってしまい、単なる自己満足の域を超えないものにもなってしまう。限られた時間の中で色々と活動をしていく上では、ざざっとこういう点はセットで考えないとな、と改めて自分に言い聞かせるつもりで書いた今日のnoteでした。