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蕎麦を扱う

「あけみ」という名の女性になって小さな男の子に懐かれてる夢をみた。

私が席を移動すると彼もついてきて、ぴったりと寄り添ってもたれかかって眠りたいという。

右手をとって頬を寄せて彼はこう言った。「あけちゃんの肌は蕎麦みたいだ」蕎麦?どういうこと?夢のなかで考えているときに私の肉体の目が覚めた。

起き上がらずに解釈をする。蕎麦粉だけで蕎麦を作るには、扱いに慣れて粉と手で会話をするくらい感覚を研ぎ澄ます必要がある。熟練した人が扱うのをみると、とても簡単にみえる。

アレルギー体質の人にとっては命を落とすこともある食材。我が家の長男も幼い頃、知らずに食べて全身が真っ赤に腫れた。

美味しい本物の蕎麦は毎日食べても飽きないくらい好き。あたたかくても冷たくてもいい。たぬき蕎麦が大好き。

おととい蕎麦粉を混ぜたパンケーキを作った。イタリア語ではグラーノ・サラチェーノ。蕎麦粉入りのビスケットも好き。

連想ゲームはどんどん広がる。

朝の身支度をして長男をバス停に送るまではいったん潜在意識へ送り込む。朝ごはんをひとりで食べながら、夢解釈を言葉として認識してみる。

私の右手を通してこの人間世界に視覚化するみえない世界のエネルギーは、蕎麦のように扱えばいい。さらりと手軽に料理してもいいし、慣れた手つきで10割蕎麦を作ってもいい。

ただしアレルギー体質の人を苦しめないように工夫する。空気を吸っただけで拒否反応する人には、近寄らないし近寄らせない。食べない方がいいなら無理強いしない。

今日の昼ごはんは、全粒粉パスタを蕎麦に見立て、かき揚げ蕎麦にしよう。

(はてなブログ「アレコレ楽書きessay」2020.9.23 加筆修正転載)

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