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初めてのことをやってみる効果

わちゃわちゃと動いて周りの状態を引っ掻き回すような迷惑行為でなければ、触手の反応することはとりあえずやってみる。

生活環境や仕事をがらりと変える訳ではない。今まで買ったことのないタイプの洋服を試してみたり、ネイルアートを楽しんだり。使ったことのない技法を見様見真似でコピーしたり。

するとなぜだか、普段の生活自体が静かにぐわっと拡張する感覚を覚える。慣れないことをやると、いつもやっていることの動きもさらになめらかになる。

最近の具体的な波状効果は、まずネイルシールによる肌の手入れのやり方の変化。

生まれて初めて爪にシールを貼った。手作り料理にハマっている時期の私だったら考えられないこと。かわいいなと気になっていたシールを使用頻度の少ない左手につけた。

がさがさ乾燥した手には似合わないからこまめにケアをする。ついでに顔も身体全体も少し丁寧に保水する。肌の調子がいいと朝の身支度の時間が短くなる。

つまりはネイルシールが全身の肌の状態を向上させて朝のくつろぎ時間が増えた。

もうひとつの具体例。ラジオ配信をやってみようとおしゃべりを録音したら普段の会話のキレまでよくなった。

ぼそぼそ話す声は聞き取りにくいから、自分が聞きやすい音量や言葉を意識して声を出して録音した。

翌日職場で、寝起き不機嫌顔の同僚がこういった。「はつらつした挨拶やめて!」と。もちろん冗談。彼女は辛口ジョークが得意技。

日本語でおしゃべり録音したのに、イタリア語のおしゃべりもなめらかになって会話が弾む。相乗効果ってすごいな、とここ数日リアルに実感している。

ずっと続けることでなければ意味がないからやらない。そんなブレーキはいらない。やってみてその時期の自分にぴったりなら続ける。違うなと感じたらやめる。

そうやって取捨選択してきた。まだ知らない世界は無限にある。今日も日常生活のひとこまで、知らない領域への新しい鍵をどこかで拾うかもしれない。

針仕事へ行ってきます。

素敵な1日をお過ごしください。

(はてなブログ「アレコレ楽書きessay」2021.1.20 加筆修正転載)

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