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すべての”夫”に読んでほしい

作者の江國さんはそんなこと思わないかもしれないけど
私は本当に心から思う。
世の中の全ての”夫”にこの本を読んでほしいと。
読んで、世の中の”妻”という生き物が考えていることを知ってほしい。
そして感じてほしい。
あなたの妻は、夫であるあなたのことをとても愛していますよと。




私は江國さんが一番好きな作家と言えるくらい
とにかく大好きなのですが
好きな作品、今までは小説が一番でした。
(流しのしたの骨は何度も読むくらい好き)
でも、この本を読んで変わった。
私、多分このエッセイが一番好きだって。
江國さんのエッセイも数々あるけれど
私の知識が及ばずイマイチ楽しく読めなかった本もあって。。。。

だけどこの本はとにかく読みやすい。
その上、わかるわかると首がなくなるんじゃないかと思うほど頷くことばかり。
え、私のこと書いてあるの?と疑ってしまうぐらい笑
もう、何度読んでいるかわからないくらい再読に再読を重ねている
私の大切な本なのです。


夫婦間のことは他人にはわからないことだらけ。
それぞれのおうちでいろんな会話があるだろうし、なにが愛情表現で、何が傷つける言葉になるかは相手との関係性にもよるしね。
そんな中、最近夫が言っていたこと。
お誕生日を迎えて29歳になった職場の方が旦那様からLINEで
"おばさんだね"と言われてむかついて
未読無視をしているという話。
(微笑ましくもあるけど、どこの夫も変わらないのだなぁと思ったり)

我が家もババアと言われ、デブと言われ
暴言は日々たくさん言われているけどね。笑
まあ、気持ちのいいものではないし
できれば言わないでほしいと思ってるし、伝えてもいるし、たまに反逆もするのだけど。
そこで冒頭の話に戻る。
世の中の夫よ、この本を読むのだ。
妻という生き物は、あなたのことが大好きで
あなたのために何ができるかを考えていて
あなたといろんな景色を見たくて、一緒に出かけたくて
あなたと毎日おしゃべりがしたくて
あなたの寝息を聞きながら、隣で包まれて眠りたいのです。
妻という生き物はそういうものなのです。
いくら伝えても上手く届かないから
江國さんの言葉というフィルターを通して、妻が考えてることを知るのだ…!夫よ!
・・・と思うけどきっと読まないでしょう。笑


先程の夫の職場の方には
私からこの本をプレゼントしたいし
旦那さんに読んでもらうのだよと伝えたいし
読めば読むほど、とにかくいろんな人にこの本を配りたい気持ちになってくるのです。


先日結婚記念日を迎えて、結婚6年目に入りました。
付き合ってきた期間も入れたら10年という数字が目の前に迫ってきてるけれども
相変わらずのひよっこ夫婦ですが
一緒に美味しいもの食べて、ガハガハ笑って
サウナに行って、一緒にお昼寝して。
そんな普通のようだけど一番幸せな日々が続くように。
これからも大好きな夫との生活、楽しく続けていきたいです。


夫とディナーに行きました☺︎
楽しかったなー♡


たしかに結婚は”struggle"だ。満身創痍。でも風が吹けば傷口は乾くので、いちいち気にしないことにしている。
そうして、日々の生活の中で、この風というのはつまりとりあえずくっついて眠るという行為だったり、おいしい料理だったり、熱いシャワーだったり、繰り返し聴く音楽だったりするのだと思う。そういうささやかなものたちにその都度すくわれていかないと、とても愛を生き抜けない。

江國香織 著 ”いくつもの週末”   『歌』より


これも欲しい。
本当はセットで欲しいけど
せめて好きな作品だけでも欲しい。。。




また書きますね🐱



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