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2023年7月18日周辺の覚書

本当かどうかはさておき。

娘の中には「小さい子」がいるそうだ。
怒ったり泣いたり傷つき易く非効率的なので、普段は出てこない。
普段の娘は「大きい子」で何も感じず(どうでもよく)効率を重要視する人工知能のような強く賢い子で、「小さい子」を守るために生まれて大きくなったらしい。学習によって人のような言動ができるようになったという。

大きい子と小さい子の間には「ミゾ」がある、という話だったが、好き嫌いを言えるのは小さい方なので、やり取りはしている様子だ。

思いつくのは2つ。
・多重人格者=解離性同一性障害 ダニエル・キイス「24人のビリー・ミリガン」が有名だ。
・「インサイド・ヘッド」

実は勧められて「インサイド・ヘッド」は11歳の娘と観ている。見始めて彼女は早々にカナシミに怒りまくった。物語は頭の中の登場人物が相互理解をして協力する方向へ進むが、もうその頃彼女はロクに見ていなかった。

解離性同一性障害の「症状」を読むと娘のあれこれと重なる部分も多い。
実際にそうなのかもしれない。

去年12月からNLPセラピーに通っている。
自分の発見や考えを1時間半から2時間、セラピストに話している。が、その場での発見は無いとのこと。発見はむしろ兄と話をしているとよく起こるらしい。さすが「戦友」だ。同じ両親を持って同じ環境下にいるということは、相互理解の土台があるということになるのだろう。(セラピーは次回8月で終了することにした)

セラピーの後の時間でいつも本屋へ行ったりご飯を食べたりして母娘で話をする。
7/18、発見があるわけではないが話したことをメモしてまとめてくれて、そのコピーをもらうので便利ではあるけれど、そろそろ止めてもいいかなあという話になった。

相変わらず「自分は父の(ストレス発散の)『道具』(または『人形』)であり、それでもいいと思っている。用が済んだら殺してもらえると思っている。という意識は変わらない」とのことだったので、いっそそれを本人に伝えてみれば?と勧めた。話してみる気になり、「いつ殺してくれるのか?」を聞いてみようとなった。「だいぶくたびれてきたし…」
(だから急に自殺しにいくのか…)

帰宅をして実際に父と面と向かって話をしている様子は見ていたが、サシの話なので私は入らず家事をしたり、(こちらもこの日新しい発見をしてしまった)息子と話したりしていた。
話し終えた後、娘と風呂に入りつつまたいろいろと話した。

父に話す段になったら「大きい子」は引っ込んで「小さい子」が押し出された。今も「小さい子」だよ、と。今日はもうずっとこのままだよ。

…どおりでずっと泣いていたわけだ。

「道具と思ったことはない」「殺さないよ」云々。

道具じゃなかったことにも、殺してくれないことにも、びっくりした。これからどうしよう、って思う。
パパもママもにいにも、大好き。
怒ることと泣くことしかできなくて、大きい子にはそんなの非効率だから手放せ、って言われるけど、そうしちゃいけない気がするから持っているの。
「楽しい」って子もいたけど、どこかへ行っちゃった。踊ってるときは(誰にも何もされないから)戻ってくるの。

この晩、彼女は「小さい子」のまま、私の寝床で一緒に眠った。

7/22に隔月の整体へ一緒に行き、その後ブランチ、買い物、私の美容院と動いた。
疲れたり時間合わせが必要だったりするとお茶をした。またたくさんしゃべった。
「大きい子」である彼女を労い、それぞれの「子」の話をした。それぞれ役割があり今は「大きい子」が取り纏めている。
「楽しい子」はいなくなったというよりは、いわゆる「扉の向こう」にいるようだ。踊る他、絵を描く等も彼女がやっている。話ができないので「大きい子」が「楽しい子」の感覚等を通訳をして周りに(先生等に)説明をするようだ。

それぞれを承認し、それぞれに興味を持って尊重する。
全部で「娘」だからだ。
それぞれのことを質問したり話したりすると「大きい子」は今までより一段階親密になった感じでいろいろな話をしてくる。
よかった。方向は合っている。このまま積み上げていこう。

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