好きな本は何度も読んでしまう

三秋縋さんの恋する寄生虫を読みたくなって、読んでいた。Kindleはいつでもどこでもスマホさえ持ってれば読めるから便利だ。

好きな場面を自分用のメモとして残す

「紛いものの恋の何が悪いの?幸せでいられるなら、私は傀儡のままで一向に構わない。〈虫〉は、私にはできなかったことをやってみせた。私に、人を好きになることを教えてくれたの。どうしてその恩人を殺さないといけないの?私は操り糸の存在を知った上で、それにあえて身を任せているんだよ。これが自分の意志でなくてなんだっていうの?」


「もしこの推測が正しければ、〈虫〉は、宿主の苦悩を食物にしていたという風にも解釈できる。宿主を社会から孤絶させていたのは、苦悩を絶えず供給してもらうためだったんだろう。日常生活のストレス程度じゃ食い足りないってわけだ。(中略)
 〈虫〉の宿主たり得るのは、放っておけば自殺するような人たちだったんじゃないか?(中略)
 俺たちは感染者の自殺を、寄生虫の存在が原因だと思い込んでいた。しかし真実はそれと正反対だった。彼らの死は、寄生虫の不在が原因だった。それが、俺の結論だ」

この人の本を読み終わったときと、中田永一(乙一)の本を読み終わったときは同じチャンネルになる。切なさと温かさとがちょうどいい。心地が良い。

今は町井登志夫さんの今池電波聖ゴミマリアの胸糞悪い冒頭シーンを読んでいる。(ディスっているわけではない)

あと、昼間にBLEACHの名言集なるものをまとめサイトで見てたんだけど、あの作者の語彙力というのか、詩的センスとでもいうのか、ずば抜けたものがあるなと感嘆した。
単行本もほぼ全部読んでいたし、アニメもたまに見たりしていたけど、改めて見ると当時とはまた違った風に受け止められたりするし、また読みたくなった。

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