久遠

何者にもなれない

久遠

何者にもなれない

最近の記事

いつから生きる理由にあなたが入ってくるようになったのだろう

共依存なのだと思う。 お互いがお互いのために。 私の一部があなたで、あなたの一部が私。 好きだから傷付けたくなくて、愛してるから信じられる。 信念も言葉もいつまでも変わりなく愛してくれると確信を持って言える。 あなたの言葉に、なにも嘘はない。 私の生きる理由のひとつがあなた。 これが共依存でないとしたら、なんだと言うんだ。 あなたのために生きる。 生きなければいけない。 「おまけ人生」なんて甘えたことはもう言ってられない。 目見開いて、ちゃんと丁寧に、自信を持っ

    • 嘆いてはいけません

      あなただけが私に愛をくれていたのだと今更になって気付いた じっと見守り、必要な時に声をかけてくれて、時には叱り、私の存在を受け入れ、肯定していてくれて、好きだよ愛してるよと何度も繰り返してくれた 親でさえしてくれなかったことを、あなただけがしてくれていた それが当たり前になり過ぎて、ずっとあるものだと思い込んでしまった あなたの自慢の存在にならなければいけなかった 「お前はちゃんと育ったし、頭も良いんだからしっかりしろ」 って突かれてしまわないように きちんと自分

      • さよなら大好きな人

        神様って、死ぬんだね。知らなかったよ。 1番傷付けなくない人を傷付けて、大事にしたかったものを無くして。 知らなかったなぁ。 私の神様だったのに。 私のだったのに、永遠に私のじゃなくなっちゃった。

        • つかれた

        いつから生きる理由にあなたが入ってくるようになったのだろう

          深夜3時48分

          起こったことを無かったことにはできない。 時間が経てば記憶は薄れるけど、傷はなくならない。 起こったときに最善を尽くし、納得できる道を選び続けなければ私の気持ちは無かったことにされ淘汰されていく。 そんなの悔しいから、悲しすぎるから、納得したい。先に進むための力を持っていたい。 怒るには遅すぎて、泣くには早すぎる。 人工的にでも幸せになりたいと願ってる。 未来は明るいと信じさせてほしい。

          深夜3時48分

          聖書より

          聖書より

          電車のホームはどこよりも寒い

          また電車を乗り間違えた。急いで乗ると碌なことがない。 まわりを見れば、「2022年の目標」「今年やるべきこと」となにかとやらせたがる広告が目につく。 何かしら目標や夢を持っていないといけないような気持ちにさせてくる。 ああだからか、と今年に入って失敗続きなのも納得する。 20歳まではなんとか生きてやろうと必死な足掻いて、20歳になったら大学卒業するまではとしがみついた。卒業してからは4年間頑張ったからとりあえず社会人4年間頑張ろうと、26歳までは頑張ろうと目標を置いた。

          電車のホームはどこよりも寒い

          まだ生きてる

          死ぬのにも、目的と強固な意志がいるんだな 「なぜ死にたいのか」がぼんやりしていると、人は無駄に生き続ける方を選ぶ 無駄に生きていて良かったことは特に無いけど、悪かったことも特に無い 歳を重ねると私たちはどんどん鈍感になり、あらゆることを「よくあること」で処理するのが上手くなる 子供の時のような新鮮さは失われ、傷付いた夜も立ち直れない朝も仮面をつけて武装をして無かったことにして日々を消化していく しょうがない やれることはやった どうでもいい そうやって言い訳の種類が増

          まだ生きてる

          それでも私は幸せだったと知っていてね

          太陽の光がどんどん遠ざかっていく。静かにゆっくりと暗闇に深く沈んでいく。どこでもないどこか、初めてのはずなのに懐かしく感じる。羊水に浮かんでいるような安心感。 白く薄い生地のワンピースにたくさんの血が付いている。これは私のではない。 溶け合ってくっ付いてしまいそうなほど大事に抱きかかえた人が、深傷を負い、人間とは思えない皮膚をしていることに気付く。そうか、これはあなたの血だったのね。あなたにとってこの羊水に似た場所は、毒なのね。 光の見える方からしゃがれたおじいさんの声が

          それでも私は幸せだったと知っていてね

          幸せがどこにもない

          焦る、ただひたすら焦る 目的も目標も憧れのまま終わるのか このまま憧れは憧れで、夢は夢のままで、掴みに行こうとすらせず年を重ね老いて、劣等感だけを育てて死んでいくのか 抑圧された世界で これは誰のための人生なんだ 手を貸して

          幸せがどこにもない

          世間知らずの箱入り娘は皮肉でしか使われなくなる時代が来るだろう

          「どんなに誠意を込めても、それを誠意として受け取ってくれない人もいる。いろんな人がいるから、しょうがないよ、大変だったね」 怒りと悲しみに耐えきれず話したら、諭された。 あーあ、やってしまった。 悪気のない悪に、黙っていられず戦おうとしてしまった。精一杯説明しようとしても聞いてももらえないし、何を言っても跳ね除けられて、一方的に決め付けられて腹が立ってしまった。 間違ったことも悪いこともしてないのに謝る必要性を感じられず最後まで謝罪はしなかった。 むしろ、相手がしたこと

          世間知らずの箱入り娘は皮肉でしか使われなくなる時代が来るだろう

          時が私から幸福を奪い苦悩を与えるなら

          言いたいことはたくさんあるけれど、いざ言葉として発するのはほんの1割にも満たない。 ずっと自分の痛みや苦しみを共有してくれる人を探していたが、無駄な努力だった。 この人なら、と思った人には拒絶される。 1番理解しあえないと諦めている人には、味方だといらない心配をされ管理しようとしてくる。 なにもかも疲れ果てた。 自分の言いたいことを言った先に待っているものや、それを聞いた相手の表情は嫌というほど想像がつくから結局なにも言わない。 理解してくれなくていい。理解しようと思わ

          時が私から幸福を奪い苦悩を与えるなら

          黙ってくれ

          私は嫌味な人間なので、メディアの情報に流され考えもせず鵜呑みにし、感じたまま生きるのはなんて楽な選択肢なんだと感心してしまった。 考えないというのは、多分最高にめちゃくちゃに有利なんだ。メディアが流したものをそのまま受け取り、それに沿って行動し発言し、関心を持つ。素晴らしいほど正しく清いではないか。 メディアが流したんだもの、ソースを確認する必要はない。考えるまでもなく素直に受け取れば良い。 間違えたことを流していたことが露見したら、お得意の脊髄反射で批判すれば良い。「信じ

          黙ってくれ

          私という個体を証明する方法

          「宇宙に問う、お前は誰だ」 私のiPhoneの中に書かれている1番古いメモがこれだ。 メモの内容は全部引き継いでるからザックリ10年ほど前、おそらく私が高校生のときに残したものだと思う。誰が言ったのか覚えてないし、何を思ってメモったのかも記憶にない。 これを言った人は、宇宙という物を一個体として存在を問いかけたのだろうか。 そんな発言をしたくなる背景を頑張って考えても、なかなか出てこない。 宇宙という漠然とただ存在する物を我々と同じように「誰」と明確にすることで見える

          私という個体を証明する方法

          「百年はもう来ていたんだな」

           しばらくして、女がまたこう云った。 「死んだら、埋めて下さい。大きな真珠貝で穴を掘って。そうして天から落ちて来る星の破片を墓標に置いて下さい。そうして墓の傍に待っていて下さい。また逢いに来ますから」    自分は、いつ逢いに来るかねと聞いた。 「日が出るでしょう。それから日が沈むでしょう。それからまた出るでしょう、そうしてまた沈むでしょう。――赤い日が東から西へ、東から西へと落ちて行くうちに、――あなた、待っていられますか」  自分は黙って首肯いた。女は静かな調子を一段張り

          「百年はもう来ていたんだな」

          正しさだけを追求せず、正しく強くなりなさい

          あなたを産んだ母や、大事にしてくれた父や、好きだと言ってくれた恋人や、一緒に遊ぶ友人は、決してあなたの人生の責任は取らない。 きっと間違いは是正してくれ、常識は教えてくれるだろう。 だが、自分を取り巻く人間たちも不完全だ。彼らの生き方や考え方が自分に合うとは限らない。常識とは、社会や時代によって大きく変わる流動的なものであることを心に留めよ。 彼らの常識と比較して「正しい」か「正しくないか」を判断することは時間の無駄だ。 やがてその正しさと自分の気持ちが乖離する時が来るだ

          正しさだけを追求せず、正しく強くなりなさい