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【詩】幸せの貝殻集め

どうして幸せになれないんだろう

何度この言葉を呟いたのでしょう

つい先日もとても傷つくことがあり
私は懲りずにまた呟きます
ああ どうして幸せになれないんだろう

今ある幸せに
目を向けろと人は簡単げに言いますが
悲しみにくれている時に
できやしませんよ

そんな憎まれ口をたたきながら
もやもやした日々を過ごす

ふと目をやると公園で砂遊びを
夢中でしている幼子たち

ふと思い出すのは
波の音を聴きながら
砂浜で夢中になって綺麗な貝殻を
探していた幼き日々
キラキラと綺麗な色の貝殻をまるで宝石かのように手の上に乗せていた
そんな私はどこにいったのでしょう

ここにおります
まだここにおります
そう砂浜は大人になった私の
「当たり前という概念」

そして一つ一つ幸せを掘り起す
食べたいものが食べられる幸せ
安心して過ごせる家がある幸せ
仕事ができる幸せ
眠りたいときに眠れる幸せ
好きなことがある幸せ
好きな人がいる幸せ

わたしは既に沢山の幸せの中にいて
多くの幸せは1人で築ける幸せでした

私の叶えたい幸せは
既に幸せな私の人生を豊かにするもの

でもその幸せが叶わないからといって
幸せじゃない
そんなふうに思うことはないのです

もしあなたが
誰かがいないと成り立たない
幸せを求めているなら

一旦それは横に置いてください
その誰かがやってくるまで待ちましょう
そして自分1人でも築ける幸せを見つけましょう

もしあなたが今
幸せじゃないと思うなら
当たり前の砂浜から幸せという名の貝殻を
見つけてください

望むものを得られないことを
幸せじゃないと思うのはもったいない
大丈夫です
あなたが幸せに気が付けたのなら
少しずつ豊かさを実らせていけばいいのです

幼き日のあの純粋な
感性を取り戻して

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