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【クソマイシリーズ】エピソードという名の財産

こんばんは、クソマイ(クソマイノリティ)です。皆さんはバスをよく利用されるだろうか?
クソマイは滅多に利用しないが、そんな中でもいくつかのエピソードがあるので紹介したい。

【日本編】
クソマイが会社面接の日だった。思ったよりも駅から会社ビルまで距離があったので調べたら近くにバス停発見!しかも、車イス対応のバスだった。クソマイは面接の事で頭いっぱいでバスの事まで気が回らなかった。行きが乗れたんだから帰りも大丈夫だろう、くらいの浅はかな考えだった。
そして、帰りも同じバス停で待っていたら
「このバスはご利用いただけません。」運転手さん、一刀両断だった。だが、理解力のないクソマイ、どういう意味だかわかってない。
「でも行きは利用できたんですけど…」
「このバスは無理です。」
「利用できるバスは別にあるんですか?いつきますか?」
「利用できるバスもあります。いつかはわかりません。」
クソマイ、この時点でパニック&理解力ゼロ。ここで止めとけ!!!今なら自分に言える。
「でも…乗れないと困るので、どうしよう(ブツブツ)」と言って運転手さんの怒りを買ってしまった。





「はぁ~(怒りのため息)じゃあ、乗れるんなら、どーぞ!!!!!乗ってみれば?」

ポキッ(心が折れた音)

結局自分でこいで駅に到着。手は擦りむけ、ボロボロ。クソマイの認識不足とはいえ、苦い想い出となり、バス=怖いになってしまった。(これは10年以上前の話です)

【アメリカ LA編】
アメリカのLAではほぼ全てのバスが車イス仕様になっている。まだ日本での苦い想い出に気が重くなりつつもLAではほとんどバス利用していた。

<恐怖体験>
アメリカでまだまだ不慣れなバスに1人にドキドキしながら乗車していた、そんな時。バス停に普通車が停車していた。バスの運転手さんめちゃくちゃクラクション鳴らしまくる。いやいや、もう十分よ、落ち着こ、と心の中で運転手さんに話し掛けてたところ、運転手さんヒートアップしてバンバンと手を拳銃に見立てて撃つ真似を始めたのだ!!!!!

おいおいおい、後ろ振り向いてくれよ。客いっぱい乗せてっぞ!!普通車のドライバーが乗り込んで来たらどーすんの!!!何してくれてんの!忘れてるみたいだから言わせてもらうけど私、

車イス固定されてますから~!逃げられませんから~!!安全のための固定が逆に危険になっちゃうから~。少しはご配慮を!!!

そして、普通車はそのままどいてくれて、運転手さんは何事もなかったように運転していた。(それはそれで怖かったよ、乗客として言っとくよ)

<辱しめ体験>
別の日にまたまたバスに揺られてお買い物に向かっていた。すると、黒人男性が乗ってきた。
ん?脇目もふらずクソマイの方に向かってくる?なんかヤバイぞ、怪しい匂いがプンプンするぞ、大丈夫か?

「I love you.」

はい、大丈夫じゃないー!嫌な予感的中!いくらアメリカ人でも初対面でアイラブユーはいいません!そして、その男性はペラペラ話し始め(聞き取れなかった)、手をタッチしたりゲンコツ合わせたりする挨拶(handshake?)やろうぜ、と言い出した。

絶対、イヤ!!なぜなら、ただでさえ他の乗客の視線がクソマイと男性に集まっていたからだ。この二人はなに、どんな関係?みたいな。死ぬほど恥ずかしかった。もう席を移動するしかないと思った矢先気付いてしまった。

車イス固定されとる~移動できなーい!!!

そして、無理やりhandshakeをやらされ、その男性はご満悦そうに颯爽と下車なさりましたよ。。。残されたクソマイはバスの中の乗客の視線を感じながら、うつむきながら、早く目的地に着いてくれ…と願っていた。

<心暖まる体験>
またまたバスに1人で乗っていた時。ある男性が乗ってきた、が、小銭がないらしい。(アメリカのバスはお釣なしなので、小銭かバスカードが必要)
お釣は無理!とつっぱねる運転手さん。じゃあどうすりゃいいんだ!?と絡む乗客の男性。
え~?なんか嫌~な予感。すると、この状況をみかねて、乗客の1人が男性にバス代を渡した!これで、一安心と思った矢先…こんなに天使のような乗客がいるのに運転手ときたら~と、また絡みはじめた!

やめてくれ~もういいだろ~しかも満席でぎゅうぎゅうだからただでさえ圧迫感あるのに空気まで重くするなよ~とクソマイの心の叫びを嘲笑うかのように運転手さんが「fuck
 you!」と言いはなった!!

ダメだろ~!それ一番言っちゃいけないワードだろ~!

乗客の男性はわめき散らして何を言ってるのかすらわからない。

こんな密集したとこでお願いだから暴れるなよ~!みんな共倒れだからな!そして、クソマイの車イス固定されてるの、みんな気付いて~!

ということで暴れはしなかったがもはやツーンといった空気だ。伝わるだろうか?
きっとみんなバスに乗ったはずが間違って護送車に乗ってしまった気分だろう。張り詰めた空気の中、バスが動き出した。
と、その時ある乗客がビートルズの「All You Need Is Love」を歌い出したのだ!そして、後半はみんなで合唱。最後は拍手でとっても心が暖くなった。護送車からバスに戻ったのだ。

あぁ、人間て素晴らしい。

そう思わせてくれる体験だった。

乗り物一つとっても案外エピソードはあるもので、それはとても豊かな気持ちになるものだ。
これはクソマイの価値観ではあるが語れるエピソードが少ないと、とても寂しい人生のように感じてしまう。自分は何をしてきたんだろう?と思ってしまう。
別に楽しい体験じゃなくても、失敗体験でも辛い体験でもいい。なぜなら、それは自分が生きた証だからだ。

語れるエピソードが沢山あるほど自分が生きた証を自分に沢山残せているということではないか。それは心の財産といっても過言ではないと思う。


クソマイは資産家には決してなれないが、心だけは大富豪になれるよう心の財産をこれからも蓄えていこうと思っている。

そして、どんな財産を自分に残せるかワクワクしながらこのコラムを書いている。

皆さんは一体どんなエピソードをお持ちだろうか?

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