マガジンのカバー画像

【詩集4】女の哲学(コズミック・オーガズム)

101
詩集「コズミック・オーガズム」は霊的ワンネスを官能的な詩で表した詩です。 【詩集4】は、やがて愛が成熟しふと我に返る時、永遠に変容してしまった世界の中で、自分はいったい何者だった…
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

愚者のダンス|女の哲学

愚者のダンス|女の哲学

  踊りましょう
  踊りましょう

  目の前の私と
  目の前のあなたと

  クルクル回れば
  今はここ

  遠心力は
  全てを蹴散らす
  温かみだけが
  残るでしょう?

  踊りましょう
  踊りましょう

  私の人生と
  貴方の人生と

  ともに抱き合い
  見つめ合い

  違いの磁力を
  高め合い
  そのうち
  ひとつになるでしょう?

  踊りましょう
  

もっとみる
日の出への信心|女の哲学

日の出への信心|女の哲学

  どれほどの凍える夜と
  身を切るような冷たさの中で
  あなたはその身を温めてきたのか

  まったく太陽が見えない
  ま真っ暗な厚い雲の下で
  あなたは光を保っていたのか

  たえまない毎日の荘厳化
  永遠に続く戦い
  裏切りたくなる心と
  信頼し続ける体

  そしてあなたは
  ちょっとずつ
  勝利していく

  毎日の笑いと
  たわいない喜び

  神はあなたを抱きし

もっとみる
浮力によって|女の哲学

浮力によって|女の哲学

  太平洋の真ん中で
  何処までも続く水平線をみながら
  ゴールのない
  大海を遠泳しているような

  嵐が来たら
  大波が来たら
  何一つ防備することもできない
  裸の旅路

  そこには
  水の浮力が働いている
  いつも

  姿が見えない
  海の生き物が
  私の存在を知っている
  どこかで

  耳をすませば
  彼らの音が海を覆っている

  蠢く命と
  波のリズ

もっとみる
精子のゆくえ|女の哲学

精子のゆくえ|女の哲学

  恐れを感じた。
 
  女を食い尽くして
  全てを自分の糧にする
  そのことに何の躊躇もない
  男の貪欲さに。
 
  いつか私の中に何もなくなって
  飽きられ
  打ち捨てられるかもしれない
 
  そう思うと
  私の秘所は
  溢れだす。
 
  女としての本能だろうか?
 
  自分が消える代わりに
  男の身となり血肉となって
  男の歓びに変わっていく
 
  そこに私は存

もっとみる
天界のイブ|女の哲学

天界のイブ|女の哲学

   突然見知らぬ他人に変わる
   男は獲物をひたすら追って
  私はひとり残される
 
  全力疾走は糧のため
  そこに私は存在しない
 
  気持ちがよくても
  私はひとり
  ただの人形、透明人間?
 
  なんだと思っていた。。。。。

  あの日までは。。。。
 
  そう
  私は初めて満たされきった
 
  わたしとひとつの歓びが
  あなたの全てを物語る
 
  激しい力と摩

もっとみる
すべてが溶けあう風景│女の哲学

すべてが溶けあう風景│女の哲学

  
  完全に溶け合うと
  ただ普通の風景がひろがる

  悩みや苦しみは
  命にとっては
  光輝く世界
  祝祭であったのだ

  それらが消えて
  ひとつに溶けあえば
  ただ透明な
  日常生活が
  全方向に
  ひろがっているだけ

  その生活は
  命がながれていく
  あまりにも
  日常なのだ
 

(Photo: MikaRin)

心を鎮める美しい音源です。

セレスチャルエクスタシー|女の哲学

セレスチャルエクスタシー|女の哲学

  その瞬間の喜び。
  あなたの重み。
  あなたの固さ。
  あなたの大きさ。
  侵入する摩擦。
  ねじれる粘膜。
  滑る粘液。
  壁に到達する衝撃。
  身体を抑える力。
  身動きできない快感。
  されるがままの従属。
  壊される悦楽。
  破壊という陶酔。
  快感、快感、快感。

  神によって貫かれている私の中に
  神の実体としてのあなたが重なる。

  あなたという神

もっとみる