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"勉強"がもたらす効果

何のために今勉強しているのか。”私の勉強は足りているのか”、日々疑問に思います。

資格試験や受験に合格するという目的のために勉強するならば、模試等を通して、自分がどのくらい合格レベルに達しているか、試すことが出来ます。

本日のテーマは、資格試験や受験合格までの勉強のプロセスを例に、勉強がもたらす効果について考えたいと思います。

いきなり本題からズレますが、大局的に言えば、人生を生きる時点で何でも勉強だと思います。勉強の方法も、机に向かわずとも、電車の中でも可能です。また、記事を読んだり、テレビを見ることも勉強だと思います。問題は、そこに自分の軸があるのかだと思います。目的もなく資格試験や受験の合格を目指すことはないのと同じ事です。

知識を深めていく過程で、最初は知らない情報ばかりなので、楽しみながら勉強は進みます。合格レベルに達するまでは紆余曲折あり、知識の深まりには何段階かあるのではと感じます。その段階の中で一番興味深い時期は、”繋げる作業”です。分かったと思った問題が、違う形で問われると答えられない。復習してみると、分かっていなかった内容から派生して新しい疑問が生まれてくる、さらに(自分の理解の中で)辻褄が合わない問題、名付けて”自己矛盾”と戦い始め、気がつくと時間を浪費しているだけだった事も多々あります。ひたすら問題を解き、その自己矛盾を乗り越えて、やっとどこに行っても大丈夫な気持ちになり、試験に臨みます。

運もあるものの、無事に資格試験に合格した暁には、喜びと自信を得られるでしょう。

しかし、ご存知の通り、それで終わりではないはずです。

それはただの”始まりの終わり”(始まりの始まりの場合もありますが)に過ぎません。

その後は、課題の連続です。

話はまた逸れますが、敬愛する師(”怒りと原動力”にもご登場された師です)が、自身の社会人大学院の卒業式で、卒業生に対して送った言葉に、”この卒業が終わりではなく始まりです。資格に奢らず、努力を続けてください”というのがありました。厳しい言葉ですが、このメッセージは、2008年のリーマン・ショック後に卒業する私達への激励でもあったと考えます。レベルアップは確かにしたけれども、質を保つ努力は絶え間なく続きます。大げさかもしれませんが、有資格者(専門家と名乗る者たち全て)の宿命です。それが維持できないなら、引退を考えるべきです。

課題とうまく向き合えず、救いを求める人がたくさんいます。でも、絶え間なく続く戦いを手助けしてくれるものはあります。

それは、あの自己矛盾との戦いの記録です。

自己矛盾を生ませる過程やそこから離脱するプロセスが、課題を解決するのに役立ちます。何より、自分の弱さや愚かさを思い出させ、慎重に対応するように促してくれます。

・もう一度、話をちゃんと聞こう。
・もう一度、読み直そう。
・声に出してみよう。
・動いてみよう。

”乗り越えられない試練は与えられない”と誰かが言ってましたが、その言葉を信じ、自分を信じ、日々やって来る課題に取り組みます。

勉強がもたらすものは、結果だけでなく、自分の弱さへの対応力、そして、新たなチャレンジに向かうための原動力だと思います。

最近、❝スマフォ脳 新潮新書 アンデシュ·ハンセン著  久山 葉子訳❞を拝読しました。

ネット上で日々やり取りされる情報量は、天文学的な数値です。しかし私達の脳は、狩猟民族だった頃とほぼ変わっていません。次から次へとやって来る刺激に翻弄され、結果的に、集中力だけでなく記憶力が低下しています。世の中が便利になるのは良いことですが、脳の素晴らしい特性が違うことに利用されてしまうことは悲しいことです。

一方で、脳は体を動かすためにも出来ています。運動をすることで、集中力や記憶力が高まることが、実験でも証明されています。

どうしても、勉強に集中できない、熟考することが出来ないと感じたら、是非身体を動かしましょう。ご自身の置かれている環境を変えることで、今抱えている課題についても、違う角度で向き合えると、私は思います。

さあ、運動しましょう!

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