見出し画像

10円手相のおじちゃんの思い出

遥か昔、おそらく昭和51年のこと。

手相をみてくれるおじちゃんに出逢いました。(愛媛県松山市)

おじちゃんはリヤカーを引いて、いろいろなところに出没。

10円で手相をみてくれて当たると有名でした。

友達と二人「逢ってみたいね」と、おじちゃんが出没するらしいところに行きました。

やがて、無事、遭遇!手相をみてもらえました。


友達は「ジェットコースターのような人生。地元を離れる」

私は「かたつむりみたいな人生。地元に残る」

と、簡単ではありますが、話してくれました。


その後、四十数年。

友達は地元を離れ、海外暮らしも二度経験し、刺激の多い人生。

私はずっと地元で暮らし、どちらかというと、穏やかな人生。
(それなりにいろいろありましたが)

おじちゃんの言葉通りだったなぁって思います。


私たちがみてもらったのは、おじちゃんが手相をみていた最後の年だった様子。

貴重な経験ができたなあと思います。


後で知ったのですが、伯母もみてもらったとのこと。

その頃はイラストも描いてくれていたようでした。


そんな10円手相のおじちゃんのことを、詳しく書いているブログがあります。

村上桂山というお名前だったそうです。

松山市内に桂山さんのお地蔵さんもあり、上記の友達と一緒に行ったりもしました。

彼女は私以上に、10円手相のおじちゃんのことが心に刻まれているようでした。

書籍も出ています。

発行人の方は、私が以前書店で働いていた頃に、時々お顔を合せていた方。

穏やかでとても素敵な方でした。

ご縁を感じます。


いろいろな人生がありますね。

誰かの心の中で、温かく、ずっと残る人生って、それだけでも素敵なものだと思わずにいられません。

自分もそんな生き方をしたいと、思いながら。。。


#今こんな気分

この記事が参加している募集

今こんな気分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?