【三男】凸凹発達のアップデートは?
年少さんになった4歳三男。
いまだに言葉のやりとりは2歳くらいかな…という感じ。
でも年少のすまいるぜみのタブレットでの課題はひとりで全て難なくこなす。
おそらく凸の部分は年齢相応なところもあるんだろうなって感じてる。
表面に見えている言動やトイレ、集団活動への参加あたりは年齢よりもだいぶゆっくりなのだけどね。
みんなと同じを目指そうとするとどうしてもできていない部分に着目しがちだけど、発達を促すなら得意な部分を伸ばすっていうのが三男の子育てでは実感できてて。
それをちょこっとまとめてみる。
専門家ではないので、経験談ということで。
全く言葉が出てこない
三男は言葉に興味が持てなかったからなのか、何らかの脳の神経の機能障害があったのか、脳のタイプが偏ってるからなのか…フツーに生活してて全然言葉が出てこなかった。
脳だな、とは感じてた。
人とは違うところで反応する。
そんな視点で発達を感じられるようになったんだよね。
そう、3人目でやっと
「自然とその子の強みに寄り添う」
ができるようになった、と実感してる。
そう、実は「言葉が出ない」は我が家あるあるで。
上2人だって2歳までは全く出てこなかったのね。
フツーなら1歳前後からなんとなく言葉のやりとりが出てきていいのだろうけど、その前になんとなくある気持ちのやりとりみたいなものもなく。
コミュニケーションが育ってこない、という感じ。
言葉がなくてもなんとなくやりとりできる、わかっちゃう、そういう母子ならではのやりとりがあんまりなかった。
自分にとって難しかったら頼る
3人育ててわかる。
母親の子育ての仕方の良し悪しも多少あるとは思うけど、それだけじゃないよ。
だってフツーにやりとりが成立しないんだから。
人とのやりとりが苦手なタイプっているじゃんね。
お互いに苦手でうまくいかないんだぁ、で良かったんだと思う。
でも私がそれを良しとできなかったのね。
親子なんだから、強く結びついて当たり前なのにできてないって思い込んでた。
苦しかった。
だけどその苦しさから抜け出したい、と思って周りを頼ったり勉強したから今がある。
苦しみと向き合って良かったって思うよ。
子どもの脳のタイプがたまたま母親の得意なことだったらうまくマッチするし、お互いにしんどくないけど、苦手な分野だと完全にミスマッチ。
こうなるとお互いにシンドイのは当たり前なの。
そんなときは親にとっても子どもにとっても周りの理解や助けが必要だよ。
例えば長男のとき。
私は見えるものや言葉に対する反応は得意だったんだけど、長男は表現が苦手だった。
完全にミスマッチ。
必要最低限の関わりしかしてない母子関係で、心の通い合いも感じられず、私は母親としての自信がなくなってた。
逆に夫は言葉を話さない動物に好かれるタイプで、見えないものの把握に長けてたのね。
だから夫と長男は物言わぬ人間同士なのに、どこか通じ合ってる感じがあったわけ。
認知のバランスが、私は視覚優位で、言語>非言語で、思考<行動派で、体験で積み重ねていくタイプだったみたいね。
でも今まで生きてきて、自分ってどんな人か知らなかったし、長男が自分とどう違うとかもわからなかったし。
どうにもうまくいかなくて、長男のときは早々と療育センターに頼ることになったの。
保育園→役所→療育の流れで1年以上かかったけどね。
コミュニケーションって難しい
赤ちゃんは当たり前のように運動発達をして、言語が発達していくように思っていた。
それが周りの話を聞いたり、様子を見たりして、自分のところとだいぶ違うことにビックリする。
あれ。
違和感。
なんか変。
ママ友の子どもたちとは何にも考えなくてもコミュニケーションできるのに、なんでこんなに我が子とは話ができないんだろ?
そういう経験も3回目。
三男に合わせた理解しやすい手立てを考え、コミュニケーションが取れないなりに工夫して取ってきた結果、情緒はとても安定して育った。
もともと穏やかなタイプだったのももちろんあるんだけど、いくらでも悪化する片鱗は見せてたのね。
そのひとつは睡眠だった。
眠いとフツーに機嫌は悪くなるし、気持ちの切り替えはうまくいかないし、イヤなことへの反応は強くなる。
その対応でヘトヘトになることが多かったものね。
私にどんどん余裕なくなるの、感じてた。
睡眠は大事
そもそも入眠がうまくいかなくて、寝る時間が上の子たちより遅くなることが多かった。
刺激があると寝られないのに、刺激がないと落ち着かないっていう(じっとしていられず、寝室から出て行っちゃう)。
眠りを誘うような程よい刺激が必要で、
『おやすみ、はたらくくるまたち』
という本をゆっくり眠そうに読み聞かせをすることが寝かしつけのひとつのカタチだったけど、3割くらいの成功率。
少しでも意識がハッキリしてるとすぐにリビングに出かけてしまった。
本気で寝室にとどめておこうとすると、YouTubeくらいの強い刺激が必要だった。
でもYouTubeでの寝かしつけは刺激が強すぎるし、眠らない。
科学的にもそれは神経を興奮させるから大人にだって良くないって言われているしね、採用したくなかった。
だけど!
それくらいしか三男の動きを封じる方法はないくらい、三男は自然と眠りに誘導できなかったのね。
療育センターの主治医に相談して、長男によく効いた新薬のメラトニンのお薬を少量、三男にも処方してくれた。
メラトニンのお薬は他の睡眠導入剤とは違って、依存しにくいのだとか。
これがテキメンで。
8時に飲ませると30分後には自然と眠気がやってきて、三男は自らベッドに行くようになった。
その様子から、今までは眠気がなかったんだ、と気づいたよね。
それまでは夜10時過ぎるのもザラだったのが、フツーに8時半には寝るようになってきた。
今はそれも完全に習慣化した。
最初はその薬の効きに恐ろしくなったこともあったのだけど、日中うっかり20分でも寝てしまうと、薬を飲んでもいつものように眠くなることはなくて。
だから強制的に眠くさせる薬ではないことがわかったのね。
眠気を誘う感じ。
ホントは眠いのに眠くなるスイッチが入らないところをスイッチを入れる、くらいのお薬なんだって思った。
ちゃんと眠るって、子どもにとってはめちゃくちゃ大事だと思う。
眠れるようになったら、朝の登園への気持ちの切り替えがかなりスムーズになった。
幼稚園での活動でボーッとしちゃうこともお昼ごはんのあとは寝ちゃうことも多かったけど、今は三男らしい活動ができてるらしい。
生活にメリハリができた。
それって大切なんだよね、めちゃくちゃ。
お薬に関しては賛否両論あると思う。
私もできるなら使いたくない。
でもメリハリのある生活、親子の精神状態、家族全体の生活リズム、いろいろな影響を考えると、我が家には必要なものだった。
人は眠れないと精神的に落ちると思う。
休めないとおかしくなる。
私もね、今までどうしようもない焦りや苦しみ、しんどさを感じたとき、ゆっくり休むと何をしないでも落ち着くことが多々あったからね。
休むって大事なんだよ。
凸凹の能力を把握する
パッと見、三男の会話能力は2年くらい遅れてる。
でも言葉はなくても言葉以外で人に伝えたり、周りの様子を見て理解したりする力はあるようだな、とは感じてた。
言葉では無理だけど、やってほしい動きの見本、例えばお片づけの仕方を見せたら理解して真似できる。
言葉を使わないで理解できる方法で伝えると伝わった。
全体的にゆっくりな発達ではあるものの、特にゆっくりなのが言葉で、それ以外の能力はそこまででもないらしい感じはわかった。
特に物の操作に関してはピカイチで。
わかりやすいんだと思う。
操作をすると見える形で結果がわかるものね。
エレベーターとか自動ドア、鍵、リモコン。
ゲームとかもそうね。
自分で操作した結果が目に見える。
ここをヒントにしたの。
こどもちゃれんじは難しいと思った。
教材はあるけど、DVDを観るのは集中がもたないと思ったし、きっとDVDプレーヤーの操作に興味が移っちゃう。
そこにちょうど見つけた、スマイルゼミの幼児コース。
タブレットなら自分で操作して学ぶことができる。
タブレット学習がハマった
案の定、三男はタブレット学習にハマった。
手がかりがわかりやすいから、理解につながる。
音と目で理解につながり、やったことが合ってるか間違ってるかも即座に反応がある。
何よりも同じ内容を繰り返しできて、定着する。
長男のオンライン学習でも思ったんだけど、わからなかったら止める、考える時間をもつ、もう一回聞くことができるってすごくいい。
学校の授業って流れていくからね。
止めたくても無理だし、繰り返すのも難しい。
流れの中で学ぶのが苦手な子には苦痛だよね。
それがよく理解できた。
タブレット学習は数、言葉、文字(書字)、図形、生活、社会のルールが学べるようになっていて。
言葉と場面が一致しやすいから、三男は言葉が爆発的に増えた。
手がかりがたくさんあって、自分のタイミングで学べて、繰り返せて。
ピッタリだったんだろうな、と。
あと、ビックリしたのは年齢相応の理解はあったこと。
手がかりがあれば、数の理解や図形の把握、特に困ることなく進めていく。
言語は2年くらいの遅れがあるけど、他の理解は年齢相応だったりする部分もあるってこと。
知らずにいたら、得意な部分も伸ばしていけなかったんだな。
何にもしなくても毎月学びは更新される。
すごいなぁ。
文明の利器だよ。
今の時代ってスゴイよね。
困っても検索すれば、文章でも動画でも自分の得意なツールで学べるじゃん。
自分の人生をカスタマイズできるようになってきてるんだなぁ。
私はちょっと根性論に偏ってて、困っても気合で乗り越えろ的な?雑草魂で切り抜けろ的な?感じで、全て気合と自分流のやり方でここまできたものね。
それが私らしさだと思うけど、子育てにそればっかり採用しない方が親子のためで、私がもう少しバリエーションを広げた方が平和で。
なんか、凝り固まってた思考が少しずつ広がっていく感じ。
子育てで自分もアップデート
世の中のサービスの一部はアップデートとともにある、そんな時代の流れにスゴイなって思う。
商品を買ったら終わり、ではない。
定期的なアップデートを伴っているものが増えたよね。
学びだっていつでも続いていくし、時代の変化も早い。
人は子どもを産んで育てることで自分をアップデートして、老後に向かって自分らしい人生を深めていくのかもしれない。
もちろん子どもを産んで育てるだけがアップデートじゃない。
職場で部下を育てる、生き物を育てる、世の中のサービスを育てる、『育てていく』こと全てが自分のアップデートにつながっていくんじゃないかな。
なんかそんなことを思ってみた。
三男のアップデートには物の操作と目で見て理解しやすい条件が必須なだけ。
私のアップデートだって、自己責任が伴うとか体験して実感が伴うとかそういう要素が不可欠だもの。
自分や家族のアップデートに必要な要素はなんだろう?
そんな視点で考えるのも面白そうだな。
長男は自分のペースで学びを深められる、ゆったりとした時間がある、他の人が介入してこない、という条件が必要だし、
次男は好きな爬虫類や危険生物、細菌、きのこ、などの自然からの学びが不可欠、どんな自分でもオッケーって言ってもらえる環境、失敗を肯定的に捉えてもらえる人的環境あたりかな。
夫は…今はきっと信じられる人の存在と一緒に行動できる安心感、だと思う。
最近、夫はそれを深く実感したみたいで、一部思春期返りしてるんだよね。
自分を育て直すって大事だって思う。
大人になってからでも育ち直せるんだよ。
特性あったら尚更、子どもの時に学びきれないことたくさんあるからね。
とりあえず形だけは社会に適応しつつ、こっそり少しずつ自分をアップデート。
それが結構楽しいよね。
今日は新しく生まれ変わった寝室で、キュンとしちゃう無印良品のスタッキングシェルフを目の前に、オンライン勉強会。
『発達障害のある子の将来を見据えた支援~いま、大切なこと~』
自分の育て直しにも、子育てにも活用したくて。
私のアップデートの条件の一つは、やっぱり概念を理解すること。
全体像さえつかめれば、あとは自分のやり方でやってもそこまで枠からはみ出さないでいけるでしょ?
私は私らしく生きるよ。
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