【次男】最終手段は親子の信頼
爬虫類がめちゃくちゃ好きで、でも社会のルールにはめちゃくちゃうとくて、理解も弱い、優しくてマジメな心は果てしなく感じる、そんな次男。
生活の大半を占める学校は刺激フルで、次男には理解できない世界のよう。
半分空回りし始めている彼とこの世界を柔らかくつなげるのは信頼できる人の言葉や態度じゃないかって感じる。
親じゃなくてもいい。
でも今は親かもしれない。
小学4年生、次男の言葉
次男は授業中、関係のない発言も多くしてしまうし、その都度言い聞かせられるのに繰り返してる。
去年までは離席も多かった。
ただ、その離席も意味がないというよりは刺激に反応しているような感じが多い様子。
音に敏感。→今はイヤーマフ使用
他の教室の授業で用いられるようになってきたらしいタイマーの音が耳に残って消えないとのこと。
また、意図理解は難しい、と検査結果からはわかってる。
以前からその傾向は強い。
やってはいけない、ということをやって言い聞かせられた時の理解が難しく、次につながらなかった。
イラストを描いて、前後の流れや人の心の中を見える化してやっと理解ができる。
多くの方に注意を分散できないとか、相手の気持ちまで注意が向かないとか、そこらへんが関係してるように思う。
今の担任は話をわかってくれる人で、現状の次男に対して
先生「その時々では話を聞いて、指示に従ってくれたりしています。
離席もないし、頑張ってる様子が伝わります。
ただ、最近は少し素が出てきたのか、関係のないことの発言が増えてます。
そのときは話せばやめてくれるけれど、繰り返してます。
時間はかかると思ってます。
まずは信頼関係も築いていく必要がありますしね。
根気強く見守っていきます。」
目に見えるようにわかる、次男の姿。
先生も大変だと思うのに、時間がかかること、と言ってくださる姿勢に感謝。
そんな先生を次男はこう語る。
次男「先生はさ、ワガママなんだよ。
オレの話は聞かない。
オレの意見は黒板に書かない。
そういうヤツの言うことなんか聞こうとも思わない。」
ほう。
そういう見方なのか。
コイツは手強い。
先生の立場をどう伝えるか
まずは先生との関係を築けるような土台を作りたい。
私「先生には先生がいるわけよ。
その先生にも先生がいてね。
だから、先生のワガママで次男の話を聞いてないんじゃなくて、先生の先生がそうやって授業をしなさいって教えてるわけ。
担任の先生がワガママでやってるわけじゃないわけさ。」
次男「へぇ、先生の先生に先生?
じゃあ、先生の先生の先生の先生の先生の先生の先生もいるわけ?」
私「そこまでいくと国じゃないかな。
日本って国。
国は税金をもらってそのお金でいろいろやってるの、知ってる?
税金をもらうためには、みんな働いてくれないといけないし、お金を生み出してほしいわけ。
だから、国はちゃんと言うことを聞いて、働いて、税金を納めてねって思ってるし、日本を豊かにしてほしいと思ってるしね。
先生もホントは次男の話を聞きたいかもしれないけど、先生の先生はそれをやると大切な授業が終わらないでしょって言うのかもしれないね。
難しいねぇ。
ちなみにさ、ママの言うことってどう?
結構ワガママ多いんだけど?」
次男「ママはちゃんと話を聞いてくれる。
ワガママじゃないよ。」
そうか、そうなんだな。
内容を吟味してるというよりは、自分の味方かそうではないか、あたりの認識での線引きかもね。
今は全力で次男の考えを支持しつつ、先生の気持ちも代弁できるといいかもしれない。
それが学校の居づらさの軽減や先生への信頼に少しでもつながったらいいのかも。
3〜4年での関わりがとても大切
長男での経験だけを元にしてるから、経験談でしかないのだけど。
3〜4年って対人関係も難しくなるし、勉強も抽象化が進むと言われていて、発達特性をもつ子どもの難関ポイントだそう。
いろいろ見えてくる部分、感じる部分もあれば、まだわからないことも多い中で、精神的な負荷は相当あるんだと思う。
去年、教育相談を受けた上で、次男の今後を担任やカウンセラー、コーディネーターの先生と相談しながら見通しを持った。
何より次男の受け入れが難しい。
今は無理のない登校を続けていくこと、状況に応じてその都度対応していくことが決まったのね。
私が何かをしたら、次男が楽になるわけでも学校が楽しくなる、というわけではないと思う。
だけど、今の次男にとって、まだ私の存在は大切に感じてくれていると思えるから、私にできることってあるんだと信じたい。
今は感情的に学校が嫌なんだ。
それをもう少し自分の感覚や考えを自分で理解できるようになってきたら、自分で考えて決めることができるんじゃないかと感じてる。
次男の気持ちや感覚、感情をたくさん引き出して受け止めて、一緒に理解してあげること、これが私にできることじゃないかな、と。
今はね、次男が6年生になったときに、自分はどんな環境だったら勉強したりやりたいことを続けたりすることができると思うのか、それを自分で考えて選択できること、を私は目標にしてる。
長男とはまた違うタイプだから、6年では無理かもしれない。
でも長期的に考えるとね、
自分を理解して自分で選択できること、
困ったときに適切な支援を求められること、
これが少しずつでもできるようになっていったらいいんだって思ってるの。
自分ダメ、にさいなまれず、必要なときは頼っていいし、自分で全部できなくたっていい。
そして、毎日をそこそこで過ごせて、楽しいことも時々あって、そんな日々を過ごせたらいい。
大切にしたいこと
ちゃんとできなくていい。
自分は自分、と胸張って生きてほしい。
みんなと違ってていい。
違ってるからこそ助け合えるって思えたらいい。
そんなあり方を私自身で示せたらいい。
だから私は、まずは自分がありのままを認めて、社会とはそこそこ上手く付き合って、自分の楽しみを大切にしたい。
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