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ママが働き続ける理由〜発達障害児3人の育児でのリアルなお金事情〜


いつも以上にシビアな内容。

普段から「心とからだと環境のバランスが大事!」と言っている意味は今日の内容にある。

バランスが保てないと生活できなくなるのよ。

この記事では、我が家のリアルなお金事情をさらそうと思う。


子育てで毎日やべぇ!のに、働かなくちゃ生活できない

子ども3人、なめてたよね。

子どもが3人になって、ジワジワと私を苦しめ出したのは育児の大変さではない。

お・か・ね!

えっと・・・みんな涼しい顔して毎日過ごしているように見えちゃうんだけど、どうしてんの!?

締めるとこ締めてんの?

収入が多いの?

サンキュ!とかで見る『我が家の貯金1000万まで!』なんて特集にあるような食費3万です!的な生活してんの?

それとも見えないところで厳しい・・・と思って生活してんの?

子ども手当に手をつけてるの?

悩む4


発達特性のある子どもの子育て事情

我が家はもともと共働き。

長男2歳、次男0歳のときなんて、2人で10万くらい保育園でお金が消えたよ。

だけど私が時短で働いても、正職員ならボーナスも出るし、ゆとりはあった。

生活費がどんぶり勘定でも何とかなってたわけ。


ところが、集団行動が難しい長男に療育を、と考えて仕事での一線を退き、療育と仕事の両立を目指し始めたところから狂い出してきたのよ。

療育というのは、「丁寧な子育て」のこと。

もっと言うなら、その子に合わせたオリジナルな子育てなのね。

定型発達の子にとっては普通の子育てでも、発達特性のある子どもにとっては「ネグレクト」なのだそう。

つまり足りない。

何が足りないか。

「学びの手がかり」が圧倒的に少なくて、親は必要に応じてサポートしたり支援をお願いする必要がある。

また日頃のコミュニケーションにも工夫が要る。

無意識に発する通常の声かけでは伝わらないことが多くあるから。


そう、「伝えるコミュニケーション」と、「学べる環境」を発達特性のある子どもの子育てには意識する必要がある。

例えば、暗黙のルールの見える化、こちらの意図も明確に伝える、スケジュールの見える化、刺激を減らす、言葉を減らす、目的に応じた空間づくり、距離感や声の大きさなど見えないものの見える化などなど。


これね、自然にできる人もいると思うのよ。

自分の育った環境がそういう環境で意識しなくてもできちゃうとか、子育て前にそれを学ぶ環境があったとか。


私自身は相当特性強かったと思うけど、母は保育士だったし子育てには熱心だったからね。

そのおかげで社会的には自立できたと思うけど、心のこじれ感は払拭できず、今でもモヤモヤしやすいよ。

でも親になって思う。

子どもが特性持ってたらさ、全てが順調な子育てなんて無理だと思うよ。

定型発達の子どもであっても、子育てしてたら色々あるわけだし。

だから、心もからだも元気で、社会に出て最低限の活動できてたら、それだけですごいことだろうと思う。

学校でいい点数を取ってくる、忘れ物しないで毎日通える、友だちと楽しく毎日遊べる・・・ハードル高いでしょ。

これ、私はそうすべきと思って毎日やってきたことだったから、家で癇癪起こしながらも外ではいい顔してきたから、子どもにも頑張ればできるでしょって思ってしまっているところがあった。


親の期待に応えようと頑張る子どもは頑張ろうとすると思う。

でもいずれどこかで破綻する。

「親のために、将来のために」が動機だから。

私は親から自立してから、どうも心が不安定で。

多分親の代わりに誰の言うことを聞いて頑張ればいいか、わからないから。

それが運よく会社や上司に代わったら、それが続くだけ。

そもそも「お国のために、お国のために働く男性のために」働く人間を増やすための教育や夫や男の子を立てる家族のあり方がずっと続いてきていたんだから、今までの国民のマインドはそれが当たり前だったんだと思う。

でもこれからはそうじゃないよね、と思ったとき、頼れる人間が見つからなかった。

最終的には自分がどう生きていきたいかという軸を持たないと振り回されてしまうだけだと気付いたのだけど。


我が家の息子たちは「自閉スペクトラム障害」という診断がついている。

長男はそれに「社会不安障害」と「睡眠障害」もプラスされている。

でも、子どもたちを見ていると障害は「社会のあり方」からくるものだと実感する。

「お国のために、会社のために」マインドが蔓延している社会に合わせようとしていないだけ、というか。

そういう社会に興味がない(三男)そういう社会と自分の反応が一致しない(次男)理解しているけど合わせる気がない(長男)

つまり、「我慢して合わせるのが社会」で、「我慢して合わせられない事情」が「障害」という言葉で示されている、と私は解釈している。


その解釈で言えば、私は一生懸命社会に合わせようと努力してきたと思う。

そこには一定の苦しさがあったのも確か。

それを無理に(心身に障害をきたすほど)子どもたちに強いるのが子育てなのか?と問われると、私はそうしたくないから悩んでいる。


私が発達特性のある子どもの子育てのヒントを得ている本田秀夫先生によると、「自閉スペクトラム障害」ではなく、「自閉スペクトラム」という特性のある一人の人間として生きることが目標である、という。

つまり心身に障害(二次的な障害)を生じさせず、社会と自分らしさとの間にうまく折り合いをつけて、無理なく生活していけること、が目標なんだよね。

それは一般的な「普通の暮らし」とは異なる。

じゃあどんな暮らしなのかというと、どこに折り合いをつけて生活できれば自分らしくいられるのか、ということを生活を通して学んだり、工夫したり、サポートしてもらったりする中で確立していくんだと思う。

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子育てを優先し、お金を手放した理由

その中で親ができることは何か。

私は今の段階ではこれらだと思っている。


安定したリズムで生活できる環境を整えること。

自立した生活に必要なことをスモールステップで生活の中で教えていくこと。

家できない学びは外部にお任せするしかないけれど、配慮をお願いすること。

社会との折り合いのつけ方をその時々で一緒に考えていくこと。

経験を積み重ね、それが自信につながるように負荷設定や声かけのフォローを考えること。


これってね、頭も時間も使うの。

必要なときに専門家に頼ったり、学校の先生と相談する機会を持ってもらったり、自分でゆっくり考える時間が必要だったり。

とても正職員の仕事を持っていたら務まらない。

子ども関係のイベント、面談、体調不良で休みをもらわないといけないじゃない?

私の実感ではそれだけだと息が詰まる。

十分に子育てがやれていない罪悪感の上に、職場にも迷惑をかけている罪悪感でメンタルバランスが崩れるから。

そんな自分にも休みをあげて、エネルギーチャージをする時間が必要だったりする。


で、正職員で働くことは手放した。

それに後悔はない。

でも生活に必要なお金ってそれで間に合うの?

シビアな現実がある。

シビアにならざるを得ない理由の一つに、私のADHD特性もある。

管理(スケジュール、お金、モノ、時間)がとても苦手だから。


また、発達特性のある子の教育にはお金がかかる!!

偏食だし、教育環境は選ぶし、一般的なのは難しいからね。

そんな中でどうやって生活していったらいいの!?

いつでも頭はパンク状態。

パニック


我が家のお金とその管理

やっと本題。

そんなシビアな現実とどう向きあっているか。

現状とやりくりを具体的な数字で明記してみる。

かなりプライベートな内容なので、ここからは有料設定という鍵をかけさせてもらいます。

じゃあ投稿しなければいいのに、と思うかもしれないけど、今ちょうどそこで悩んでいる人の役には立ちたいから。


すごく試行錯誤してきての今がある。

「管理」が苦手だからこその仕組みがある。

同じように悩んでいる人に「私も悩んで今があるよ」と伝えたい。


※ やるべきことがたくさんあって、どれもうまくいかない、どれも中途半端、不全感だけが残ると思っている私みたいな人にはオススメです。

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