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子どもが頭から流血!からの自分生まれ変わり体験

ちょっとやんちゃな男の子だったら一度や二度、ケガして傷口パックリ、何針縫った、なんていうのはよくある話ではないかと思います。

この記事では、つい最近三男が頭をケガして夜間診療にお世話になったことから、私の意識がガラッと変わり、生まれ変わった体験を記事にさせていただこうと思います。


ケガに至る状況

我が家は次男と三男がやんちゃです。

次男は年中〜年長で2回、救急車とタクシーでそれぞれ受診し、傷を縫ってもらっています。

どちらも頭だけれど幸い脳の症状は出ることなく、傷口が治ったら大丈夫でした。

次男はもう一回、顎の皮膚が貫通するケガもしています。

そのうち2回の怪我の場所は、実はからだの前面で真ん中、ちょっと違和感のある場所なんです。

目と目の間と顎・・・目と目の間は、目の前にあるロッカーに気づかず突進して角にぶつけてパックリ、顎は目の前の気のブランコに気づかないでぶつかったようです。

ケガの場所からしたら、目の前を普通にみていたらよけられそうなものじゃないですか!

完全に避けられなくても、からだの横の方をケガする形になるかと思うんですよね。

そう、つまり次男は完全に不注意の影響が大きいケガと言えます(目の前なのに見えてなーい)。


三男は以前2回、転んで前歯を折っています。2歳くらい(現在3歳半)で。

からだには保護伸展反応っていう、反射的に手が出るような機能があるんですけど・・・これ、次男も弱かったんですが、三男も弱め。

さらに三男は関節が柔らかいタイプで、低緊張・・・。

結構動く方ですが、食事も偏食だし、筋肉や関節のタイプもそんななので筋肉がホントにつかない・・・。

その上、危険認識も弱いのです。

三男は不注意というよりは、からだの使い方や認知(知的にやや遅れがあります)の方が影響が大きそう

それなのに、今いろんなものへの興味が爆発していて(いいことなのだけど)、何か台や登れる場所を使って、上の方にあるものを取る、イタズラする、にハマっているんですね。

今回の流血は、気をつけてみてないと!と思っていた矢先の事件でした。

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ケガの状況とその後の対応


三男は入眠にコツがかなり必要なタイプです。

手持ち無沙汰が苦手、つまり空き時間があると何か動きたくなるタイプなんですが、同時に刺激が多いと眠りにつけないタイプ

ベッドに入ってさあ寝よう!となるとモゾモゾ動きだし、ベッドにいることができずにリビングに行ったり、おもちゃの部屋に行ったり。

自分から刺激を求めてしまい、刺激があるから寝ないという

以前は遅く寝ても朝は意外と起こせば起きたので、ま、ホントに眠かったら寝るよねって楽観視していました。

だって、いろいろ対策したところでうまくいくわけではなかったし、追い詰められて気持ちが落ち込んだまま何にもしたくなくなっちゃうんですもん。

私は夜弱いので(朝も弱い)三男に付き合うことができませんでした。

夫は、リビングで動き回ってソファで寝落ちするまで三男と付き合い、寝室に連れてきてくれてました。

そんな状況で、三男が今は危険と思っていたけれど、寝る前の活動はやや放任してしまっていた私。


事件は

「案の定、今日もハイテンションになってる。少しひとりにしておいた方が刺激が少なくていいかしら。」

と夫に相談しに行くため部屋を離れた時に起きました。

三男は二段ベッドを分割した1段のベッドで寝ています。

三男はそのベッドの柵に立ち、上にあるフロアライトをいじっていて転倒したようで、下にあった何かに頭をぶつけて切って流血していました

隣の部屋の長男が様子を見て知らせてくれて、急いで向かうと、血が吹き出した様子が分かるくらいの現場で、頭の上に2cm程度の切り傷がありました。

すぐにタオルを持ってきてもらい、圧迫して止血。

泣く三男を抱っこしながら止血して、救急相談に電話をかけました

状況を伝え、止血して少し出血は落ち着いてきたけれど、傷がパックリ開いているので受診した方がいいかという相談をしました。

頭の傷から頭を打った可能性が高いため、脳の損傷に対するチェックもしましたが、泣き止んで眠ってしまったため、ハッキリせず。

念のため、脳神経外科の受診を勧められました。

近くの救急病院に電話をし、救急相談で受診を勧められた旨を伝え、

「寝ているので脳の影響はハッキリしないけれど手足は動いているし、様子もいつもと変わらなそうなので様子を見てもいいかと思うのですが、傷口がパックリ開いたまま寝ても大丈夫かが気になります。」

と正直に伝えると、

「感染のリスクもあるので、受診しましょうか。ちょうど脳神経外科の当直医がいるので、一緒に様子を見てみましょう。」

と言ってくれ、日曜の夜10時半、車で夜間診療を受診しました。

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いつもはザワザワ、常に頭が混乱している私の脳がシーンとしている

私って、いつもは常にいろんなことが気になっていて、頭の中がいろんなことでざわついていました。

それが不思議なことに、この時は頭がシーンとしていて、とっても冴えていて、今何をしたらいいのか、何を話したらいいのか、あり得ないくらいに的確で冷静に動けていました

私は医療技術職なので、ヤバイ状況というのがどういうことなのかを知っているというのも大きいと思います。

でも予定がいくつも合わさってパニックになって何にも考えられなくて無駄に体が動くことがよく起こる私が、こんなに冷静に動きも少なく、淡々と話せることってなかなかないんですよ。

頭の中がシーンと静まり返っていることもないんです。

それが、目の前の三男と医師と話すことだけに集中できている・・・そして不安とかネガティブな感情に支配されてもいない。

夜間診療の現場は常に人が動いている状況で、説明の声があちこちで聞こえるのだけれど、ドラマで良くある切羽詰まったような緊迫した空気があるわけではなく、淡々と人が動き、冷静に医師から説明を受ける・・・この淡々とした感じがとても心地よかったのも確かです。

そんな周りの状況も肌で感じるくらいの心の余裕もあり、三男の頭を縫ってもらう間も、安心できるような声かけをしながら体をしっかりホールドし、寝続ける三男が時折痛みで体を動かすのを支えていました。

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生まれ変わったような感覚


いつもバタバタしていて、不安やネガティブ感情に振り回されてしまいやすい私を知っている夫は、そんな私の姿を見てビックリしていました。

でも私も自分でビックリしていたんだよ。

そう言えば、長男が2歳くらいの時、熱で白目むいていたときも呼吸と脈を確認し、とりあえず生きているということを冷静に感じて病院へ受診した時も、今回のような感覚だったな・・・と思い出しました。

スーーッと研ぎ澄まされていく感覚

それは目の前の人をただ救おうとする本能が全開になるからなのでしょうか。

それを考えると、私は仕事で目の前の人の役に立とう、と1対1で集中できる30〜40分は世界に入り込み、ただただ夢中で自分の中にある知識を全て使って、打ち込んでいる時間は至福以外の何モノでもないし、うまくできなかったかもという自分で自分に評価してしまう時はとてもつらい。

私はそういう星の下に生まれてきたのかもしれない、と純粋に感じました。

多分

普段はグータラしていても、ここぞという時は120%の力を出して、目の前の人をただただ救う、それができる人間なんだと思います。

そう思ってハッとしました。

発達障害で有名な本田秀夫先生がADHDの特徴を話していた内容と合致!!!

私、本田先生が大好きで、よく講演を聞きました。

以前は私、時間にうるさくてキッチリしてないと気が済まなくて、収納も細かくて、ルーズなのが許せなくて、決まったルールに沿ってこなすことが好きだったので、ADHDじゃないと思っていたんです。

最近、自分の奥底の声に耳を傾けるようになって、失敗しても次に生かせばいいじゃんって思って、行き詰まったら成長のチャンスって思って、気を楽に生きていたら、本来の特性が表に出てきたんですけど、ADHDっぽいですよ、確かに(笑)

本田先生の講座から、ADHDについて

「珍しく忘れ物がなかった!→たまたまできただけ(笑)明日は忘れるだろうと期待しない」

「普段はルーズでいい加減、でも肝心な時失敗しない!」

普段からコツコツやるとかえって失敗して自信をなくしちゃったりするんだって(笑)

分かる、そんなに集中続かないって!

「支援の目標:コツコツよりも一発勝負、前もってよりもギリギリセーフ」

あとは複数課題は両立不可能だから、どちらか最優先の方だけできていればオッケーとするとか、要はハードルを下げるってことの話があって、面白かったんですよね。


で、そんなことを感じていた時に、私の実母の訪問があり、ADHD気質の強い次男への言葉掛けを見ていてピンときました。

この脅しと強い口調を聞く環境で、私は自分を守るために、自分の中に真面目で厳しい監視役を作り上げたに違いない、と。

母は自分のしていることがどういうことか、自覚ないと思います。

母自身、衝動性も頭の多動もあるんですよ。

今まで子どもに何の相談もなく家や車、ワンコを買ってきましたからね。

で、保育の資格を持ち専門知識はあるだけに、ちょっと手強さUPしているので、母の強い価値観や思考パターンから抜けるのにホントに時間がかかりました。


ああ、もういいんだ!

母と私は別の人間だし、母が思うようにならなくてもオッケー!!

私らしく、ありのままに今を楽しく生きる自分に戻ってオッケー!!


心から思えた瞬間、私は解き放たれたような爽快感と生まれ変わった自分を感じました

自分の中に作った監視役の自分が子育てを頑張る私の首を絞めていたのは確かなんです。

子どもの療育センターや発達の勉強会などでどんなに知識を身につけても、この監視役の自分に太刀打ちできるような理論や感覚は得られませんでした。

母を客観的に見て、自分の中で整理できてやっと自分で解き放つことができたのでした。

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新しい自分が生まれて変化したこと


新しい自分になって、こんなにも違うのかと思った感覚があります。

子どもたちの無邪気な笑顔がかわいい、やんちゃな行動が面白い、子どもの反応がいちいちツボで満たされる!!!

涙出てきちゃいましたよね。

だって、そう感じたくても今まで自然と湧いてこなかったのだもの。

母親失格かもとか、母性がないんじゃないかって思ってましたよ。

それがさらに母親としての自信もなくしていました


監視役の自分が、子どもの行動を監視し、自分の行動を監視し、私は身動きとれず、苦しかったんですね。

で、正しいことをちゃんとこなせば、子どもの問題はなくなるんじゃないかって、その監視役が背中を突いてきてたんです。

本当の私は、そんなの関係ないし、ありのままがいいんじゃんって知ってたのに。

頭の中で考えることと行動がちぐはぐなこともあったし、葛藤も長く続いていたし、結果で自分が落ち込んでしまうことも多かったんです。

現状がそんなに悪いわけではないのに、なんで私はこんなにネガティブな感情に振り回され、落ち込んでいないといけなかったのか・・・やっと分かりました。

母の存在ってこんなにも大きかったんですね。

夫のおかげで実母と心の距離は置けるようになってきていたけれど、やっと解放されました!

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頑張らない方法がわからなかった私が自然に力が抜ける


よく頑張りすぎって言われてました

意味がわからなかったけれど、徐々にそれがどういうことか認識できるようになってきて、自覚はできたけどどうしたらいいかわからないというステージに長くいました。

そもそも頑張らない方法なんてないんですよね、自然なことなの。

解放された私は自然に力が抜けるようになりました

ここ数日ですけどね。


そして母のことは、母自身が同じように何かに囚われている人で、自己認識が弱いので、距離をうまくとって付き合うしかないんだと思います。

私の息子たちとの関係も、うまくいきようがないのでそこで私と同じように悩むか、自分の子どもではないので私の育て方のせいにでもなるんじゃないかと思います。(そう思っていれば、無駄に罪悪感を感じなくて済む)

そうやって考えられるようになった自分にまずは拍手!!

やっと息子たちを心からのびのびと子育てできます。(今までものびのびでしたけどね、私の監視役が許してなかったので葛藤していました)

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余談・・・私のザワザワの理解


ハーーー、スッキリ!!としたところで、一つだけ考察してみようと思います。

私の常に動きまくる頭のザワザワは何からきているのか、ということ。

やることが一つに絞られた夜間診療の時は、とてもシンプルでスッキリしていたことを考えると、もしかしたら、いつもは優先順位を考えられずに常に何がいいか考えている状態なのかも。

1番のこだわりは昔からあります(テストの点数にかなりこだわっていましたしね。悪いことではなかったからか注目されませんでしたが)。

より良いものへのこだわりが1つに絞れない原因の一つかもしれません。

あとはやっぱり刺激が強いんでしょう、日々の生活に。

家庭生活よりも仕事の方がスムーズなのは、仕事は行動の目的がハッキリしていて、やるべきことが絞りやすいんだと思います。

仕事の相手との雑談は目的に合わせて考えられるので、難しくないけれど、同僚との会話はいつも悩みます。

ということは、目的がハッキリしていることは優先順位がつけやすく、行動しやすいってことですね。

子育ての目標は、精神的・経済的自立だと思うけれど、曖昧すぎるし、定義も難しい・・・自立とはたくさんの依存先を見つけることだ、という言葉もあるので、なんでも自分でやれるようにならないとダメってことではないものね。

視点を定めにくい・・・だから難しいのかも。

で、本能に任せていたから監視役の存在が大きく、苦しかったんですね、きっと。

でも、今は子育ての目標みたいなもの、私にあります!!

「家族で今を楽しむこと、家族の一人一人をそれぞれが尊重できること」

人を尊重できて、今を楽しめることができたら、最低限生きていく喜びって味わえるんじゃないかなって。

だから私も、これからは知識とかいろんなノウハウに振り回されず、まずは家族を心から尊重し、楽しめる毎日にすることに集中しようと思います。

はぁ、これだけでかなり頭がスッキリする!!!

ちゃんと子育てできないといけない、発達を知らないといけない、と思い込みすぎてた!!

私が得意なのは、リアルタイムで話す中で目の前の人のニーズを感じることができることなんだから、感じて整理して、自分にできることをやればいいだけ、そう思おう。


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