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病気(がん)に勝つ

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2020年5月に卵巣がん・漿液性ステージⅢに罹患。病状や治療法、がんに効くものなど、情報が少なかった為、自身の経験をまとめています。2020年10月に抗がん剤6クールを終え、再発… もっと読む
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【1】がん再発  治療

【1】がん再発  治療

卵巣がんは、数ある癌種の中でも予後が悪い方だ。
再発率も非常に高く、治療後2年以内の再発率は55%、5年以内は70%とも言われている。
最後の抗がん剤治療から2年半という4月頃から、腫瘍マーカーがジリジリと上がり始めた。

PET検査で上行結腸と肝臓が光っており、再発が決定する。
私の原発は卵巣で、その両卵巣はすでに手術で無いにもかかわらず
どこまでいっても卵巣がんに効く治療をする、というところが

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がんが再発

がんが再発

2020年10月に最後の抗がん剤治療を終えてからもうすぐ丸3年が経過しようとしていたところ、がんが再発。

3ヶ月に1度、血液検査、触診、エコーとしっかり検査を続けていて「4月からは半年に1度で良いね」と先生に言われた矢先のことだった。

腫瘍マーカーの上昇

2023年4月の腫瘍マーカー(CA125)が、じわり上がったのだ。
先生も「これくらいの上昇ならさほど気にすることはない」とのことで、念の

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最後の抗がん剤から1年経過

最後の抗がん剤から1年経過

2020年6月に卵巣がん・ステージⅢの手術をして、7月から10月まで全6クールの抗がん剤治療。夏本番前にはウィッグを外すことも出来て、今のところ再発なく元気に過ごしています。あれから丁度1年経ったので、色々と気をつけたいことをまとめます。少しでも、現在婦人科系がんと戦っている方、再発に気をつけている方の助けになりましたら幸いです。

体重減少していたら要注意
今思い返すと、ダイエットもしていないの

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無事に治療が終わりました

無事に治療が終わりました

抗がん剤6クールを無事に終え、4週間後に造影剤CTを撮りました。
胸から腹腔までの広範囲の撮影だったので、結果を聞くまで1週間。
「絶対に大丈夫!」と信じつつも、万一何かが映ってしまったらどうしようとメンタル的に少し不安定になりました。

結果は「異常無し」!!
良かった、良かった。頑張りました。
抗がん剤がばっちり効いてくれました。
腫瘍マーカーCA125、CA72-4 ともに正常値に戻ったし、

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抗がん剤治療(TC療法+Bev)5~6回目

抗がん剤治療(TC療法+Bev)5~6回目

抗がん剤を始める時の大きな目標は、予定通り3週間隔で全6回を終えることでした。私の場合、何といっても気になるのは白血球と血小板の数値です。
白血球は1500を切ると、血小板は5万を切ると厳しいと医師から言われていたので、血液検査の度にドキドキしていました。
どちらの回もかなり際どい数値ではありましたが、なんとか完走。
5回目で、かろうじて残っていた眉毛と睫毛が更に抜け落ちました。
なぜか「最後の一

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抗がん剤副作用に効くアイテム2

次にご紹介するのは、水素関連のものです。末期癌で余命宣告されてからも元気いっぱい活動中の人から ”水素は効く” と話を聞いて使いはじめることに。
「がんが消えた!-マイナス水素イオンの奇跡」という本を読み、水素は身体にとって良い作用しかないことを確信しました。

アイテム1:  お風呂用水素水生成器『マルーン』

藤原紀香さんが結婚式の引き出物として使ったことで有名ですね。もっと高価な製品も沢山あ

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抗がん剤副作用に効くアイテム1

抗がん剤副作用に効くアイテム1

がん患者にとって、抗がん剤とうまく付き合っていけるかどうかは、とても重要です。私はラッキーなことに有益な情報を教えてくれる人がいて、無駄な時間とお金を費やすことなく、副作用を軽減するアイテムに出会うことが出来ました。

アイテム1:CBDオイル
友人に教えてもらうまで、"CBD オイル"の存在を知りませんでした。
CBDとは、大麻植物に含まれるカンナビジオールという成分を抽出したものです。主にリラ

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抗がん剤(TC療法+Bev)2回目

抗がん剤(TC療法+Bev)2回目

初回から3週間経ち、2回目の抗がん剤投与。
はじめの1週間は、体調不良で外出もままならない状態でしたが、2~3週間と時間が経つと、白血球の数値も戻ってきて普段通りに生活できるようになります。

2回目から分子標的薬のアバスチン(ベバシズマブ)を追加することになりました。がん細胞は細胞分裂が速く、どんどん成長していくと言われていて、新しい血管を作らせないように働きかけるのがこの薬。通常の抗がん剤と違

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抗がん剤 1回目の副作用

初回はアレルギー反応、白血球の急激な減少などが心配なため、1週間ほど入院しました。私が感じた主な副作用は下記のようなものです。

・身体の倦怠感
抗がん剤の副作用の代表格である倦怠感。これは2回目以降の抗がん剤でも、毎回現れる症状。1週間はだるくてあまり動けません。

・便秘
投与後3日くらい便秘に苦しめられました。マグミット錠を毎食後、2錠ずつ服用してなんとか出ましたが、抗がん剤中はマグネシウム

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抗がん剤(TC療法) 1回目

抗がん剤(TC療法) 1回目

手術1ヶ月後に、抗がん剤を始めることになりました。21日間おきに全6回の予定です。抗がん剤を投与できるかどうかは、身体の状態によります。私は入院の前に、24時間蓄尿して、腎機能を確認しました。(クレアチニン・クリアランス検査)
入院日には、コロナに罹患していないか確認するための胸のCT、採血と採尿を行い、その日はゆったりと過ごしました。
当日はアプレピタント125mg(吐き気止め)を1錠飲み、デキ

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がん悪液質の恐怖

卵巣がんの摘出手術をした後、短期間で体重が減っていき、大きな不安を感じました。1日三食、1600kcalくらいを目指して食べているにもかかわらず、どんどん体重が減っていくのです。「がん、体重減少」で検索をかけたところ、わかったのはがん悪液質という症状。

がん患者は痩せ細っていき、最後は亡くなる・・そんなイメージを持っていた。鏡に映る私は、胸のあたりに骨が浮き出て、みすぼらしい身体つきになっていく

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抗がん剤治療にどう向き合うか

抗がん剤治療と聞けば、脱毛、吐き気、倦怠感、など重い副作用を想像して、誰しもやりたくないと思うでしょう。
私自身、抗がん剤治療を受けずに治す方法はないものか、と悩みました。「抗がん剤は毒でしかない」「自然療法でがんが消えた」といった内容の本も溢れています。手術後、様々な本を読みあさり、やはり標準治療である抗がん剤治療は受けるべき、と感じました。身体の中に残っている小さながん細胞を、しっかり叩いてお

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最初の手術が重要

最初の手術が重要

卵巣がんが発覚してから手術までが、あっという間であった為、あまり情報がないままに手術を受けました。
その後、様々な本や文献を調べていくと、最初の手術がオプティマル手術か否かで、予後が大きく変わることを知ったのです。

オプティマル手術とは、完全な腫瘍縮小を達成することで、1cm以上の腫瘍を全て切除することを指します。私のような進行上皮性卵巣癌の手術では、初回に腫瘍を取りきれた場合には、予後が良好で

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MRIの結果と手術

卵巣がんは、最終的に切除した細胞の検査をしないとタイプは確定しません。私は造影剤CT2回、人生初のMRIを撮り、身体の中の状況を知りました。

左卵巣に8x7cm、右卵巣に7x6cmの不整形腫瘤性病変があり、腹水も溜まっていました。腹膜播種も起こしており、腹膜内にも小さながん細胞がいくつか映り込んでいた為、ステージⅢ以上であることは確定でした。

「なるべくすぐに入院、手術すべき」ということで、そ

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