見出し画像

痩せ我慢しない、鍵はアサーティブネス

コロナ前に某企業で、外国人向けに企業研修をした時のことです。私は研修会社の営業の方と一緒でした。彼女はTOEIC850点くらいはあるだろうという方で、英語力は問題ない方でした。マインドはだいぶ日本人で、相手に行間を読んでもらいたいようでした。

その日は雨で気温が低く寒い一日でした。日本人だけなら当然、暖房を入れるお天気。でも、この日の参加者は欧米育ちの若い男性ばかりでした。DNA的にはアジア系ですが、エアコンを強くかける環境で育っているので、アジアで生まれ育った人達と、皮膚感覚が全く異なり白人男性と同じです。(低い温度を好むという意味です。)

「いくらなんでも寒すぎませんか?」と講師の私が行ったので、営業の彼女が参加者に声をかけてくれました。

"We are fine, but isn`t the room tempreture too low?" (私たちは大丈夫だけれど、少し室温が低すぎませんか?)
"No, this is fine." (大丈夫です)
で終わってしまいました(苦笑)

「私たちは大丈夫だけれど」という出だしは、先方がお客さまだから気を遣ったのだと思いますが残念でした。大丈夫じゃないから声をかけているのに、大丈夫ならOKだねで終わってしまいます。欧米の文化には、日本の「お客様は神様です」の発想は存在しないです。

「僕達に気を遣ってくれているのかな。本当はWe are not fine.なのかもしれない」なんて、行間を読みには誰も走ってくれません。「ちょっと寒すぎませんか?」も、額面通りの質問に取られてYes/Noで終わります。まさか「本当は寒いの、そこんとこ汲んで欲しい」という意味が含まれているとは、夢にも思わないのです。

よく英語力はあるのに、英語人とコミュニケーションを撮ろうとすると誤解が生じる話を聞きますが、まさに目撃した感じでした。率直さが足りないし、自分がどうしたいのか相手にどうして欲しいのかをもっとストレートに伝えないと、英語では通じないですね。文法や単語の問題ではなく、マインドの問題です。

私はかなり寒くて、企業研修が立て込んでいる週に「ここで風邪を引いたら大変」という気持ちが働き、アサーティブネスのボタンを押しました。

"I feel cold in this room.  Can we raise room temperature a little bit?  If it gets too warm for you, just let me know."
(あまりに寒いので、室温をあげたいんだけどいいですか? 暑いと感じたら知らせてください。)

結果は、"Oh, OK.  If you feel that way, go ahead." (あっ寒いんですね、どうぞ。) で、想像通り何の問題もありませんでした。

このケースからわかることは、3つです。

* 日本以外の国で、お客様は神様ではありません
* 英語人に「空気を読む」「察する」習慣はありません。
* 自分が何をしたいのかを率直に伝えて大丈夫です。特に、NOは伝えても大丈夫です。


ついつい「相手に悪い」と考えてしまう方のために、私が「あぁ、NOは伝えてもいいんだ」とつくづく実感したオーストラリア人とのやり取りを、ご参考までにお伝えしておきます。

メルボルンに住んでいた時に親友と美術館巡りをしていました。友が「ミッキー、その絵の前で写真を撮ろうか?」と声をかけてくれたので、自分の後ろを振り返りました。残念ながら私の好みの絵ではなく、思わず"I don`t like this picture.  Thank you for asking."  (この絵好きじゃないからパスする。声かけてくれてありがとう。)と口から出ました。

膝までついてファインダーを覗いてくれて、あとはシャッターを押すだけだった友にさすがに悪いことをしたかなと、その後の彼女の様子を見ていましたが、別にどうということはありません。彼女は良かれと思ったけど、相手が望まないことなら「あっそう、了解」で何の問題もなしです。

英語で"No"は上手に言って大丈夫です。むしろ言わないと気がついてもらえないことを覚えておきたいです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
('O'*) 右脳の女王からおまけ ('O'*)

柚子の種から化粧水を作りました。柚子ペクチンとやら最高です。そこまでは良しw  使った種をネットに入れて最後にお風呂に入れるのが楽しみなのに、ネットに入れるのを忘れ、全部お風呂にぶちまけてしまいました。ゲゲゲ、どうやって拾うん? 小さなオタマで追いかけるのに、10分もかかってしもうた。右脳の女王は今日も行く〜



サポートありがとうございます😊 鈴木美加子です🌹サポートしていただいたお金は、オンラインサロンの大学生メンバーが社会人イベントに参加する時の資金援助補助に使わせて頂きます✨より良い記事を書いて、少しでもお役に立てるよう頑張りますので応援してやってください🌈