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10分間で、あれれ。

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10分くらいで書き上げるコラム。みかげ雑感。
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#みかげ

「わたし」22歳になっている

「わたし」22歳になっている

先に、「わたし」について説明。
高校3年の夏、スピーチ大会で三重県代表になったとき。

「これは、決意表明です。いきるためにここに来ました」なんていって、ほんとうは自分の人生、理不尽だっておもっているのに、優等生みたいにきれいなことを語った。
そのスピーチのタイトルが「わたし」だった。

そんな「わたし」、みかげはもう22歳になった。
そこで、たまに振り返る原点のような「わたし」と今のみかげを照ら

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あなたがいればいいのに、本当に。

あなたがいればいいのに、本当に。

ひとは悲しみが深すぎると、逆に涙が出なくなるんだと思う。
悲しみが深すぎると当事者意識がなくなって、こころが宙ぶらりんになってしまうのだと思っています。

わたしはまだ立ち直れない、まだ立ち上がれない。

最近はとても投げやりな生活で、というか母が亡くなる直前くらいから
素行不良だな、なんて思う。

さみしいな、穴を埋めるように予定を埋めている。
ばかみたい。

”憧憬”

一生のあこがれの人。

命の灯が穏やかに弱々しく、消えかかろうとしている。

彼女は、わたしの母なのだけれど。

わたしが高校1年生のときに白血病を発症して

現在は治療も八方塞がり、緩和医療を受けている。

彼女は、わたしの高校卒業も成人式も、はたちの誕生日も見届けて
「安心した」と、窓の大きな病室に集まった友人らに話したという。

先日、持って1週間だろう、と宣告を受けた。

もう、意識は朦朧

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尖った芯

尖った芯

先がつん、と尖っていた鉛筆の芯は、絵を描くごとにどんどん丸くなっていく。カッターナイフでまた削り、尖らせて、また描き始める。
しばらく描いていれば、また丸くなる。さあまた鉛筆を削らねば。と、その繰り返しで白紙を埋めていく。すこし余白を持たせると雰囲気が出る。
歌を作るのもたぶんそれと同じようなことだと思った。

わたしは「幸せは途切れていく」と、「ゆうやみ」という歌の歌詞に書いた。
その曲はまだ製

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