20時間かけてでもまた行きたい国、マルタ(3)絶景編〜地中海からの日の出と、美しい街並みと〜
前回まではこちら。マルタでのごはんのおいしさと、人のあたたかさについて書きました。
今回はずばり、景色がめちゃきれいだったこと!
大成功だった「日の出チャレンジ」
ホテルのすぐ目の前には海が広がっており、テラスに出れば地中海が一望できた。遮るものが何もなく、水平線が見える。
これはもしかして…早起きすれば日の出が見れるのでは…??
ということで夫と相談し、翌朝「日の出チャレンジ」を行うことになった。マルタの日の出時間を調べると7時を少し過ぎた頃。私は正月のご来光レベルの早起きを想定していたので意外とゆっくりで安心した。
そして翌朝。
7時前にテラスに出ると空全体がほんのりと赤く色づいている。
この景色だけでも十分綺麗だったが、明るいねーとか日の出だねーとかのんきに話していた私たちの目の前に、やがて衝撃的な光景が訪れた。
時刻は7時3分。
水平線の向こう側から、太陽がひょっこり顔を出した。
日の出だーーーーー!!!!!!!
先ほどとは比べ物にならないレベルで私たちは感動し、テンションは爆上がりだった。
日没は日本でもたまにみるが、海の向こう側から太陽が上がる瞬間を見たのは生まれて初めてかもしれない。
時間の経過とともに太陽はじりじりと昇っていき、5分もするとまん丸の太陽が現れた。
太陽が昇りきると、日の光を反射して海がきらきらと輝く。その美しさといったらこの上ない。許されるなら一日中見ていられる自信がある。
空の色は日の出前のだいだい色からさらに力強いオレンジ色へ、そしてさわやかな水色へと変わっていった。
結局、滞在中は毎日「日の出チャレンジ」に挑戦した。最終日だけ若干雲が厚かったけれど、お天気にも恵まれてチャレンジは9割成功だった。
うっとりするほど美しい街並み
それから街の美しさにも心惹かれた。
かつて要塞都市として栄えた首都・バレッタ。メインの通りはぎちぎちに土産物店や住宅が並び、路地からは海が見えた。
一直線の道路に、規律正しく並ぶクリーム色の住宅。住宅からせり出す、水色やエメラルドグリーン、赤やピンクなどのカラフルなバルコニー。バルコニーに置かれ手の行き届いた花や植物。カラフルでありながら調和が取れている空間がとても気に入った。メインの通りから海が抜けて見える風景も最高だった。
それからスリーマという港町も訪れた。
海沿いにあるゆったりとおだやかなその街は、高級リゾート地といった感じで上品さが漂っていた。歩いていると海風が気持ちよく、イメージしていた「ヨーロッパの景色」が広がっていた。
マルタは国土が非常に小さい国だが、地域によって景色や空気感ががらりと違う。いかにもヨーロッパだな~と感じる美しい景色もあれば、アフリカのようなむき出しの大地が広がっていたりもした。
色んな文化を感じられたことについては、また次回書いていきたい。