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映画「アバウト・タイム」を観て

こんにちは。kazです。今回は映画「アバウト・タイム」を観たので、記事を書いていこうと思います。良かったら読んでみてください。

この作品は「天使のくれた時間」と似た点があり、「時間を遡る」が重要なキーワードだと思います。前者は偶然一度だけ限定された条件のもと、過去に戻ることができました。後者はあることを行えば何度でも過去に戻ることができます。その代償ももちろんあります。

この物語は、21歳を迎えたティム・レイクが父親からこの家系の男はタイムトラベルの力を持つことを教えられます。大きな歴史は変えられなくとも、自分の人生は変えられる。恋に臆病だった彼はこの力で恋を叶えようと奮闘する。タイムトラベルを何度も行うことで彼は重要なことに気づいてく、日々の日常を送る上で何が大切なのかを学んでいく物語です。

冒頭でも述べたように「天使のくれた時間」と同じようなことをこの映画から学びました。日々をいかに大切に生きるか。それを学びました。

身近なもの全てが本当は愛おしい、何もかも本来は大切なはずなんです。親しい家族や友人、知人のみならず街ですれ違った人やコンビニやレストランの店員、青々と繁っている草木、心地よい風、変わらず呼吸をしている自分自身。何もかも大事なはずなんです。

しかし、人間は盲目です。大切なものほど忘れてしまう。それが当たり前にあればあるほど、それを大切には思わない。いつも笑顔をくれる友達もいついなくなってしまうかはわからない。日常生活においても当たり前に電気が使えて、綺麗な水が蛇口から出て、清潔な空気が吸える。どれも本当は奇跡なんです。

これまでの先人たちが時間とお金と命を注ぎ込んだ末にできた当たり前です。忘れるから人間である、これは性だとも思いますが非常に残念でもあります。

彼は、幾度となくタイムトラベルを行いましたが、あることをきっかけにその力を使わなくなります。それ以降、1日1日の全てを素晴らしいと思い、職場の環境や仲間、自分の子どもたちにご飯を作ることも、何もかもが素晴らしいと思うようになります。

僕自身そう思うことは共通している点があり、この作品に非常に共感を覚えたと共に、改めて日々の素晴らしさを再確認させてもらったと思います。

一点、この映画で特に印象的だったシーンをお伝えします。少しネタバレがありますので、ご注意ください。

主人公ティムと彼の父親との別れのシーンです。出会いがあれば必ず別れがある。彼に新たな子どもが授かるようになります。それと同時に彼の父親はタバコによる癌で死期が迫っています。時間はあまり残っていません。

子どもを取れば、父親とは2度と会えなくなる。父親を取れば、子どもは生まれなくなる。これ以上ない選択です。彼が悩んだ末、タイムトラベルし、過去の父親と会い、最後の別れを告げます。彼がこれがもう最後と暗示する神妙な面持ちを見て、彼の父親は自分の身に何が起こるか、すぐに察しがつきました。そして、彼は最後に自分に何かできることはないかと尋ねます。父親は一つだけお願いをします。

彼が幼い頃、父親がもう少し若かりし頃に2人でタイムトラベルします。これがすごく感動的なシーンです。今も思い出すと涙が出てきます。本当に感動的で良いシーンだと思います。

とても素晴らしい作品です。ぜひ、いろんな方に観て欲しいと思います。

これで終わりたいと思います。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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