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【レポート】「Mフェス2023 みやけのまつり」特別編「みぃもでお化け屋敷」

こんにちは。松田です。
これまで2回にわたり、今年9月9日(土)に開催されました「Mフェス2023 みやけのまつり」についてのレポートをお送りしてきました。

今回は特別編!

外がステージやら屋台などで盛り上がっていた、ちょうどその時!
MiiMo館内では、もう1つのイベントが行われていました。

どーん!

お化け屋敷についてはコチラを見て下さい。

小中学生、大学生、そして大人。
それぞれが一生懸命頑張りました。

今回は、関わった4人の大人たちがレポートします。
レポートは終わって間もない時期に聴かせてもらったことも踏まえて、読んで下さい。


子どもたちの主体性に引っ張られた

子どもたちがやりたいを実現したお化け屋敷だったように感じます。
人生初のお化け屋敷の中の人だったのですが、子どもたちから、こうしてほしい、こうするにはどうしたらいいといった提案を受けて動くことができました。
子どもが主体となりつつ、一緒に実現できたお化け屋敷だったと思います。


これは、身衣喪村(みぃもむら)という村で起こる出来事です。
ようこそ、身衣喪村へ

楽しむことで、一致団結

Mフェスのお化け屋敷が無事に終わって、数日。
燃え尽き症候群になりそうな気持ちを、直近のイベントに向けて気持ちを立て直す今日。
 
今回、お化け屋敷スタッフの一員としての1番の感想は、「めっちゃしんどかったけど、めっちゃ感動した」に尽きる。
 
お化け屋敷の準備は、時間の制約がありバタバタ。しかも事前準備したダンボールで作ったトンネルが崩壊するトラブル。当日はギリギリまで準備や補修作業に追われたが、事故が無いように安全面には細心の注意をはらった。
 
お客さんが来てくれるのか、喜んでもらえるのか不安もあったが、お化け屋敷開場前から長蛇の列。
人数制限でお断りした方々がいた事に申し訳なく思いつつ、反響の大きさに安堵した。
 
子ども会議スタッフから学んだ事は多々ある。
小学生は、頭の回転が速く、柔軟な発想と効率的な仕事を提案してくれた。
中学生は、落ち着きのある臨機応変な対応が出来て、安心して仕事を任せられた。
芸短生は、特化したセンスとスキルを持ち、サクサクと仕事をこなし支えてくれた。
役場スタッフは、確固たるプロデューサーの元、童心に帰り精一杯取り組む事ができた。
 
子どもから大人までスタッフの思いは、ひとつ。
お客さんをいかに怖がらせて、喜ばせるか。
まずは作り手が一生懸命楽しむことが大切だと感じた。
結果、理想的なチームビルディングが完成出来ていたと思う。

新たな気づきが生まれる場所

私はお化けの「能面」役を仰せつかりました。

順路の最後を担うお化けのため、お客様を確実に、そして程よく怖がらせる必要がありました。大きな問題は、身を潜める死角がなかったこと。物陰から突如現れるという鉄板の戦術が塞がれていたため、どうしようかと頭を抱えました。

ひとまず呼吸を整え、「恐怖」とはなにかについて直近の怖かった経験を思い出してみることにしました。

深夜にコーラでも飲もうと台所に向かった際に思わず遭遇したG、扉を開けた瞬間、けたたましい羽音と共に突撃してきたデカめの羽虫。

背筋が凍り、ヒェッ!っと声?が出るときはいつも、私の想定を超えた出来事が原因でした。そうとわかれば、こっちのもの。
なんかワシャワシャしたものを急に放り投げる、肌を隠して置物を装い、お客様の注意が逸れた時にぬめぬめと動く。9割以上の方々が大声をあげて走り去ってくださいました。

大人になってはじめて「恐怖」とは何かを考えました。人生は学びの連続。子供たちの企画の一部に混ぜてもらえたおかげで、新しい気づきをいただけたように思います。

「つくることで学ぶ」
MiiMoという施設の魅力を存分に味わえた時間でした。

協力していただいた皆さんへの感謝

今年は、MiiMoスタッフ全員が取り組んで関わったお化け屋敷となりました
 
まず子ども達16名、芸短生12名のやりたい意見を一つのストーリーにまとめる事から始まり、何度も打ち合わせを重ねました。
 
子ども会議の話の中で子ども達から、最近の駄菓子屋イベントは週末にする事が多く、週末習い事をしてる子ども達がこれてない。と言う話がありました。
この内容が盛り上がり、夏休み平日の開催も行う事が決まりました。
この会議を受けてお化け屋敷準備と駄菓子屋のイベント企画が並行して進められることとなり、かつて経験のない忙しさとなりましたが、とても活動が充実したものとなりました。
 
一方ミーモスタッフは、発泡スチロールを探す旅から始まりました。
近隣の田原本・川西・天理・大和郡山と何件もスーパーを回ったのですが、なかなか大量に手に入りませんでした。
 
けれど協力して頂いた店舗の方は、お忙しい中手を止めて下さり、車に敷くゴミ袋まで用意して頂きました。
 
その様な中で田原本町の大手企業様からたくさんの発泡スチロールを頂く事が出来、お化け屋敷イベントを進める事が出来ました。
 
(お化け屋敷)大道具作成作業が始まると昨年経験している子ども達は両手両足が汚れる事も躊躇無く、ペンキを塗る作業を熱心にしてくれました。
 
また、お化け屋敷に必要な落ち葉を拾いに行った際には、なかなかゴミ袋が満タンにはなりませんでした。
子ども達のテンションが下がって来た時、ある子が「さぁ誰が一番に満タンになるかよーいドン」と掛け声を掛けてくれました。その一言で一気にペースが早くなりました。しんどい作業も楽しい作業にしようとする子ども達の姿にとても感心させられました。
他にも、MiiMoスタッフが気付かない所に気づき、率先して仕事をしてくれる姿、下級生と一緒に作業をし面倒を見てくれる姿、子ども会議に参加してくれた子ども達の色々な姿に感心させられました。
 
奈良芸短生さんには最初から大変お世話になり、プレゼンをして下さったり、描き方を子ども達に教えて下さったり、最後まで子どもの意見に寄り添い、素晴らしい技術とセンスで本格的なお化け屋敷を実現してくれました。
 
そして当日
 
まず昨年恥ずかしくて出来無かった円陣でしたが、今年は総勢33名の子ども達、芸短生、そしてスタッフが照れながらもみんなニコニコと腕を組み、課長の大きなかけ声で進んで円陣を組むことが出来ました。
その円陣に「お化け屋敷」に対するみんなの熱い思いを感じました。
 
そしていよいよオープン!
 
このお化け屋敷に興味を持たれているか心配でしたが、始まってみればいきなり長蛇の列でした。
中には3時間もお待ちして頂いた方もありましたが、その方から「とても楽しかった」と感想を頂きました。また途中からは入場制限をやむなく行う事となり、楽しみにして頂いた皆様に大変ご不便をお掛け致しました。
 
その様な中で、中学生の子ども達は並んでいるお客様をお待たせしない様、懸命に走り回りずっと声をかけあっていました。
下級生の衣装替えを手伝ったり、丁寧な言葉遣いでお客様を誘導してくれたりしていました。
 
お化け役の小学生は、限られた時間に色々なパターンを考え、「うぅーッ」と声を出したり、机の下から出たり、後ろから追いかけてみたり、お客様を怖がらせようと、演出を自ら考えチャレンジしてくれました。
 
受付担当の中学生の子達も、ずっと声を出し混雑するお客様に対応し、またお化け屋敷に入る前の説明を素敵に演出してくれました♪
 
特に評価を頂いたお化け屋敷内の映像は、中学生と芸短生がタッグを組んで作成してくれました。この映像でリタイアする子どもがいた程、恐怖の演出を盛り上げてくれました。
 
昨年は、あまりの恐怖で泣き叫ぶ子ども達が続出する反省がありました。
その反省を受けて、今年はお守り札を作成し、小さな子どもたちがお守り札を持ってお化けに勇敢に立ち向かうよう工夫を行いました。
この工夫によって小さな子ども達は去年よりもお化け屋敷を楽しむ事が出来ました。
 
お化け屋敷を行うにあたって、地域の皆様にも大変お世話になりました。
大きなトラックで竹を搬入して下さったり、牛乳パックをご持参下さったり、また食堂メンバーの皆様からは売り上げ金を寄付して頂き、ありがとうございました。
また、保護者の皆様には、活動にご理解をいただき、毎週送り出して頂き、汚れた服を洗濯し、子ども達を支え応援して下さり、ありがとうございました。
 
皆様の温かいご支援あってこそ、実現出来たお化け屋敷でした。
 
そして今年初めて参加したミーモスタッフは、毎回作業の最後に頑固なペンキ汚れの筆とパレットを洗う作業や、ブルーシート保全の為の張り替え作業、さらに、ペンキのついた床の清掃やモップ掛けに掃除機と片付が大変でしたが、誰もが率先して手伝ってくれました。
 
スタッフ全員で取り組んだからこそ、当日の喜びや達成感や一体感や感動は胸が熱くなる大きなものでした。
 
4ヶ月掛けて作り上げたからこそ絆も深められ心を一つに出来た素晴らしい経験となりました。
 
感動をくれた子ども達、関わって下さった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
 
ありがとうございました。

最大120分待ち!ユニバか!
本当にたくさんのご来場ありがとうございました。

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