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ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~

久しぶりに映画感想文。
バンジャマン・ミルピエという方のドキュメンタリーです。

アマゾンプライムに上がってきて誰かな?と思ったら
映画「ブラックスワン」の振付師でナタリーポートマンの旦那さん、
パリ・オペラ座の芸術監督に史上最年少で抜擢された方。
彼の手掛ける舞台の制作過程のドキュメンタリーということで
興味がわき見てみました。

ニューヨークシティバレエ団(NYBC)に在籍、プリンシパルを務め、
振付師としても活躍、引退後は自身のダンスカンパニーを設立。
「ブラックスワン」の振り付けで注目を集めます。

https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=ulzH59Nk9QE

印象的だったのは彼がとても明るくほがらかな方だったこと。
バレエ団のイメージはとても厳しそうで
史上最年少の芸術監督と聞いて気難しい芸術家のような人かと思ったら
どれだけ多忙でもずっとにこにことご機嫌。
振り付け中もとても楽しそうに見えました。
ダンサーたちに高圧的になることもなくずっと穏やか。
黒人のハーフダンサーをオペラ座で初めて主役に起用するなど
とてもフラットな考え方でとても素敵な方でした。

ものを作る過程を見るのは興味深く面白いですね。
ダンサーたちもたくさんでてきて彼らの言葉は
ひとことひとことが重かったです。
とても厳しい世界だという事が伝わってきました。

身体のケアをしたくても昇進試験に焦りがあったり
常に人と比べられ続ける世界。

最高の舞台を作るためひたすら踊る。
練習風景からとても美しく、パリ景色もとても絵になります。
時々ミルピエが屋上で電話していたのは
ナタリーだったのかな…と思ったり。

彼は2016年には芸術監督を退任しますが、
退任後のオペラ座のドキュメンタリーがまた別にあるようなので
そちらも機会があれば見てみたいと思います。


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