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みいふう書翰のこと

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〈みいふう書翰(しょかん)〉についての記事です。
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#書翰便

にこのお茶会

にこのお茶会

あなたは
待ち続けて
くたびれ果てた
私を
風に乗せてくれる

当然のように
丁寧に
美しく
まるめこんで

待っていました。
いろんなもやもやを抱えたまま。
ある日、
花のような香りのコーヒーに、
逢いました。
コーヒーの香りが、
私の全部をふわりと包んで、
さらりと春に乗せました。
幸せになりたい人と、したい人。
一緒に、春のお茶会。

こちらの絵と詩…季節が春、ですが…
(「にこ」は、このう

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10月の手紙

10月の手紙

いつもの席に座ると
コーヒーの香りがして

窓の外に
わたしの外に
一瞬が
にぎやかに
静かに
美しく

ひとつ ひとつ
過ぎて行きます

一心に巣を張り直す蜘蛛
ツバメのいなくなった空
ぽとん。

地面にたどり着いたコナラの実

コーヒーカップから漂う湯気の白

コーヒーの中に
この一瞬に
わたしは
はかなく 
透明に
混ざり合い

ひとつ ひとつ
過ごしています

詩は2011年10月に

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コーヒーのじかん

コーヒーのじかん

ぽつ ひとつ
わたくし ひとつ
ぽつ ひとつ
いすにすわりて
ぽつ ひとり

あたまのうえを
ぽつ ひとつ
くもがながれる
ぽつ ふわり

うちゅうのなかに
ぽつ ひとつ
わたくし ひとつ
ここにいて
コーヒーひとくち
のむところ

『月月記』お月さまより

『月月記』お月さまより

時々、みいふう書翰のメルマガを書いている
わたくし「月」と申します。
以前もちょっとnoteに顔を出してみましたが、
またちょっと失礼いたします。

みいふう書翰(しょかん)という所は、毎月、
絵や詩を何編か集めてお手紙のようにして
「書翰便」という包みをお届けしている所です。
その書翰便の中に、わたくし月が担当している
『月月記』(つきげつき)というのがあります。
日記だけれど月に1回だけ書くの

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【書翰便】お届けいたします

【書翰便】お届けいたします

こんにちは。
「みいふう書翰」(みいふうしょかん)と申します。

みいふう書翰の入口は、
デジタルのオンラインショップですが、
絵と詩を集めたアナログのお手紙
【みいふう書翰便(しょかんびん)】を、
毎月お届けしています。

世の中は、ペーパーレス化。
それは大事な事。
そんな中、紙をお届けするなら、
紙である事を大切にしたいと、
思っています。
環境に配慮した紙を、
開発してくださっている人達が

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【つぶやき】あやふや あやふや

【つぶやき】あやふや あやふや

この頃、
いろいろな方々のZINEを
見ているうちに、
私が毎月つくって発行している
「みいふう書翰便(しょかんびん)」も、
ひょっとしてZINEかな?
ZINEの仲間に入れてもらえるのかな?
ふとそんなことを思ったのです。
見ると…「ZINE(ジン)」は、
〈個人または少人数が、
自由な手法、テーマで制作した冊子のこと〉と
書いてあります。

私が毎月つくっている書翰便は、
6編ほどの絵と詩、そ

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ととにぽてぃかんそくじょ

ととにぽてぃかんそくじょ

風の中に
かすかに

ととにぽてぃかんそくじょ
アンテナ うごかします
ギーッコ ギーッコ

………………………………

「〈前向き〉に、
頑張ってます。
今日も、前を向いて。
目標に向かって。けれど…
けれど、ではなく、そして、
心が暗く重くなります。
それならば…
〈落ち込んでいます〉と
後ろ向きの壺に入り込む。
実は、それさえも、
うまくいかないのです。
無理矢理にこにこ、
してみています。

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