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そのコーヒー、人の命を大切に扱っていますか

フェアトレードという言葉を知りながら、日頃購入している商品がフェアトレードか否かの確認を徹底したことは、正直なかった。

幸いにも、先日uplink cloudで観た「おいしいコーヒーの真実」というドキュメンタリーが、改めてフェアトレードの大切さを教えてくれた。

以来、フェアトレードマークがついているものを買うよう心懸けているが、改めて見渡すと地元の大型スーパーには見分けのつかない商品が多く並んでいることに気づく。

さらに、田舎暮らしの家族や親戚に話すと「フェアトレード?」とそもそもそこに首を傾げるではないか。。。いやはや、ジレンマをこんな身近に感じることになるとは。

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さて、フェアトレードであることがなぜ大切か、皆さんはご存知だろうか。

そもそもフェアトレードとは、フェア(=公正)なトレード(=取引)のことを指し、生産者を搾取することなく、適正な価格で原料や製品を継続的に購入することを意味する。

そうすることで、儲けを先進国の購入企業が独り占めすることなく、弱者になりやすい開発途上国の労働者や生産者へも利益が還元され、彼らの生活向上や改善につながるのだ。

フェアでなければ、つまりはアンフェアな取引がされている可能性があり、安くて得をしたと思いながら買ったその商品は、遠く離れて見えないアフリカやインド、南米の人々から教育の機会を奪い、彼らの生活を貧しくしている可能性が大いにあるわけである。

自分が生活や家族のために一生懸命作ったものが、権力に勝てず安く買われたら、悔しいと思わないだろうか。なんて不条理なんだと。

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「フェアトレード」を語るとき、様々な商品が話題に挙がるが、主にコーヒー紅茶、チョコレート、バナナ、コットンなどが対象となっている。

フェアトレード商品を見つけるには、商品に「国際フェアトレード認証ラベル」の表示があるか確認すると良い。

小川珈琲店有機珈琲フェアトレードモカブレンドや、トップバリューダークチョコレートなどについている、あの黒い背景で青と緑の勾玉の間に人が描かれている印のことだ。

マークは、白黒の場合もある。スターバックスイタリアンローストわかちあいプロジェクトで販売しているインスタントコーヒーなどを見ると違いがわかるだろう。

フェアトレードジャパンが、フェアトレード商品を取り扱っている企業の一覧を開示しているので、こちらからシェアしたい。

例えばコーヒー部門ではキーコーヒースターバックス西友、チョコレート部門では、森永製菓イオントップバリュー成城石井などの有名企業が名を連ねていることが確認出来る。

我が家では最近、ピープルツリーにてフェアトレードのコーヒーを買った。パッケージも可愛く、ギフトにも喜ばれそうなクオリティーで、一度踊り始めた私の心はいまだに高揚感溢れるステップを踏んでいる。

こちらのマークは下の写真にあるように、先述のものとすこし異なる姿をしていた。

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他にも、UCCは2019年の秋に一杯抽出型有機レギュラーコーヒー「CAFÉ NATURE(カフェネイチャー)」を発売しているが、こちらもサステイナブルなギフトにぴったりな印象を受ける。(下の写真の>を押して3枚目)

さらには、こんな素敵なサービスもある ー フェアトレードかつオーガニックコットンでダブル認証をもつ、フェアトレードコットンイニシアティブが運営する、「SCOO (スクー)」だ。

SCOOは、100%オーガニックコットンを使ったTシャツやトートバッグに、消費者オリジナルのデザインをプリントしてくれる。なんて豊かなライフスタイル!こちらは、10枚から発注が可能だ。

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今回フェアトレード一つをとっても、知ることは大切だと感じた。私たちは今以上に安全や持続性について常に自分で考え、倫理的に正しい基準の下、消費行動をしていく必要がある。

それにしても、色々なことを知れば知るほど、目の前のことにさほどの疑問も持たず、生きてきたことにびっくりするばかりだ。これを機に平等な社会づくりに貢献出来るよう更なる行動をしていきたいと思う。

ただでさえ、脆弱な環境で暮らしている開発途上国の生産者たちは、ウィルスの影響が続く中、より大きな被害を受ける傾向にある。フェアトレード商品を選択することを通じて、少しでも収入につながってくれたらと願うばかりだ。

皆さんも日々の買い物で「いつもの」商品を買う前に、目の前にある選択肢の中から、環境や生産者に配慮して作られたモノを選び、購入してみてほしい。

それはきっと、環境は違えど地球に同じく生を享けた人々へ笑顔を届けることにつながるはずだ。

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参考記事:フェアトレードとは?

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