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スッキリするのに必要なのは、「終わらせる」ことより「始める」ことなのかもしれない

やりたいことを積み重ねるのは、1日15分で十分。
そんな気づきと指針を改めて手にし直した今日この頃。

つまみ食いでも、寄せ集めでもいい。
1日の1%≒15分というパーツを組み合わせて
1日を組み立てよう。

・・・って、実はこの「15分を積み上げる」の手前に
私の中には一つのハードルがありました。

それは、「達成欲」。


早く始めたい!
さっさと終わらせたい!!

「ストレングスファインダー(以降SF)」ってご存知ですか?
人間はそれぞれ、様々な資質を持ち合わせていますが、
そんな資質を34に分類し、
それぞれが持つ強弱をランキングするといいますか…
いい使い方をすれば才能となりうる資質が
順位づけられて出てくる、というものです。

▼受検後の考察やコーチング等を受講したときのあれこれはこちら

このSFで、私の資質2位だったのが「達成欲」

「達成欲」は、「実行力」の資質です。

「達成欲」のキーワードは、「生産性の高さ」です。
ここで言う生産性の高さは、同じ時間内であればよりたくさんの成果を出すという意味です。
実行力の資質なので、必ず「成果を出す」というのも特徴ですね。

つまり、やりっぱなしということをせず、必ず一つひとつを完了させるというのも「達成欲」の特徴です。
中途半端は嫌いなのです。
一つひとつを完了させつつ、それをたくさんやる。
イメージとしては、TODOリストを作っておいて完了したら✅を入れてそれを消しこんでいくことに快感を覚える感じでしょうか。
そして、たくさんの成果を出すためにはたくさん動かないといけないですよね?
実際、「達成欲」の人は、バイタリティがあり、体力のある人が多いです。

引用元:https://heart-lab.jp/blog/971/

――まさに。
何かを始めたのに中断するという中途半端が気持ち悪い!

しかも私は「活発性」も併せ持っている(SF4位)。

取材したらすぐに原稿に落とし込みたいし、
書き始めたら
少しでも早くゴールテープを切りたい!!

早く始めたいし、さっさと終わらせたいのだ!!!!!

こんな資質を持ち合わせているので、
15分を積み上げるときに勃発するのが
「15分じゃ何も終わらないじゃん!」
という気持ちとのせめぎ合い
でした。

無意識に設定していた新たなゴール

とはいえ。
そもそも子どもの夏休みという現実もあり、
思い通りに時間は使えないし、
ガッツリ集中できるまとまった時間も取りにくい。

「終わらなくてもいいや」という思考に
ポジティブに変化するというよりは、
「こんな状況だから仕方ない」という
諦めが大きかった
気もしますが。

とにもかくにも
「隙間時間であれこれやってみる」
「終わらないってわかってても着手してみる」

を始めてみると・・・

ん?結構スッキリしているぞ??
自分の機嫌もさほど(いやむしろ普段より)悪くない。
達成欲どこいった???

――この「スッキリ」の正体を見つめる中で気づいたのが、
知らず知らず自分のゴールを再設定していた
ということ。


◎ゴールとともに変わった「達成欲」の矛先

「終わらせる」を目標にしていた時は
「終わらないなら始めても仕方がない」
子どもが帰ってきた瞬間に
自分の中の活動スイッチをオフ。
だからこそ「子どもは私を邪魔している」って思い込んでいた。

▼「子どもが私を邪魔していなかった!」と気づいた話はこちらに詳しく

けれどその論理で言ったら、
子どもと四六時中過ごすのが前提の夏休みは
何もしない私になってしまいますからね。(笑)

達成欲資質を持つ私は、
先ほどの資質の解説に合った通り
同じ時間内であればよりたくさんの成果を出したい。

ここでいう「同じ時間内」を
「1日」ではなく「子どもと過ごす夏休み」と捉え直す。
そして、「たくさんの成果」のためには
「一気に」ではなく
「積み上げる」という方法をとる必要がある。
――おそらく、そんな風にシフトチェンジしたのでしょう。

それを「達成」するために、
「100を目指すのではなく、0にしない」
ということを大事に
時間と過ごし方を捉え直すようになっていきました。

だからこそ、
「今日終わらなくても
 夏休みTOTALで帳尻あってれば何の問題もない!」と
自分にOKを出せるようになり、
0にしない瞬間を積み上げられたことに
スッキリしているんでしょうね。

「達成欲」が目指す矛先を変えてみたら、
グンとラクになり、
毎日が切羽詰まったものから
自己肯定多めのものへと変化しました。


「始める心地よさ」の中にあるもの

これまで「終わらせる心地よさ」を追いかけていた私が
終わらない前提で取り合えず始めるようになった今。
あれもこれも中途半端で、
パッと見はマルチタスク状態ですが……
「終わらないけれど始める」ことの
心地よさやメリット
にも気づき始めています。


◎集中力UP

最初からタスクが終わらないのが明らかなほど、短い時間。
だからこそ、ギュギュっと凝縮して過ごしたい!
成果自体はささやかでも、
濃度を最大限にすべく、集中力が増すことが多い
気がします。
そんな時間を積み上げた後は、疲れていても気分は爽快!

◎安定して自分が満たされる

これまでは
「大変なこれが終わったらアレを堪能しよう」と、
心躍るご褒美をお預けにして走ってきました。
けれど、「終わらない」ことを許した最近は
やるべきこととやりたいことを同時進行。

やりたいことっていってもささやかです。

自分でコーヒーを入れて、
楽しみにしていたお菓子を味わうとか。
読みたかった本を数ページ読む、とか。
気になることについて調べるとか。

でも、そういう小さなかけらが
毎日ちょっとずつ、
でも必ず散りばめられるようになったら
心が凪ぐ。

ガマンが蓄積されなくなり、
自分のバランスがとりやすくなったかも。


◎「気がかり」が早いうちになくなる

そして一番意外だったのはコレ。

終わらないってわかってるのに、
AもBもCも始めて、
それが中途半端に手元にある状態――
つまり仕掛しかかり状態のものを
同時にたくさん抱えることって、
終わらせたい私にとって
すごく気持ちが悪く

ストレスだと思っていました。

ところが、別の見方をすれば
これまでAが終わるのを待つ必要がなくなった以上、
BやCにより早く着手できるようになった
ともいえるんですよね。

少し話は逸れますが…
私という人間は「見通しが立っていない」という状況に
凄まじいストレスを抱えがち
だということに
ようやく最近気づきまして。

▼そのあたりはこちらをどうぞ

かたや、見通しが立ち、行く先が定まれば
SFでの上位資質の「活発性×規律性×目標志向」を発揮して
爆走できるタイプなのです。

だからこそ、
「中途半端なものを抱えている」以上に
「何も始まっておらず何の見通しも経っていないものが
 行列を成している状態」の方が
よっぽどストレスなのかも!!!

「始めれば、〇割終わったも同然」的な話もありますし。
「気がかり(=見通しが立たない状態)から早々に脱せる」
というのは、想定外の収穫でした!


おしまいに

「タスクを中断するなんて、
 気持ちが悪いし効率だって悪い!」と思っていました。

でも、止むに止まれず
「終わらないという前提」
「いろんなことの同時進行」を許した今。

悪いことがあまり見つからないことに驚いています。

そして、
「さっさとやりきる自分」に誇りをもっていたこれまでより、
「中途半端でもやりたいことに全部手を出している自分」のほうが
ちょっと好きだと思っていることにも。

ついつい自分の喜びをお預けにしてしまう頑張り屋さんや
中途半端なことに罪悪感を抱きがちな完璧主義さん。
そんな方々の時間とやりくりの選択肢が
この記事でちょっとでも広がったらうれしいです。

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