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40代フリーランス、キャリアの迷子。3冊の本の言うことを聞いてみたら、下半期にやりたいことが定まった!

「ライター道を突き進みたいと思ってる?」

ここ数カ月、私の発信活動に伴走してくれているパーソナル編集者さんに問われたのは3週間前のこと。

取材NGだった某WEB媒体のライター活動に対し、「自分の手で掘り起こした情報やストーリーを伝えたい」とインタビュー&取材ライターにシフトしたのは3年半前。40歳のときでした。

とても遅いキャリアのリスタートのあと、心の中ではいつも2つの声がせめぎ合い。高い山を登ることは小さく諦めながら、今できる仕事の楽しさと満足感で納得しようとする自分と。いや、それは単なる言い訳で、どこまでできるか高みを目指したほうがいいのではないか?という自分と。

――そんな時に優しく突き付けてもらったのが、冒頭の問い。

私は、ゴールが見える短距離走なら機動力を駆使して爆走できる人間。周りからは「歩く行動力」「切り込み隊長」「旗振り役」と呼ばれることも。それに対して、時間をかけてコツコツ一つの道を突き詰めるって、極める前に飽きちゃうのよね。

「……『○○道』って、すごく苦手です。いい文章、素敵な文章を書く努力はもちろん続けたい。けれど『ライター道』を極めることそのものが私の幸せじゃない気がする」

自分のこの先を改めて考えるべく、本の言うことを聞いてみた!


――じゃぁ、一体私はどこに行こうかな?ということで。「本の言うことを聞くライター」を名乗る私ですからね、今日も今日とて困ったときには本の言うことに耳を傾けてみるのです!

今回言うことを聞いた本は、なんと3冊。冊数からして、私の迷子っぷりがおわかりいただけますね……。

エースと呼ばれる人は何をしているのか / 夏まゆみ(著)・サンマーク出版)
1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方 / 西 剛志 (著)・PHP研究所
CAREER FIT 仕事のモヤモヤが晴れる適職の思考法 / 石倉 秀明 (著)・宝島社

ここからは、①~③それぞれの本からの気づきをご紹介し、最後にこれらをギュギュっとまとめて行き着いた私なりの方針(暫定)についてお話していこうと思います。

■ 欠乏感と自信のなさは「センター」を目指していたことに起因していた!


まずは1冊目。昨年急逝されたダンスプロデューサー・夏まゆみさんの著書「エースと呼ばれる人は何をしているのか」 。

版元のサンマーク出版さんのこちらの記事が、この本を手に取るきっかけでした。

マインドマップで読書メモ!

自分の強みを生かすためのマインドセットや努力の方法のヒントなどが語られていますが、一番印象的だったのは、これらの前提となる夏さんなりの「エース」の捉え方。

センター
チームの中心ポジション、チームの顔、特性が必要

エース
実力や魅力を発揮するべき場所で十分に発揮し輝いている人、誰でもなれる

私事で恐縮ですが……この記事冒頭の問いをもらった編集者さんとの定期ミーティングで、こんなことを指摘されました。

「僕が伴走している方々を見渡しても、読者からの記事に対する反応はトップクラスで、圧倒的にハイアベレージ。なのにキミは圧倒的に自信がないんだよなぁ!」

そこに降ってきたのが、この「エース」と「センター」の話。

これまでの人生で優等生だった私は、望むと望まざるとに関わらず「センター」に配される機会が多かったし、そこで重宝されたり力を発揮したりしてきた。けれど、もちろん社会に出れば私なんか足元にも及ばない人だらけ。「センター」じゃない生き方をうまく捉えられていないことが自信のなさにつながり、「ここでないどこか」を常に目指してしまっていたのでは?と気づいたわけです。

そもそも、冒頭の問いへの答えの通り、私は「○○道」を極めることが幸せでもない。実力はともかく、仮に「センター=ライター業界のど真ん中で輝く!」という目標を掲げたとしても、その願望自体が私の価値観や資質に沿っていないはずなのにね。

《気づき》
メインストリートでない場所で「エース」として生きればいいんじゃない?メインストリートでない場所なら「エース」になれるんじゃない?

■ 脳タイプとワークでわかった、私の生き方とライフワークのベクトル


続いて2冊目は1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方

いわゆる「自分探し」に対するアンサー本とでもいいましょうか。著者が読み重ねてきたという200以上の論文と7つのワークで、「自己理解」を促してくれます。この類の本は、著者の経験則や独自メソッドに頼るものも多いですが、本書は論文などを踏まえながら多角的な視点でその人ならではの「ライフワーク」の言語化を手伝ってくれることに安心感がありました。


本書後半はワークゆえ読書メモが薄っぺらくなっていますが、がっつり取り組みました!

さて、本書での私的最大の気づきは「脳タイプによって”幸せになる方法”が違う」ということ(かなり要約していますが!)。

▼目標達成型
仕事で幸せを感じる。
具体的な夢や目標を達成することに燃えるタイプ。
「具体的な目標」が見つかるとイキイキする。

プロセス型
仕事だけが人生ではない。
「仕事=幸せに生きるための手段の一つ」として、仕事も含めてライフスタイルを充実させることに幸せを感じる。
「自分がどうありたいか」を重視。
目標をつくると息苦しさを感じる。
目の前のことを楽しんでいたら、いつの間にかビジネスに…というケースも。

……私、完全に後者だわ。
それなのに、仕事&未来だけで目標立ててるからつらかった。得意ではない「逆算型」に軸足を置こうとしているから、「今」の満足度も低い。

《気づき》
仕事以外の理想をもっと描いたらいいのかも。
何につながるかはわからない目先の「面白そう!」にもっとパワーを割いていいのかも。

――と、これだけで本書に「ありがとう!」と言いたい気分ですが(笑)、もうちょっと踏ん張って、本書後半のワークにも取り組んでみましたよ!
充実した内容でしたが、特に私の収穫が大きかった部分を抜粋してご紹介。

◎ ライフワーク診断で、自分のライフワークを言語化する

ライフワークの原石を探るワークでは、「ライフワークにつながる77の動詞」を選び組み合わせながら、自分の心が喜ぶ形に言語化していきます。

たとえば私の場合はこんな感じ。

● 好きな人や場所を見つけ、そこに秘められた思いを感じ取ることで発掘できた物事を伝えることを通して世界の輝きを表現し、人々の人生に明るさや希望を与える仕事

● 好きな人を応援し、つながり続けながら、周囲の人々に影響を与えるものを書く仕事

これらは、私が今関わる仕事でも概ね実現できている感。

《気づき》
既にライフワークとともに歩めている一方で、方法や場所を変えて新たに実現・挑戦できることもありそう。

◎ 「才能診断」で適職を探る

私がとても楽しかったワークが、この「才能診断」。設問の中から、自分が関心がある項目を選ぶと、「10の才能のバランス」がわかるというもの。

・言語的知能 ・数学的知能 ・論理的知能 ・視覚空間的知能
・音楽的知能 ・身体的知能 ・手先の知能 ・対人的知能
・内面的知能 ・博物学的知能

そしてそれらの才能の組み合わせで、適職(ライフワークの方向性)が確認できます。

その結果、私が高めだったのは……

✅言語的知能 ―言語化、言葉をアレンジ、文章・話の面白さで人を魅了
✅内面的知能 ―自分を深く理解

✅対人的知能 ―他人の意図・要求・感情理解、共感

✅論理的知能 ―表面的な内容より背後の仕組みを知りたい、物事を積み上げ構成、人の話から因果関係
✅博物学的知能 ―分類の才能、感受性の強さ

 で、これらを組み合わせていくと、たとえば……

・言語でわかりやすく伝える仕事
・人前で言葉を駆使する仕事
・言葉で人の心を表現する仕事
・深い部分で人を導く仕事

などなど……(実際は具体的な職種名も提示してくれます)。

《気づき》
ライターとして実践しているものがある一方で、直前の「ライフワークの原石」の発掘で気づいた「方法や場所の変え方」のヒントになりそう!

■ 自分が楽しく働ける「環境」の手がかりを見つけた!


最後の3冊目は、CAREER FIT 仕事のモヤモヤが晴れる適職の思考法

こちらの本で語られるのは「”天職”より”適職”を目指す」「”行きたい場所”より”結果を出せる場所”」……と、一見2冊目が掲げる「やりたいことの見つけ方」とは対極にあるように見えます(笑)。


こちらも途中が

が、大きなメッセージは「輝き方を考えよう」「輝ける場所ってどこだ?」という話。

・1冊目での気づき:
メインストリートでない場所で「エース」として生きればいいんじゃない?

・2冊目での気づき:
方法や場所を変えて新たに実現・挑戦できることもありそう。

というところに通じますよね。

さらに、タイトルに「CAREER FIT」と掲げる通り、「キャリアをUP/DOWNで語ることがナンセンス!その時々の自分にフィットしたキャリアが大事だよね」というスタンスが、大きな救いに……!

まさに、山の頂上を目指すがごとく「ライター道」を邁進するのではなく、成長や挑戦は散りばめつつ「高み」ではなく「広がり」を求めたい私のための本なの!?とでも言いたくなりました!

◎ 自分に合った「場所」を探る

さて、本書も様々なワークが充実していましたが、まず気づきを得たのは『自分に合った「場所」を見つけるための自己チェック項目』。

・過去を振り返る
・「場所=職場」に対する自分の考えを整理する

という視点で、20問以上の問いに答えます。

あくまでも私の場合ですが、こんな気づきがありましたよ!

《気づき》

・裁量、興味、課題すべてに共通して「抽象に弱く、具体に強い」
→ テーマ、指示は具体的な場所。そこから内省して抽象化なら一定レベルまでできることはできる

・自ら変化を生み出すことはあり得るが、幅の大きな変化・不可抗力の変化は好まない

・たとえ建設的なものでも、衝突は好まない。

◎ 自分に備わった「能力」を探る

そしてもう一つ。本書では「経験をスキルに変える力=能力」と定義していますが、その能力を3つにカテゴライズしています。

①対人力 ②対自分力 ③対課題力

さらにさらに、これらを50の具体的な力に分けてリスト化。それらを元に、自分のもつ能力を探ってみました!

各能力に対しての設問数にばらつきがあるので一概に比較はできないものの、気づきはこんなところかな?

《気づき》
・相対的に対課題力が弱めなところを、対人力・対自分力で補う
・能力のキーワードは「率先・スピード・推進、情報収集・整理、吸収」
・「機会損失が最大のリスク」と捉えている


■ 3冊をまとめて俯瞰してみた!


……と、ここまででもうお腹いっぱいかと思いますが、もう少しお付き合いくださいね(笑)。

最後に、この3冊の気づきや学びを、まとめて俯瞰してみたのがこちら!!!

(がんばった……私、がんばったよ!!!)

ここで、この記事中で挙げてきた気付きを並べ替えながら整理しますね。

《前提》
好きな人や場所を見つけ、そこに秘められた思いを感じ取ることで発掘できた物事を伝えることを通して世界の輝きを表現し、人々の人生に明るさや希望を与える仕事
・好きな人を応援し、つながり続けながら、周囲の人々に影響を与えるものを書く仕事

《大方針①》

・メインストリートでない場所で「エース」として生きればいいんじゃない?メインストリートでない場所なら「エース」になれるんじゃない?
・方法や場所を変えて新たに実現・挑戦できることもありそう。
👇
じゃぁ、どんな場所&方法を選ぶ?
👇
・抽象的・壮大なモノではなく、等身大の私が興味を持てる具体的なテーマからスタートできる場所
自分で舵を握って小さなチャレンジをできる場所(だって幅の大きな変化・不可抗力の変化は好まないし、人との衝突は好まないから)

《大方針②》
・仕事以外の理想をもっと描いたらいいのかも。何につながるかはわからない目先の「面白そう!」にもっとパワーを割いていいのかも。
・「機会損失が最大のリスク」と捉えている
👇
・「率先・スピード・推進、情報収集・整理、吸収」という能力を生かして、思いついたときにすぐに行動に移してチャレンジしたい。ワクワクをすぐに形にしていきたい。

■ 宣言!新たな挑戦、決めました!


……ということで。
まずは私、「Zineをつくる」という新たなチャレンジをしてみることにしました!

※Zine(ジン):リトルプレスなどとも呼ばれる小冊子。個人で、グループで、好きなものを自由な表現・方法で冊子にまとめたもの。

実は最終的な3冊の俯瞰に至る前に、下半期を見据えてもう少し漠然とした宣言をXでしておりました。

が、3冊の本を踏まえて考えると、今の私の場合は「いわゆる書籍」という形に縛られずに、もう少しライトで自由なものを楽しく繰り出してみる方が心が喜びそう!しかも「デジタル」ではなく「紙という物質」の制作にもチャレンジしてみたい!!こちらの方が未来にもつながりそう(根拠はないけど、予感ね、予感)!!!

早速、この1週間はもっぱら、この「ZINE界隈」をうろうろする日々。

アンテナが立つと、いろんな情報にいろいろ辿り着けるもので。たまたま出会えたスクールにも申し込みましたよ……!

ちょっと前は、ひたすらに「0→1は苦手だから……」「自分の心が喜ぶ”案件”を探さなきゃ」と血眼になっていましたが……どうしよう。おら、すっげえ、ワクワクすっぞ……!!!

多分スクールメンバーの中では最年長でしょう。デザインもできないし、制作料は想像以上にかかるっぽくて一瞬白目にもなったけど(爆)。まぁ、どうにかなるでしょう!

(でもね、やっぱりちょっとは心細いから、気が向いたら応援してもらえると、涙を流してしっぽを振って喜びます!)

順調にいけば、およそ3カ月後には初めてのZineが形になっている、はず……!おめでとう、わたし、よくやったよ!たくさんの人が手に取ってくれてるよ(予祝)!

――本の言うことを聞いてみたら、未来に一番星が見えました!現場からは以上です!


▼これまでの「本の言うことを聞いてみた」はこちら!


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