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初春のお茶会@目白庭園〜茶の湯の愉しみ

初釜へ。
茶道の新年会のようなもので、私が通っている教室では、目白庭園のお茶室「赤鳥庵」を借りて行われます。

ふだんはこじんまりした茶室で数人ずつお稽古していて、通っている曜日が違うと、なかなか顔を合わせることもありません。
でも初釜では、たくさんいるお弟子さんが一堂に会して、「花月」や「数茶」など、チームワークが必要な、みんなで楽しむお点前をします。

お弟子さんたちは紋付きや付け下げ、袴に身を包み新年らしいぱりっとした雰囲気ですが、先生のお人柄でお席は和気あいあい。
ルールを間違えうっかり失敗することすら楽しくて、こんなに笑ったのは久しぶりというくらいたくさん笑いました。
ふだん身にまとっているさまざまな役割をいったん脇へ置いて、みんなで一服のお茶に心を集めるひとときは、本当に楽しくかけがえがないです。

お茶を点てる人、いただく人、裏方として水屋で働く人。
入れ替わりながら順にお点前をして、「ああ、この方はここでこういう気づかいをなさるのか」「あの方の所作はなんて美しいんだろう!」などなど、見ているだけで勉強になることがたくさんあります。
みんなが呼吸を合わせ、調和して流れるように動く、「和敬清寂」という言葉が浮かびました。

足かけ7年、先生のもとで学んでいるけれど、初釜の時期は毎年、子どもか自分が体調を崩してしまい、参加できたのは今回が初めてでした。じーん。
こころよく送り出してくれた家族にも感謝。
今年も無事にお稽古ができる、美味しくお茶をいただける幸せを噛みしめつつ、帰路につきました。

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