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2,400kmの巡礼の道を、1日でめぐる〜日本百観音in東京

日本には古くから、歩いて寺社を巡る「巡礼の道」が全国にあります。

巡礼には時間も、体力も必要なので、実現するのは簡単ではありません。

そんな中、たった一日で百の観音様にお参りすることができる場所があると聞いて、東京駅前のKITTEへ出かけてきました。

「日本百観音in東京」では、観音様をご本尊とする百のお寺の境内から集めた「お砂」をお参りする「お砂踏み」という方法で、西国三十三所(1,000km)、坂東三十三所(1,300km)、秩父三十四所(1,00km)、総距離にして2,400kmの巡礼と同じ功徳を積むことができます。

百の観音様が一堂に会するのは史上初という、とても貴重でありがたい機会なのです。

会場に入ると、西国8番札所、豊山長谷寺の大観音大掛軸が出迎えてくださいます。
高さ12mという大迫力!

場内には、観音様を描いた掛軸や仏像とともに、100作の供華(いけばな)がお供えされていて、見応えがあります。

お姿や面立ちもさまざまな、百尊の観音さま。

お寺の説明と御詠歌も添えられており、いつか訪ねてみたいという気持ちも高まります。

やさしいお声の御詠歌が流れる中、静かに手を合わせていると、心の波が鎮まっていくよう。

場内にいらっしゃる僧侶の方々が、仏像や掛軸の解説をしてくださるのもありがたいです。

百観音のお参りを終えると、出口で「記念満願証」を授与していただけます。
観音開き(!)で、御朱印帳に貼ることもできるデザイン。

会場外のお土産屋さんでは、お数珠や納経帳、各札所の銘菓なども買い求めることができます。
あれもこれも欲しくなってしまいますが、今回は百のお寺の風景を描いた「美術散華(日本百観音版)」と、京都・七條甘春堂の麩焼きせんべいを。

最後は会場にいらした僧侶の方と、「観音様になれる」撮影スポットで記念撮影もさせていただきました。

着物で出かけたら、会場でいろいろな方に声をかけていただき、会話が生まれて楽しかったです。
今日は、母がお嫁入りのときに作った大島紬。

今日ご縁をいただいた観音さま、機会をつくって少しずつ、直接お寺を訪ねお参りしてみようと思いました。

「日本百観音in東京」2023年4月19日まで開催されています。会期が短いので、興味のある方はお急ぎを。


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