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よい会話をするための10個のルール from TED Talk

よい会話とは何でしょうか。

私は、会話の参加者ひとりひとりが気持ちよく過ごせることだと思います。そして、気持ちよく過ごすためには、お互いに「聞く」ことが重要だと感じています。

そこで、TED Talkから紹介するのは、Celeste Headleeの”10 ways to have a better conversation(よい会話をするための10個のルール)”です。



10 ways to have a better conversation
(良い会話をするための10個のルール)

1. Don't multitask.
(目の前のことに向き合う)
2. Don't pontificate.
(自分の知識を語らない)
3. Use open-ended questions.
(開かれた質問をする)
4. Go with the flow.
(流れに身を任せる)
5. If you don't know, say that you don't know.
(知らないことは知らないと言う)
6. Don't equate your experience with theirs.
(自分の経験と他者の経験を同じと考えない)
7. Try not to repeat yourself.
(繰り返さない)
8. Stay out of the weeds.
(細かいことにこだわらない)
9. Listen.
(耳を傾ける)
10. Be brief.
(簡潔に話す)


インタビュアーである彼女は、インタビューの技術に関する10個のルールを紹介しています。これが会話とどう関係するのかと疑問に思う人もいるかもしれません。インタビュアーの本質は「聞く」ことにあります。この「聞く」技術を意識すると、ふだんの会話がより良いものになるだろうと彼女は言います。

彼女のメッセージは一言に集約できます。

"Be prepared to be amazed."
(びっくりさせられる瞬間を待つ)

彼女がトークの中で引用しているいくつかの考えに触れると、彼女が言わんとしていることが少し見えて来るかもしれません。

"Everyone you will ever meet knows something that you don't."  Bill Nye
(出会う人の誰もが、あなたの知らない何かを知っている)
"The true listening requires a setting aside of oneself."  M. Scott Peck
(本当に聞きたいなら、自分のことは横に置いておきなさい)
"Most of us don't listen with the intent to understand: we listen with the intent to reply."  Stephen Covey
(相手を理解しようと思って聞いている人は少ない、皆どう返答しようかと思って聞いている)

【参考】
・Bill Nye: アメリカの有名な教育番組の司会者
・Scott Peck: アメリカの精神科医
・Stephen Covey: 「七つの習慣」の著者

つまり、自分のことを中心に考えている限りは真に聞いているとは言えない、ということではないでしょうか。

また、以前ご紹介した本と同様に私たちに突きつけられているのは、「あなたは話を聞いていない」「あなたの話は聞かれていない」という現実です。



アイコンタクトや相槌をしなさいというアドバイスは、Celesteに言わせると「聞いている振り」なのです。本当に聞いているなら、聞いている振りの仕方なんて学ぶ必要なんてないのです。

彼女の話に説得力があるのは、簡潔かつウィットに富んだものだからだと思います。話を聞ける人は、話すのも上手いのかもしれません。

10個もルールがあるのに10分強で終わる上に、時間を感じさせないテンポの良さも魅力的。もちろん動画の長さで価値が決まるわけではないですが、ぶっちゃけ短い方が見る気になるし、最後まで見やすい(笑)


Celesteの10個のルールはシンプルだけど、実践するのはそう簡単ではないはずです。

"Be prepared to be amazed."

心に留めて他者と向き合いたいと思います。


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