最近の記事
- 固定された記事
マガジン
記事
「衝動的なものをエディットしている」ーーJ.COLUMBUS & MASS-HOLEが語る共作アルバム『ON THE GROOVE, IN THE CITY』(前編)
WDsounds主宰で、PayBackBoysのフロントマンのLil Mercyが、旧知の仲であるMASS-HOLEとラッパーJ.COLUMBUSとして共作したアルバム『ON THE GROOVE, IN THE CITY』をリリースしました。 6月に東京・小岩BushBashで行われた読書家集団・REVERSIDE READING CLUB(RRC)のイベントにライブで出演したJ.COLUMBUSとMASS-HOLEに話を訊きました。 「最近のJ.COLUMBUSは、こ
「頭のなかだけで、壁をリリカルに表現しようとした」ーーJ.COLUMBUS & MASS-HOLEが語る共作アルバム『ON THE GROOVE, IN THE CITY』(後編)
雑踏でふと耳にした「独白」が、ビートを得て姿を成し、響きだけを残して消えていく……。『ON THE GROOVE, IN THE CITY』は、そんな心象風景が鮮明に浮かぶ作品です。 J.COLUMBUSは「この音楽が流れている街には行きたくない」ともいいます。 6月に東京・小岩BushBashで行われたRIVERSIDE READING CLUBのイベントにライブ出演をしたJ.COLUMBUSとMASS-HOLEに話を訊きました。 (前後編の後編。前編はこちらから)
チカーノ・ソウルのゴッドファーザー、ついに来日。世界中で広がりをみせるチカーノ・カルチャーを体験するイベントが大阪・栃木・東京で開催!
2019年10月末にクラウドファンディングで翻訳出版が成立、およそ1年の製作期間を経て21年2月に出版に至った『チカーノ・ソウル~アメリカ文化に秘められたもうひとつの音楽史』。アメリカ・ロサンゼルス在住のメキシコ系アメリカ人、レコード・コレクター/DJであり、チカーノ・ソウルの名付け親でもあるルーベン・モリーナ(Ruben Molina)さんが、自身の愛してやまない黒人音楽とメキシコ伝統音楽のハイブリッド音楽、チカーノ・ソウルを体系的にまとめた1冊です。 エル・チカーノの女
「鈴鹿・四日市の“土地柄”も音楽にフィードバックしたい」ーーYUKSTA-ILLのレーベルWAVELENGTH PLANT。そのドアはフッドのためにいつも開かれている
2023年2月にYUKSTA-ILLのTwitterアカウントで突如アナウンスされた、自身のレーベル設立のニュースに驚き、同時公開されたWAVELENGTH PLANTのWebサイトでステートメントを確認し、必ずしもRC SLUMを離れたわけではないことに安堵した人も多いことでしょう。 WAVELENGTH PLANT第1弾のリリースとなる自身のフルアルバム『MONKEY OFF MY BACK』のプロモーションのために東京を訪れていたYUKSTA-ILLにこれまでも地元に
No cartels,No guns, No drugs--『Gentefied/ヘンテファイド』で描かれるチカーノたちの新しい世界
スパニッシュ・ラップをBGMにBMXで駆けてくるタフガイ風の青年が返却本を回収している司書に本の入荷情報を質問し、去っていく姿。――この2月から配信されたNetflixのドラマ・シリーズ『Gentefied/ヘンテファイド』(https://www.netflix.com/jp/title/80198208)はこのシーンから始まります。つい先日第3シリーズが公開された『On My Block/マイ・ブロック』がエピソードを重ねていくたびにキッズ向けコメディ色が強くなって
キング・オブ・ラテン・ソウル、ソウル・ブラザー、アワ・マン・イン・トーキョー~チカーノ・ソウルの世界に近づくためのサブ・テキスト
これまで2回、宮田 信氏のインタビュー (映画『アワ・マン・イン・トーキョー』上映時と、エル・ハル・クロイ来日企画)を行なった。とてもフランクな人柄で、まだ短いお付き合いであっても気軽に友人として接してくれる方だから、インタビューでもめちゃくちゃ面白い代わりに公にはできないような話まで聞かせてくれる。独特な語り口をテキストでどう再現するかには腐心した。その言葉はまるでチカーノたち、イーストL.A.への愛情が血液のように巡っていることを示すように、どこを切っても熱くあふれだす。