見出し画像

使う言語が変わると変わるもの?

外国語を話す時に
性格が変わるという
経験をお持ちでしょうか?
(結構いらっしゃるのではと想像)

                             *


中国生活4年目(2006年)のある夜。
仕事帰りにタクシーに乗りました。
遅めの時間帯で疲れきっていましたが
運転手がやたらと明るく話しかけてくる

遅い時間までよく働くね~
からはじまり
さぞかし稼いでいるんだろうね
「いくら(給料)もらってんの?」

                           *

一応補足しますと
この類の質問は挨拶のようなもので

中国にきたばかりの外国人が
現地の人に「ご飯たべた?」(こんにちは
と聞かれ
どうして朝食のことなど聞くのかと
疑問におもいつつ
しばらくしてから何で聞くかと尋ねると
聞いた側は深い意味はなかった。

これと同じでして
真剣に答える必要もないのですが


その日私はイライラしていて
なぜか

不关你的事!   💥👿💥 

(あんたにカンケーないでしょ的な意味)

と口走っていました。

                            *

すこしの沈黙のあと
運転手は
あんた、そういう言い方はないだろ
これは中国独特の挨拶であり
相手に関心もつ意味もあり
文化なのだ。
~もうとまらない。

女性がそのような言葉を使うのは
品位をそこなうから
あんたのためにも・・◎$♪¥&?#$!


途中から
どうでもよくなって
黙って聞いていました。

                           *

実はその時、自分の発した言葉が
頭の中で繰り返し響いていて
(今の言い方は良くなかったかな。)
と思っていたのと
彼の意見も理解できたので


「私、今はとても疲れていて
話かけられてついイラっとしたのよ。
言い方が悪かったのはあやまります。
ごめんなさいね。不好意思 。」
と言いました。

不好意思は「悪かったね」
という、その場をおさめる言葉です。


運:「それなら、話しかけないでって
最初からちゃんと言えばいいんだよ。
・・◎$♪×・・・&?#$!◎$!」


                            *


やっと家に到着。
支払いに100元札を出すと

運:これは偽札だね
み:え?ホント?

運:ここの模様の色が違うでしょ
ほらっほらっ

(疲れで目がかすんで見えない)

み:じゃあ?どうしたらいいの?
み:銀行にもっていったら換えてくれるの?

運:それは無理。
み:じゃあこのお金は?
運:ただの紙切れ。


 えーっ ( 'ω' )

                             *
 

まぁ でも使える場所はあるんだよ
こっそりつかうんだけどね
あんたには無理だろうから
僕がこれ(偽札)もらってあげる。


み:ホント?ありがとう~
み:あんちゃん、も~頼りになる~
(調子がいい)

お釣りをもらうと

「これからはもっと
言葉に気を付けるんだよ。
礼儀は大事なんだからね。」
と釘をさされ、車を降りました。

                             *


今では電子決済が中心の中国で
このような事は
もうおこりえないでしょうが

当時の時代の空気感もあいまって
意見をどんどん主張してくる国民性
肌で感じた出来事でした。

このような下町風?の運転手は
まだいるでしょうか

                             *

思春期を過ぎてから
見知らぬ人にこのような物言いを
することなどなかった(ハズ)なのに

中国語を話すときは
まるでタガが外れたように
思ったことをつい言葉に出してしまう
「中国語を話す別人格の自分」
があらわれます。

中国語にかぎらず
母語以外の言語を話すとき
別の人格を演じるような
感覚を体験できるのも
語学学習の醍醐味かな思います。

そうすると日本語を話している私は
どんな人格を演じているのかな?
ちょっと気になったりしますね。


★ブログでも中国語、占いについて書いています
https://ameblo.jp/meihe634


★twitter (成語を毎日発信中!)
https://twitter.com/miham22222


★質問箱はこちら👇
https://forms.gle/CjJQ5vqEVMZv4ZV79


この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,563件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?