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【旅行記】青春18きっぷで行く~甲府(青梅街道のはじまり・舞鶴城公園)

2024年春の青春18きっぷ旅、4回目。
この日、4月9日は朝から列車が止まるほどの暴風雨でした。
青春18きっぷが使えるのは4月10日まで。
5回すべて使い切ろうと思うと、どこかへ行かねばなりません。
どこへ?
雨はいつやむの??

午後のどこかの段階で雨がやむようなので、雨雲レーダと睨めっこ。出発できる時間によって行き先も変わります。

昼過ぎ、西から雨が止み始めました。
ならば行こうではないですか、西へ!

14時、東京の西のお隣、山梨県に向けて出発です。
(旅した日:2024年4月9日)


◇旅道中~高尾を過ぎるとグッと変わる光景

何を隠そう🤭中央線沿線民の私、行きの乗換は高尾のみ。
高尾で中央特快から、小淵沢行に乗り換えます。

高尾と言えば高尾山をまず思い浮かべますが、今まで何度か高尾には来ていて、「高尾駅って意外と拓けてるよね」という印象。
その先にはあまり進んだことがありません。
どんな光景が広がっているんでしょう、ドキドキ。

渓谷にかかる大きな橋

高尾駅を出発した途端、控えめに言って度肝を抜かれました。
いきなり水墨画のような世界が広がっているではないですか。

谷底を川が走り、迫る山々に霧が立ち込めています。
時折小さな滝も見えます。

甲州街道と笹子川
雨が上がったとはいえ、まだ不穏な雲が渦巻いています。

雨の影響で増水しているのでしょうか。
白い飛沫を上げながら、川が轟々と流れています。

山梨県の大月駅までは、東京始発の中央快速が走っています。そのため大月は耳なじみのある地名なのですが、そこに行くまでにこのような光景が広がっていようとは。

近くても知らないことってたくさんありますね。

大月も越え、長い長い笹子トンネル(4656m)を抜けると、沿線の風景が少し拓けてきました。

山の傾斜を埋める桜
(甲斐大和駅近く)


ホームから桜の絶景を楽しめる勝沼ぶどう郷駅
雨上がりの低く垂れこめた空と霧がかった光景。
そんな中でも多くの方が満開の桜を楽しんでいます。


桜の向こうに広がる風景
晴れていればアルプスの山々を拝むことが出来るそう。

高尾から揺られること1時間半。目指す駅に到着しました!

◇酒折駅~あの街道のはじまり

降り立ったのは酒折駅。
多くの方が耳なじみのない駅ではないでしょうか。実は私もこの日まで知りませんでした。
ここに来た目的はただ一つ。

山崎三叉路

この交差点を見に来ました!

この山崎三叉路、写真の右手側が甲州街道左手側が青梅街道になります。
青梅街道はこの場所が起点。
ここから山間部に進み、奥多摩湖手前で東京入り、歌舞伎町に隣接する新宿大ガードが終点となります。

一見、ちょっとした街のちょっとしたこの交差点から、新宿大ガードに続くわけです。
う~ん、浪漫。
ちなみに新宿大ガードの向こうからは靖国通りです。

道って続いているんだなぁ。。

青梅街道のはじまりを見て、この日の目的は達成🤭
ですが、せっかくここまで来たので甲府駅へ行ってみましょう。

酒折駅に戻ります。

平屋建ての酒折駅。
背後に山が連なります。
酒折駅ホーム
石油輸送列車が停まっています。

◇甲府駅~山梨最大の都市にふさわしい大きな駅ビル

再び中央線に揺られること5分。
甲府駅に到着です。

甲府駅ビル
1,2Fが駅。


駅南口バスロータリーより。
ずらりとバスが並びます。

◇甲府城跡~天守台に射し込む厳かな夕日

甲府駅到着は17時過ぎ。
日没まで約1時間です。
じょじょに雲が切れ始め、夕焼けが垣間見える空の元、甲府城跡へ向かうことにしました。

駅前の喧騒を抜けるとすぐ舞鶴城公園入口。
舞鶴城は甲府城の雅号です。

本丸跡に向けて緩やかな坂が続きます。


天守台へも登ることが出来ます。

この時、山の端に姿を消す直前の太陽が、雲の切れ間から荘厳な光を放っていました。

沈む直前に最も強い光を放つ

言葉もなく。。
厳かな気持ちになります。

日没間際とはいえ、観光客が入れ替わり天守台に登ってきます。
けれどちょうど人のいない時間に動画を撮ることが出来ました。
空からオレンジ色の光が射し、眼下に桜が咲いている様子をぜひご覧ください☆


夕陽に背を向け東側を見ると、眼下には城壁。
向こうには重なるように山々。
南側。富士山方面。
黒い雨雲の下に白い雲が集まっているところが、ひょっとして?
と思いますが、ちょっとよく分からず。

甲府城
武田氏滅亡後、豊臣秀吉の命により築城されました。関東の徳川家康に対抗するための重要な戦略拠点として築かれたといわれ、徳川体制になってからは西側への備えとしての重要性を保ち続けたといわれています。

かつては20haほどの広大な城郭でした。現在は、城跡の一部が「舞鶴城公園」「甲府市歴史公園」として開放されています。

甲府市ホームページより

◇桜と鉄門~夕方に閉じ込められたような光景

天守台と夕日を独り占めできました笑
駅と反対側に降りてみることにしましょう。

今度は桜と夕陽の饗宴です。


行き交う人々も夕焼けの中に閉じ込められているよう。

さらに進むと鉄門(くろがねもん)があります。

鉄門


鉄門
左右に石垣を有する2階建ての櫓門。
江戸時代初期に建てられ、明治初年に取り壊さましたが、平成25年、約140年ぶりに復元整備されました。
開館時間であれば2階も見学可能です。

山梨県ホームページより

ところで写真や動画にちらちら写っている細長い碑は、謝恩碑です。
明治天皇より御料地の下賜が行われたことへの謝意を伝えるため、建てられたそう。(甲府城そのものの歴史とはあまり関係ないかも)

◇日本庭園~お堀のそばで控えめに品格を添える

公園の南、お堀の近くに日本庭園があります。

ここも桜が満開。


日本庭園としての規模は控えめ。
横に長く、数分程度で1周することが出来ます。
人のいない小径を歩きながら、動画を撮ってみました。


1時間あまり公園を散策。
日没を迎えます。

内堀
風が強く、お堀の水にもさざ波が立っていました。
鍛冶曲輪門

鍛冶曲輪門(かじくるわもん)を抜け、公園の外へ。

平日の夕方、甲府駅前は会社帰りの人々で賑わっています。
居酒屋の灯りが点り、「寄ってく?」なんて声も聞こえます。
夕陽に照らされる城跡で厳かさに浸っていた気持ちが、いっきに現実に引き戻されますが、その活気もまた心地良いです。

◇帰路。その前に~「あわび弁当」をいただく。ん? 山梨であわび?

うっかり忘れそうになりますが、青春18きっぷ旅の途中です。
家まで3時間ほどかかるので、帰路に着きましょう。

山梨を立つ前に、駅ビルであわび弁当甲州弁」を買い、イートインスペースでいただきました☆

あわび弁当「甲州弁」
海のない山梨ですが
あわびを醤油に漬け込み山梨まで運ぶ間に
ちょうどよく味が染みるので
名物になったとのこと。

ホームにやってきた中央線大月行に乗り込みます。
すっかり夜の帳が下りた街を、山を、突き抜けて列車は進み、大月駅で中央快速線に乗り換え
無事、家に帰りつきました。

街道と同様、線路もまた続いていますね。

◇列車まとめ~出発が午後になってもやっぱりお得!

<往路>
🚃14:21 三鷹 → <中央線> → 14:50 高尾
🚃15:00 高尾 → <中央本線> → 16:38 酒折
(2時間17分/107.1km/1980円)
 
🚃17:11 酒折 → <中央本線> → 17:16 甲府
(5分/2.9km/147円)
 
<復路>
🚃18:53 甲府 → <中央本線> → 19:58 大月
🚃19:56 大月 → <中央線> → 21:14 三鷹
(2時間21分/110.0km/1980円)
 
🌟今回の18きっぷ実績:220km/4,107円🌟
(+地元駅から三鷹駅の分が数百円)

午前中は豪雨のため、どこに行こう? そもそも行ける?? と気を揉みましたが、昼過ぎからの出発でも18きっぷ旅を楽しむことが出来ました。
到着が夕方になったことで、昼間とはまた違う姿を見れたのでは、と思います♪


ここまでご覧いただき、ありがとうございます!
次はいよいよ2024年春の18きっぷ旅最終回、房総半島の旅です。
甲府旅の翌日に行きました笑

🌟ここまでの2024年春の18きっぷ旅実績🌟
①東京→大阪(帰省のためのちょっとした移動?のため記事にしていません笑)
②大阪→小倉(九州)

③東京→あしかがフラワーパーク(栃木)

④東京→甲府
 本記事。

⑤東京→房総半島
近日中にup予定☆

春の振り返りをしている間に、昨日(7/20)から夏の18きっぷが始まっています!
元々は東京起点で考えていましたが、実家の事情により大阪起点になりそうです。
日帰りだとどこまで行けるんだろう? と楽しく地図を見ています。

noteの公開も楽しく続けられたらと思っていますので、また様子を見に来ていただけると嬉しいです🌟


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