サブスクと競合から考える恋愛とビジネスの在り方
今回の話の発端は、サブスクと解約についての話。
shomarketerさんのツイートと着目する記事にはお世話になりっぱなしです。
サービスとして「誰のために」「どう在るか」って意外と恋愛的な要素を持ってるよね、と言うお話。
確かに共通項がありながら、どのような立ち位置をサービスは取っていくべきか、考えてみました!
1. 【前提】内容によって、人が注げる熱量に差がある
(三股+都合の良い相手までコントロールする、やり手のshomarketerさん)
今回のお話は、複数活用するサービスor1つに依存しやすいサービスかで話が変わります。
ストリーミング配信サービスなら、複数契約していても違和感はないし、
ポリアモリーと言う複数のパートナーと愛の関係を築く恋愛スタイルもあります。
つまり本来は、1人1人のかけられる熱量に差があり、どれほどの割合を獲得するかを内容ごとに思考する必要があります。
とは言え今回は熱量のケース別ではなく、自社の解約を防ぐという観点のみで話をしていきます。
(2. 音楽サービスの利用で見る、シーズへの熱量、ユーザーステップ、フェーズの概念・・・は今回はパス!)
本当はここで、様々なサービスに触れることによって、判断基準が変わり・固まっていく成長ステップの話をしたかったのです。
が、これは次の機会に。
3. では、自社への依存度をどう上げる?
自社への依存度を上げるには、2つの方向性があると考えています。
それは、提供価値向上か環境的制限になります。
ユーザー視点で
サービス提供価値向上 or ユーザー環境を制限
3.1. [価値向上]ユーザーが満足するベースで努力する
1つ出来るのは、競合に求めていた価値を内包する戦略です。
■ ビジネスでの例
例えば、AWSがNocodeツール「Amazon Honeycode」をリリースした話。Nocode市場への流出に対し、AWSのセキュリティ含めて万全な強みを活かす形でさらなる価値を提供しようとしています。
■ 恋愛での例
個人的に好きな凛乃子さんの記事が参考になりそう。
ただ、一番最初の「別れを突き付ける」は次のパートの話。
進化し、自分を磨き、追いかけさせるという方法。
3.2. [環境制限]離れづらい外部要因を作る
■ビジネスでの例
公的な認可を得るなど「自分たちは正しい」と言う感覚をユーザーが持つことは一つの方法です。ブランド戦略はまさに。
■恋愛での例
例えば、家族・友人に紹介するのは良い例。結婚はその最たるものかもしれません。
---「信頼している人に紹介して「認定彼氏」にする」
4. 待った!依存し合うのが良い関係?「売上の最大化≒顧客のサクセス」と言う命題
ここまでいかに自社サービスを使い続けたり、自分に依存してもらったりするか、について語ってきました。でも、お互いの自立は大事と言います。
この辺り、恋愛とサービスで差がありそうで、考えてみましょう。
■ビジネスでの例 - カスタマーサクセスの目的は?
カスタマーサクセスについての説明は省きます。
極論を述べると、この問題。
売上の最大化≒顧客のサクセス
課題が解決すると企業が不要になるのは良いことなのでしょうか?
実は「中間」が求められている気がしてなりません。
顧客が無理やりでもサービスに依存→自立出来ず、お金を払う
↑ ↓(この中間は?)
顧客がサービスなしに問題解決(サクセス?)→お金を払わなくなる
DX成功して働く人の半数が不要になる、とかもそう。
(だからこそ、変化していく努力が働き手やユーザーに求められていたり...。カニバリながら存続を模索し続けるのも1つの形ですよね。)
■恋愛の例
これはもう、「ラ・ラ・ランド」ですね。ネタバレ防止のために話しませんが、あの結末はサクセスなのでしょうか?
頼ってもらい続けることが大事?→相手ありきで破綻する
↑ ↓この中間は?
自立することが大事→お互いの成功は共存では無いかも
5. 【まとめ】フェーズ別パートナー(ビジネスではその総量)説
恋愛・サービスのどちらもポジショニングによって変わるのでは、と考えています。
簡単な分類例だと、初心者向けと中上級者向けかと。
生き方の相性が合うパートナーが大事なのでは、と言う凛乃子さんの極論。これが、結婚の形では1つの最終系だと僕は思います。
一方で、恋愛の消費をし続けたい層にとって、このようなパートナーの在り方は違う、という方もいるはずです。
■初心者フェーズ
・恋愛では、ドキドキの持続に投資
・該当サービスの初心者では、初心者が活躍し続けるよう程よいサポート量でキープ
→売上は上がるが、適切な卒業タイミングは大事
(まさに、成人式のような通過儀礼のこと)
■中上級者フェーズ
・結婚では、お互いに交わりつつ自立する共栄のスタイル
・サービス慣れてきた・高価値納得フェーズでは、活かせる限り深く関わる方がお互いにメリットが大きいスタイル(ユーザーもサービスベンダーも)
中上級者フェーズでは、サービスでは複数関わるのも正、ってパターンや、共有の親友みたいな関係値もあり得ます。
ですから、自分に合ったフェーズで下記を模索することが大事なのではーと思う次第です。
・恋愛では求める価値の受領の最大化
・サービスでは求めるターゲット獲得の最大化
+
フェーズを超えた後の関係値は、余剰でしか無い(卒業=解約も受け入れる)
長くなりましたが、ではではー!
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