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伝えたいのは、あなたのための支援があるということ。

文・村山祐介(OTONAMIE)

バブルが崩壊して企業の有効求人倍率が1を割り、その後も10年近く続いた就職難の時期、いわゆる就職氷河期。当時、インターネットは今ほど普及しておらず、SNSもほとんど無かった。したがって就職に関する情報の入手方法は、学校の担当課やハローワークに出向いて得るなど限られていた。そんななかで筆者もハローワークに通い、求人票とにらめっこをしていたひとりだ。

今回「SNSを活用した就職氷河期世代への情報アウトリーチ事業(以下:本事業)」をディレクターとして担当させていただいた。情報を発信していくにあたり、まず関連機関を取材したのだが、そこには多くの驚きや発見があった。

ハローワークでは、就職を希望している人、転職を考えている人、非正規雇用から正規雇用を目指している人など、それぞれの悩みについて相談ができる仕組みができていた。また、履歴書の書き方に関するアドバイスや就職に関するイベントも行うなど、筆者が通っていた頃に比べて利用者との接点が増えていると感じた。
▼ハローワークのマガジンhttps://note.com/mie_koyoukeizai/m/m140500740d60

就職に役立つ専門的な技能・技術の習得をサポートする機関であるポリテクセンター三重と津高等技術学校にも取材をした。個人的に特に驚いたのは、半年にも及ぶ訓練の受講料が無料(ただし、教科書等は実費)であることだった。
▼津高等技術学校のマガジン
https://note.com/mie_koyoukeizai/m/mecb3ac9e4b1e
▼ポリテクセンターのマガジン
https://note.com/mie_koyoukeizai/m/me13b64a40a1e

ブランクが長い場合、すぐに仕事を探すのではなく、就労体験などでステップアップしながら就職をめざすことも有効。それを教えてくれたのが「地域若者サポートステーション(以下:サポステ)」だ。サポステでは無業の状態にある方やそのご家族を対象としたサポートを行っている。
▼サポステのマガジン
https://note.com/mie_koyoukeizai/m/m111ca3e6832a

三重県ひきこもり地域支援センター、三重県生活相談支援センターにもお話を伺った。両者とも共通してお話しいただいたのは、ひきこもる方々それぞれに理由があり、それはパターン化できないこと、そして支援する体制があることを本人だけでなくご家族にも知ってもらいたいということだった。とにかく、まずは相談をして欲しいと語る支援員の方々からは、温かな想いを感じた。
▼三重県生活支援センターのマガジン
https://note.com/mie_koyoukeizai/m/mb8daf1ec6a4c
▼ひきこもり支援センターのマガジン
https://note.com/mie_koyoukeizai/m/maf0bef0263a4

ここまで述べてきたように、三重県内には就職氷河期世代に向けた幅広い支援がある。しかしそれだけに、どこに相談したらいいのか迷ってしまうこともあるかもしれない。そんなときは、マイチャレ三重にぜひご相談を。
▼マイチャレ三重のマガジン
https://note.com/mie_koyoukeizai/m/m45a797f528d1


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上記の機関に取材した内容を基に、さまざまな情報を発信してきました。Twitterやnoteでフォローいただいた皆様に感謝申し上げます。また、投稿や記事のシェア、いいね!などをいただき、ありがとうございました。皆様のフォローやシェアが、より多くの方々へ情報を届けるための大きなチカラとなっています。
最後に今回、noteの特集記事、マンガ、エッセイ、Twitterの投稿を担当したクリエイターに本事業の感想などをお聞きしました。

note特集記事担当:ライター三上由香利さん
記事を作成するにあたり、就職氷河期世代の方々に当時の就職活動の様子やその後の体験などを取材しました。取材するまでのイメージと、お話しいただいたリアルの違いを感じました。すべての人がそうではないですが取材したおひとりの方は、就職氷河期世代で就職に苦労したからこそ、リーマンショックでもすぐに行動に移せたなど、生き抜く力強さを感じました。あと就職氷河期世代に限らず「仕事ってなんだろう?」くらいからみんなで考えるようなイベントを通じて、就職のサポートがあってもいいと思いました。
▼note特集記事のマガジン
https://note.com/mie_koyoukeizai/m/m7ef59f708383

noteマンガ担当:村上康太朗さん
制作にあたり、特に苦労したのがセリフでした。関連機関の方々にもマンガの内容を事前にチェックしてもらうのですが、特にセリフについての修正が多かったです。それは関連施設のご担当者さんの想いがあり、こういう表現はだれかを傷付けてしまうかも知れない、就職活動を前向きに頑張っている人に失礼な表現になってしまうかも知れない、という細やかな心遣いを感じました。自分では丁寧にセリフを考えたつもりでいたのですが、そうした関連機関のご担当さんの想いや気持ちが、日々のお仕事に活かされているのだと実感しました。
▼noteマンガのマガジン
https://note.com/mie_koyoukeizai/m/m70cac02e0acf

noteエッセイ担当:ハネサエ.さん
エッセイでも育児の経験を元に書きましたが、支援と支援される側のマッチが必要だと感じました。繋がれるようで繋がりにくい支援と対象者。だからこそ、ご近所の人、大家さん、だれでもいいから家族以外の人に抱えている問題を伝え、そこから支援に繋がることの重要性を感じました。
▼noteエッセイのマガジン
https://note.com/mie_koyoukeizai/m/me27f58b39a3c

Twitter投稿作成担当:奥田啓太さん
仲間がいるよ。そっと背中を押す。そんな感覚を大切に、ご自身もがんばろうと少しでも思っていただければと投稿を作成しました。また、ときには息抜きも必要だと思い、節分などの季節の行事などにはクスっと笑える投稿作成にも頭を捻りました。関連施設の概要をお伝えすることはもちろん、関連施設のHPの中に埋もれている有益な情報にも届くようにご案内することも大切にしました。
▼Twitterアカウント
https://twitter.com/mie_koyoukeizai

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。もしあなたの周りに就職氷河期世代でお仕事などのお悩みをお持ちの方がいたら、ぜひこの記事やnote、Twitterアカウントの存在をお伝えください。ちょっとした情報や共感が、もしかしたらその人の将来を変えるきっかけになるかも知れません。それぞれの悩みに沿った支援があること。それは悩みの渦中にいる人にとって、ぜひとも知っていただきたい大切なお知らせです。


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