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特集記事

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就職氷河期世代に向けた、特集記事を発信します。
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記事一覧

新たなスキルや資格を身につけ、再就職に挑む「三重県立津高等技術学校」

新たなスキルや資格を身につけ、再就職に挑む「三重県立津高等技術学校」

皆さんは、「高等技術学校(専門校)」とは、どんな場所かご存知でしょうか。いわゆる専門学校とは違い、希望する職業に関する基礎的技能や専門的技能を身につけ、就職に繋がる公共職業訓練を行う学校です。今回は津市にある「三重県立津高等技術学校」を訪れ、就職氷河期世代がどのようなスキルを身につけられるのかをお聞きしました。

就職氷河期世代が受けられるカリキュラム

三重県立津高等学校が実施する公共職業訓練に

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自己理解から始まる転職活動のススメ|マイチャレ三重

自己理解から始まる転職活動のススメ|マイチャレ三重

年齢を重ねてからの就職活動に不安はつきもの。そんな不安を抱える就職氷河期世代の就活に寄り添ってくれるのが「マイチャレ三重」。キャリアコンサルタント等の資格を持つ支援専門員が、仕事の探し方から自己分析、書類の作成方法や面接対策、就職後のフォローアップまで、就職氷河期世代の就活に対して、手厚いサポートを実施しています。

今回はさまざまなサポートの中から、自分の強みや弱み、そしてどんな仕事が向いている

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あなたには、待っていてくれる人がたくさんいます。

あなたには、待っていてくれる人がたくさんいます。

三重県から就職氷河期世代へのアウトリーチ事業を受託し、ディレクターを担当して3年が経ちます。三重県ではハローワーク、マイチャレ三重、サポステ(若者就業サポートステーション)など国や県などの垣根を越えて様々な機関が連携し就職氷河期世代の支援を行っています。3年間、関連機関の皆さんと取材を通じて繋がっていくなかで、共通して感じることがありました。それは皆さんが「温かいサポーター」だということ。

ハロ

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40代で初の転職活動。勇気を出して掴んだ、やりがいのある仕事と支え合える仲間

40代で初の転職活動。勇気を出して掴んだ、やりがいのある仕事と支え合える仲間

バブル崩壊後の1990~2000年代、雇用環境が厳しい時期に就職活動を行い、現在も様々な課題に直面している就職氷河期世代。現在三重県では、就職氷河期世代の正規雇用を目指し、関連機関での就職相談や
就職氷河期世代受け入れ企業が参加する「合同企業説明会」などを開催し、サポートを行っています。

今回ご紹介するのは、40代で初の転職活動をし、県内の警備保障会社で働く就職氷河期世代の岡村孝さんのストーリー

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伝えたいのは、あなたのための支援があるということ。

伝えたいのは、あなたのための支援があるということ。

文・村山祐介(OTONAMIE)

バブルが崩壊して企業の有効求人倍率が1を割り、その後も10年近く続いた就職難の時期、いわゆる就職氷河期。当時、インターネットは今ほど普及しておらず、SNSもほとんど無かった。したがって就職に関する情報の入手方法は、学校の担当課やハローワークに出向いて得るなど限られていた。そんななかで筆者もハローワークに通い、求人票とにらめっこをしていたひとりだ。

今回「SNS

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「お客さまが心地よく過ごしていただけるように」多様な人財が活躍するホテルスタッフの仕事

「お客さまが心地よく過ごしていただけるように」多様な人財が活躍するホテルスタッフの仕事

「就職氷河期世代限定」。本来は年齢制限を設けて採用活動を行うことはできませんが、就職氷河期世代に対しては、企業がこうした表記をすることが可能となっています。

四日市市に本社を置く、全国で90店舗以上のホテル・レストランを展開する企業も、就職氷河期世代限定の求人をスタートしました。この企業では、就職氷河期世代だけでなく、外国籍を持つ方のグローバル採用、障がい者のチャレンジド採用など、多様な人財を受

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偏見にとらわれず、良い人材を迎えたい。就職氷河期世代が活躍する企業の想い

偏見にとらわれず、良い人材を迎えたい。就職氷河期世代が活躍する企業の想い

「年齢を重ねてきたということは、人生経験が豊富ということですよ」。そう話すのは、松阪市で清掃用具のレンタル業などを営む谷口宗治さん。この企業では2年ほど前から、雇用対象年齢を引き上げ、40歳以上の人材も多く活躍しています。

年齢の数字が上がるほど難しくなると言われる就職活動。しかし、このように県内の企業の中には就職氷河期世代を積極的に受け入れている企業もあるのです。今回は年齢や性別、国籍等にとら

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働くことへの希望を失ったロスジェネ世代は、今何を目指すのか

働くことへの希望を失ったロスジェネ世代は、今何を目指すのか

文・三上由香利(OTONAMIE)

数年前に登録した転職サイトから、一件のスカウトメールがきていた。5年前に登録し、解除するのをすっかり忘れていた。

今私が仕事を探したら、どんな仕事に就くことができるんだろう。興味本位で、久しぶりに転職サイトを覗いてみた。私が利用していた頃とは少し違っている。対象年齢を表記している企業が減ったこと。そして応募までのステップがとても簡単になっていた。

それだけ

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ひきこもり当事者も家族もケアする支援を「三重県生活相談支援センター」

ひきこもり当事者も家族もケアする支援を「三重県生活相談支援センター」

「兄弟が長年ひきこもっているが、どうやって声をかけたらいいのかわからない」「自身が年老いてきて、ひきこもっている我が子の将来が心配」。三重県生活相談支援センターには日々、このような相談が寄せられています。

ある日を境に、家族が家から出なくなる。当の本人はもちろんのこと、親や兄弟もその悩みや苦しみを外に話すことが難しく、なんとか家族の中だけで解決しようとしてしまう。しかし、そんな時こそ、勇気を出し

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仕事に対する悩みから抜け出すための最初の一歩「サポートステーションみえ」

仕事に対する悩みから抜け出すための最初の一歩「サポートステーションみえ」

職場での人間関係、仕事のむずかしさ、病気やケガ…さまざまな原因により、長期にわたって仕事から離れたとき。復職するために何から始めればいいのかわからない。挫折感が大きく、仕事に就きたいと思えない。そんな悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。

三重県内には4か所の「地域若者サポートステーション(以下、サポステ)」があります。サポステでは、無業状態からの就職、社会復帰へのサポートを受けることができ

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就活に再チャレンジ!
就職氷河期世代の挑戦をサポートする「マイチャレ三重」

就活に再チャレンジ! 就職氷河期世代の挑戦をサポートする「マイチャレ三重」

年齢を重ねてからの就活は、とても難しいもの。興味を持った求人は、年齢や必要なスキルなどが規定に当てはまらず、応募できる会社の数も少ない。ひとりで求人情報を見てはため息をついている…そんな方もいるのではないでしょうか。

今回ご紹介する「マイチャレ三重(以下、マイチャレ)」はそんな方にこそ、ぜひ利用して欲しい場所です。キャリアカウンセリングの資格を持つ支援員が在籍し、仕事の探し方から、自己分析、書類

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「自分に合う仕事」って何だろう?迷ったときこそ、仕事をめぐる旅へ

「今の仕事を辞めたい」「転職したい」と思っていても、なかなか一歩が踏み出せない。求人情報とにらめっこしても、やりたい仕事が見つからない。そんな方も多いのではないでしょうか。

そんなときは一度立ち止まり、改めて仕事と向き合う時間を設けてみるのもいいかもしれません。給料、休暇、福利厚生…と求人欄の「条件」に目を奪われてしまいがちですが、少し視点を変えて仕事と向き合うと、思ってもみなかった仕事や働き方

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「君は不採用だ」自分を否定する言葉に傷ついた日もあった。 それでも手放さなかった「夢」を大切に生きる。

「君は不採用だ」。約20年前、希望している企業の説明会で、採用担当者にTさんはこんな不躾な言葉を浴びせられた。応募する前にこんなことを言われたら、誰しも「こんな会社に入るもんか」と憤るだろう。今なら腹が立って、SNSで拡散してしまう人もいるかもしれない。けれど20年前は、こんな横暴なことがまかり通ってしまうほど、企業の立場は優位だった。

心が 「削り取られた」就職活動

三重県を出て福井の大学に

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「悩みを聞いて」つらい時に手を伸ばせる場所でありたい。 一人ひとりの困りごとに寄り添う、三重県生活相談支援センター

「ひきこもりの方について、どんなイメージを持っていますか?」

そう聞かれて、私は戸惑った。部屋の中で膝をかかえてうずくまっていたり、部屋から出てこれずに髪がぼさぼさだったり。イメージするその姿は、何かのドラマや映画の中で描かれた姿だ。本当のところは、何も知らないのだ。

コロナの影響を受け、相談者が急増津市桜橋にある「三重県生活相談支援センター」。2015年に施行された生活困窮者自立支援法に基づ

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