マガジンのカバー画像

ふるさとの話

94
随分 長く生きてきた。 思い出を徒然なる ままに書きました。 読んで頂けると 幸いです。
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

メンテナンス日

メンテナンス日

昨日
高知から帰宅したが
今日はメンテナンス日だ。
街中に出る…..
曇り空で蒸し暑い。
だんだんと嫌な季節が
近づいてくるな….
福岡市の中心地天神
平日でも流石に人が多い
衰退する地方都市とは
雲泥の差だなと
実感した。

高知は"飲んべえ天国"で
飲食店は沢山あり
旨い酒と新鮮な魚介類を
肴に議論好きな
人々が賑やかに集い
陽気を辺り一面に
振りまく場所だ。
今も昔も変わらない
暮らしぶりが

もっとみる
帰路につく

帰路につく

弟と一緒に列車に乗った。
二人であれこれ話して
あっという間に岡山に
つき
弁当を買って
気ぜわしく食べる。
なんせ広島は直ぐにつく….
弟の背中を見つめる
広島駅に列車が滑り込む
ホームに立つ弟と目を
あわせて名残りを惜しむ。
にっこにっこの笑顔で
ずっとずっと
手を振る姿に涙が….
やがて
列車が動き出して
弟が視界から消えていく。

かろうじて涙をこらえる
お互いに
もう
今生の別れかも知れ

もっとみる
荷造りをした。

荷造りをした。

慌ただしく
今日が過ぎていく。
早くも荷造りをした…..
帰省する前の弾む心は
無くなり
ずっと居たかったという
思いが心に広がり
哀愁に覆われそうになり
折れそうな気持ちを
引き立てる。
やっぱり遠いなぁと
実感している。

後悔はしないが
  反省はしている。
しかし
弟が家族のいる広島に
行くので一緒に出る。

大人になり
久しぶりに一緒に
列車に乗って出かける。
お互いにめったに
会う事も

もっとみる
墓参り

墓参り

山の上にある墓に
お参りに行く。
昨日とうって変わり
晴れになり日差しが
強くて暑い。
見張らすと遠くに海が
光っている。

太平洋が見えている….
キラキラと輝ききれいだ。
博多の街の海は
日本海だから暗くて
深い群青色だ。
冬になると一層暗く
鈍い色の波が打ち寄せる。

夜は
母が信頼していた
ヘルパーさんが来て
弟と3人で食事をした。
生前の母のユニークな
人となりとエピソードで
話題が絶え

もっとみる
友だちに会う

友だちに会う

私たちは
6年間女子校で学んだ
友だちだ。
ベビーブームの時代
女子ばかり1クラス65名
しかも13クラスあった。
何でも競争の世界では
あったが私たちは
仲良くて……
いつも賑やかだったし
思春期を迎えた私たちは
箸が転げても可笑しい
お年頃で絶えず
キャーキャーと
黄色い声をだし
笑い転げていた。
ちょっとの事を
針小棒大に話して
"ホンマ?"と云いつつ
何でも真剣に受け取った。
純情可憐だっ

もっとみる
祭事が終わった

祭事が終わった

母の1年祭が終わった。
大夫さんが来て
ゆかりのある方に
きて頂き無事に終わり
母がいよいよ神様になった。
神道らしく簡素で
シンプルなやり方で
小さな頃から
見馴れた形式美…..
聞きなれた祝詞が
単調に流れて
母の御霊が父の待つ
天界に駆け上がっていく。

いつの日か
二人の待つ場所に
辿り着けるかなぁ。

真面目に一心に日々を
いきていたい….
沢山の愛情を与えられて
今がある。

忘れない

もっとみる
故郷

故郷

駅からの道を歩いて
いたら
“こんにちは~”と
元気な声がする。
振り返ったら
ランドセル背負った
小学生女児が
"おばちゃん
 どこから帰ってきたの?"
と声をかけられ驚く。

田舎だなぁ!と嬉しい。

"誰かいるの?"と聞く
"弟がいるよ"
"なんさい?"
"70才かな?""ふーん?"

"ここがおうちだからねー"
"バイバイ"って別れた。

可愛いな….知らない人にも
今だに挨拶するんだ!と

もっとみる
荷造り

荷造り

いよいよ
帰省の準備をする。
荷物は先に送っているし
お土産も購入して先に
到着している…..
しみじみ思う…..
「女ってめんどくさい」
って…..化粧品等の
日用品 服装計画。
そんなこんなを
考えても
誰かが
してくれる訳でもない
ので頑張った。

新幹線で岡山で
1度乗り換えすれば
田舎の町に着く。
連絡船に乗り
何度も乗り換えて
丸1日かかっていた時代を
思うと
本当に隔世の感がある。

もっとみる
さぁ切り替えて

さぁ切り替えて

帰省して
母の1年祭をする。
準備をしないとねー
昨日は
ワンダーランドに
3人の王子様が降臨して
沢山のエネルギーチャージをしてきた。
勢いを保って
週末からの怒涛の日々を
乗り切らないと…..と
なんか氣が焦る…..
お土産は
博多名物
"明太子"が喜んで
貰えるので早めに
購入して実家に送る。
なるべく荷物を軽く
身軽に帰りたいと
ひたすら
そう願って
小さなカートに
最低限の物を詰める。

もっとみる
暑いがな

暑いがな

今日は
ぐんぐん気温が上がる。
着ている物を1枚ずつ
脱いでいく…..
やな感じの暑さだ。

コロナの家人は
今日は
元気そうで良かった。
昨日は
ふよふよと寝ていたので
ちょっと心配した。

そんなこんなで
うちの中であれこれと
用事を済ませていく。

帰省の準備がある….
下着等は
古い物を捨てる…を
前提に持っていくとする。

田舎の駅は
エスカレーターなんぞ
氣の利いた物は何もない。

もっとみる