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自作の詩です☆読んでいただけたら嬉しいです。
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2018年3月の記事一覧

小箱の中身を空想して

小箱の中身を空想して

古いオルゴールの展示を見てきました。
18世紀にスイスの時計職人が初めて作り上げたというオルゴール。
どんな物語が収められているのか、と空想してみたことを詩のリズムを残しつつ、小説ふうにひとつのお話として作ってみました。

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**オルゴール**

例えばほとんど仕事をとらなくなった
ひとりの老職人がいたとする
子供は山を越え国境を越えた場

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三作品へのオマージュとして

三作品へのオマージュとして

緋は沈まずー旅立ちー

日曜作曲において花介さんが発表された『緋は沈まず』
実はこの曲を聴いて、とにかく感動したのは昨年の11月のことです。

今わたしはkusabueさん、悠凜さんとご一緒させていただき、俳句と140字小説とイメージ画像からなるコラボ作品集(マガジン・トリコロールコラボ)に参加させていただいてます。
今回ご一緒させていただいた《桜》で悠凜さんから俳句と小説をいただいた時、わ~これ

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父が伝えようとしたことの片鱗を感じて

父が伝えようとしたことの片鱗を感じて

《こちらはトップ固定です》

少し大袈裟なことを書いてみたい。

父がわたしに何度も伝えようとしていたことがある。
それは『悠久の時間』の中にある『自我』と『無常』だ。

頭では理解してきた。けれど感覚に落とし込むことがなかなかできないでいた。怖くて。

(物質世界に)生きる以上、泣いたり笑ったりしながら好奇心を満たして、泥臭くても人間臭く生きろよ。そしていよいよとなった時は『無常』を思い出し大き

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詩  『咲くや咲くや』

詩 『咲くや咲くや』

咲くや咲くやどの花咲くや

コノハナ咲くやと唄ひつつ

不義を疑われるとは口惜しや

ならば

めらめら上がる炎のなかで

誠をお見せいたしましょう

咲くや咲くやどの花咲くや

コノハナ咲くやと唄ひつつ

晴れて柱を送り出し

やがて国土の祖とならん

さあ
さあいかに

いかにおなごの怒りを鎮めましょうや

あはれと化して後の世まで

語らるるとは尚口惜しや

さすれば火を守り水を守り

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