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エッセイ・コラム

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感じた事をいろいろ書いていきますので、読んでみてください。
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#note神話部

タイトルあまり書きたくない

タイトルあまり書きたくない

縄文土偶の中に、口から肛門にかけて串刺しの穴をあけた物が発掘されている。縄文も晩期のものだと言う。

神話部で改めて神話に触れていると、どうしてこうも性行為を表すものが多いのかと思う。
コメント欄でそれについてやり取りした事もある。
世界を見回すのはなかなかハードルが高いので、主に日本の中でわざわざ考えてみた。



今神話として知られている物語は、元々散り散りだったパーツ(別の民族が持つ物語だ

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神話部二周年記念企画に寄せて

神話部二周年記念企画に寄せて

note神話部と言う同人活動ができてまもなく二年になる。
元々神話のモチーフを入れ込んだ創作をポツリポツリとやっていた事もあり、楽しんで参加させて貰えるのはありがたい限りだ。

神話部に寄せられる投稿を見ていると、エンタメから思想哲学まで幅広くカバーされているのでおもしろい。
そんななかで、わたしにとって神話との向き合いの方の基本は「なぜそのような神話ができたのか」「そのストーリーにどのような意味

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黄泉の国と根の国

黄泉の国と根の国

○神話部 コラム

神話はある一定の地域の、時代時代の社会通念が折り重なって語られるものだろう。
当然辻褄の合わない話の宝庫であるのが当たり前となる。

日本神話は記紀によって纏められている。そめためはみ出している話の多くは、取り上げられないか(古事記)或いはいわゆる一書曰くとして(日本書紀)記載されている。
伝承として広くあるいは地方ごと今に残る話が、記紀には見当たらないといった例はいくつも存在

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マウイ、なんとかしちゃう

マウイ、なんとかしちゃう

半神半人だと言うマウイ。ディズニーの「モアナと伝説の海」の、あの人懐っこそうなキャラクターです。
ハワイ、タヒチ、サモア、ニュージーランドなどポリネシアの神話に登場します。

創造主イオが神々の階層の最上位に位置し、天空の父ランギ、母パパがいて、森の神タネの娘であり妻でもあるヒネ・ヌイ・テ・ポが夜と冥界の女神になったそうです。
このヒネ・ヌイ・テ・ポの孫がマウイのようです。

少しずつ内容が違って

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貰い火の記憶と発火器の例え

貰い火の記憶と発火器の例え

火山なのか落雷なのか。
人類は、間違えればあらゆるものを焼き尽くす危険極まりない、その出会った炎を利用しようと考えたらしい。
人が手に入れた火は、貰い火から始まったようだ。
それから何万年かの時を経て、自ら火を起こす方法を見つけたと言う。(今から数万年前)
火起こしは、摩擦か打撃なので、石を道具にする過程で発見したのだろうか。

火に対して人が畏れる気持ちを持っていたのは、火山や落雷の記憶、抗うこ

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何処を見ているか

何処を見ているか

そもそもわたしの見方が偏屈なのかも知れない。それをまず前置きとしておこう。

何の話か。歴史だ。
その当時の人がどんな考え方をしたのか。そこを探りながら歴史を見るのが好きなのだ。だから比較的想像しやすい日本史で遊んでばかりいる。

神話部に時々投稿をさせて貰っているが、よく考えてみると、伝承そのものよりも掲げられた神話を人々がどう扱ってきたかについて考えている事が多いように思う。あるいは何がそこに

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鑑賞会と企画等共通ヘッダーの配布に困る画像の話

鑑賞会と企画等共通ヘッダーの配布に困る画像の話

神話部一周年記念企画の「鑑賞会」が行われました。
みなさんが企画用にエントリーした作品を鑑賞し、それぞれが鑑賞文を書くと言う企画です。

この企画で、部長が発表するnoteの表紙画像を作らせていただきました。
なんか並べてみたい衝動に駆られました🙄
作品ごとの雰囲気を壊さないようにとそれだけを考えましたが、アラは見ないでくだされ。

笹塚さん作品の鑑賞会

吉田翠作品の鑑賞会

すーさん作品の鑑

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カナロアという海の神様

カナロアという海の神様

ハワイと言えば美しい海。わたしの中ではそうなる。

クムリポと言う壮大な叙事詩がハワイにある。
これは創世から始まり王に至り、その業績にも掛かる伝承を集めた神話で、18世紀の頭に編纂、口承で伝えられたと言う。そしてカラカウア王によって、ハワイ語の書き起こしがおこなわれたらしい。
天の神ワケアと地の女神パパの交わりによってハワイの島々が生まれる。(余談だが、ホノルルのあるオアフ島は、先に浮気したワケ

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みつせ川われより先に渡りなば

みつせ川われより先に渡りなば

此岸と彼岸の間にあると言う三途。これは実際の川だとも、煩悩の例えだとも言う。
伝承から少し考えてみたい。

餓鬼道、畜生道、地獄道を意味する仏教由来説が有名で、そこに平安時代の終盤、徒歩では無く舟で渡り、その渡り賃が六文だとの言い伝えが乗ったらしい。

賽の河原伝説も加わり、また彼岸と言う言葉に対しては「彼岸」を「日願」とし、土着信仰の影響が乗ったとの説もある。

また、根の国を支配するスサノオ(

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