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タイトルあまり書きたくない


縄文土偶の中に、口から肛門にかけて串刺しの穴をあけた物が発掘されている。縄文も晩期のものだと言う。

神話部で改めて神話に触れていると、どうしてこうも性行為を表すものが多いのかと思う。
コメント欄でそれについてやり取りした事もある。
世界を見回すのはなかなかハードルが高いので、主に日本の中でわざわざ考えてみた。

今神話として知られている物語は、元々散り散りだったパーツ(別の民族が持つ物語だったものも含む)がしだいに統合され、繰り返し上書きされたものである事は容易に想像がつく。
では、パーツとは言え神話の原石が作られたのでは無いか?と考えられる社会とはどのようなものだったのか。

日本に於いては、稲作が始まる前から定住が進み、ある程度の規模の共同体ができていた。
因みに稲作の開始は、水田遺跡の発見により、紀元前10世紀くらいに修正されている。

文化人類学からのアプローチによれば、定住生活が呪術的社会を生み出したとされる。
共同体の安定的な維持は生命線だ。調和を乱さないように様々な掟とタブーが生まれ、占いやまじないは祭司に発展した。(そう理解できる考古学的な発見がなされている)
これは世界的に見ても、共同体を運営するための知恵だったようだ。

生命維持を別にすれば、人が本能的に持つ欲の筆頭は食欲だろうが、性欲も重要であり、同時に時に厄介だ。
確かに古い時代、性はおおらかなのだ。祭りの際など特に開放されたようではあっても、やはり揉め事を抑止するためのタブーはあったのではないだろうか。

このような共同体生活が生み出した呪術的社会の中で、物事の有り様を示すために神話の原石が生まれ、そして育っていったように思えてならない。

そして冒頭に書いた土偶の話がある。
これは、このようなものが作られた時点で、食した物が身体の中を通りやがて排泄される事に理解が及んでいた事を示していると言う。 

稲作の開始がより古い時代に修正されたために、弥生と縄文の時代名称の線引きをどうするかという問題はあるが、一応これまで縄文晩期とされてきた時代の土偶だ。(多分今なら晩期ではなく、後期と呼ぶ気がする)
この学習歴を早いと考えるか、遅いと考えるか。

そして、これはどうなのだろうか。

「性行為は生殖行為に繋がる」

この事実がある程度、なんとなくでも理解されていたとしたら、共同体の調和のために、一定の節度、タブーはより重要になってくるように思える。

しっかりと体系的に理解を得たのは、食事と排泄の関係より後かも知れない。より複雑な事象だと思うからだ。
男性器、女性器を模した玩具のような物(この辺り書くのちょっとアレだった)の出土は古く、縄文中期のものもあるようだが、生殖行為との関係を表しているような発見は、なされてはいない。

もう少し時代が進んだ後だとしたら、神話の原石は、その時点で大きく上書きされたのではないだろうか。

稲作が始まり、共同体はムラになり、やがてクニへと進む。土着信仰、祭りは更に盛んになってゆく。それに従って物語は支配と被支配の内容を加えながら、複雑になっていったと想像できる。
勿論、男女の恋愛と性に関わる部分も、タブーと喜びの両面から物語としてより昇華していったのではないだろうか。

乾いた書き方をしても、どことなくハレンチ( ˙-˙ )

さて、ここまで書いてきて、わたしは一体何のための考察をしているのだろうかという気持ちになってきた😓
神話部の部長と何度となくやり取りをしたのだ。
「神話とエロスは切り離せないよね!」
「むしろ性は神話のメインテーマに近かったりするよね!」
「なんでだ?」
↑↑↑
単にここがわかった気になりたかっただけなのだ。
「さもありなん」程度には。


#mymyth   #コラム #単なる私見 #note神話部

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