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障がいがあっても起業できる!

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第8章■これから

第8章■これから

・これまでのお話を終えて

いかがでしたでしょうか?
鉄は熱いうちに打て、ということで、忘れないうちに書き記すことにしました。

大人になって所帯を持つと、友達や兄弟、家族や親族とも少しずつ疎遠になってしまうこともあると思うのですが、大樹に病気の養生になるものを食べてもらいたい、ということに端を発してこの事業を始めたことで、僕は兄弟でこんなにも面白い仕事に出会うことができました。

仕事を進めてい

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第7章■新たな挑戦ともう1人のミドリストア

第7章■新たな挑戦ともう1人のミドリストア

・挑戦

これから、ミドリストアはもう一つ新しいことに挑戦していきます。
お店の入り口を一部改装して「無人販売所」として24時間機能させてみようと思っています。
最近盛り上がりを見せている、餃子の無人販売をスパイスカレーやクラフトコーラなどに置き換えてやってみることにしました。

まずやってみて考えますが、これが成立するようだったら、ハンデがある人の仕事の在り方を根本から覆すことが出来るかもしれな

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第6章■兄弟薬膳カレー

第6章■兄弟薬膳カレー

・仕事再開!

収穫祭翌日のお休みが開けて、バキバキの筋肉痛のなか、早速大樹のカレーの復活に着手しました。

大樹が倒れる前に名付けていたカレー、その名も

「フェニックスチキンカレー」

本当に偶然ですが、病気で倒れても不死鳥のように甦る、今の大樹にピッタリのネーミングです。

・吉報

ただ、分量のレシピは残っていましたが、ところどころ工程が思い出せず、悩んでいるようでした。

とにかく手を動

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第5章■収穫祭当日

第5章■収穫祭当日

・まぶたのふくらみ

当日は大樹の保育園時代からの幼なじみ、隼人が撮影係で同行してくれることになっていましたので、大樹の家で待ち合わせをしました。

前々日までの雨模様もしっかり晴れてくれて、僕たちを応援しているような気持ちにさせる朝の青空の下で、カメラを回しながら挨拶をすると・・・大樹のまぶたが少し腫れています。

これは、、昨日酒飲んどるな、、、!!(笑)

・失敗も計画のうち

退院後はスト

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第4章■直前に起きた大問題

第4章■直前に起きた大問題

・いざ、仕込みスタート!

復帰戦を迎える最後の週は、本当に色々な準備に追われました。
大樹が倒れる前に作っていたカレーの復活は、ところどころに忘れている記憶を思い出しながら作る必要があったため、収穫祭が終わってからじっくり着手しよう、ということになりました。

が、ここで一つ問題が発生します。

地元の小学生たちも参加するこの収穫祭に、兄のスパイスカレーだけで勝負するにはちょっと大人の味すぎるの

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第3章■光明と陰

第3章■光明と陰

・最初の光

第1章で登場した理学療法士の先生に僕たちの事情を話したら、面白い取り組みなので連携をとってみませんか?というお言葉を頂き、早速復帰の目処が立ちました。

先生は今村さんという方で、リハビリテーションの在り方やこれからの仕事の在り方、人間の生き方など、未来をしっかり見ている方だなと思い尊敬の念を抱いてましたので、今村さんに最初に相談を持ちかけました。

必ず何かやりましょう!というお言

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第2章■僕が始めたこと

第2章■僕が始めたこと

・店舗の存続について

まず初めに、大樹が経営していた実店舗の存続について考えました。
回復を待ちながらお店の家賃を払い続けていくのは厳しいな、、、と思っていたので、もうこうなったら開き直って自分が一緒にお店を再開しよう!と考えました。

・メニューどうする!?問題

ただ、大樹が作っていた料理は本当に繊細で美しく、目も舌も感動する素晴らしい料理でした。

これは俺作りきらんぞ、、、う〜む。。。と

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第1章■障がいがあっても起業できる!

第1章■障がいがあっても起業できる!

弟・大樹が脳出血で片麻痺になってから、兄・隆志が何故こういった活動を始めようと思ったか、これまでの活動について、心境や思いを兄の視点から書こうと思いnoteを作成しました。

第1章■きっかけは2つ

・ひとつめ

大樹が倒れた翌日、集中治療室?のような部屋に会いに行ったとき、体もほぼ動けず意識も朦朧としていました。

辛うじて頷くことしかできないようなやり取りに心を痛めていたら、突然大樹がベッド

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