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今日も片手に「ぬいぐるみ」持って(次女:学校に通って2週間)

3日ほど高熱を出していた次女の熱が下がり
やっと今日から登校を再開した。

次女はシャイだ。

そんなシャイな次女が、言葉の通じないイギリスにやってきて
誰も知らない人の中で生活を送れるのか
私は彼女を全力で支えたいと思いつつ
何をどうしたらいいかわからないでいた。

そう。私はシャイではないのだ。
初めての場所でも物怖じせず、知り合ったばかりの人でも知り合って数年かのように話すことができる。
だから、シャイな次女の支え方がさっぱりわからない。

とりあえず、
・学校は怖いところではないこと
・毎日できることが増えているあなたが素晴らしいということ
・先生はあなたの絶対的な味方であること
を伝えて、学校まで送り出しているが、
泣いてお別れする日が半分ほどある。

イギリスの小学校は5歳になる学年から始まる。
次女のクラスは4歳から5歳までの子どもたちがいて
日本の多くの保育園、幼稚園児がそうであるように
イギリスでもお母さんと別れるのが辛くて泣く子もいる。

次女は1歳から通っている通い慣れた保育園でも
半年だけ通ったクラスが5人しかいない田舎の保育園でも
「行きたくない。お母さんとずっと一緒がいい」と泣くことがあった。

原因を一生懸命考えたいが
日本にいた時の私はフルタイムで働いていたので
そんなことを考える余裕は全くなく
「行ってくれ、でないと私が遅刻してしまう!!!」と
大泣きする次女を先生に預け(というか私から引き剥がし、こちらを追いかけてこないように先生がしっかり抱っこする)
「お別れして10分もしたら笑って遊んでるんだって、いつも先生から聞いている。だから大丈夫。」と自分に言い聞かせて、電車に向かって自転車を立ち漕ぎしていた。

しかし、今
イギリスに来たら少なくとも半年は子どもを全力で支えるため仕事をしない(まあ、できる仕事があるかどうかは不明なんだけど)宣言をしているので、
私には考える時間があるのだ。

なんでそんなにも学校に行きたくないのか?

さまざまな作戦をした。
教室の中で大泣きをし、別れたくないと必死でしがみつく娘の手に
油性マジックを借りて
右手に「だいじょうぶ」左手に「だいすき」と書いた。

そのおまじないはかなり効いたようで
次女は帰ってくるなり「おまじない明日も書いてね」とお願いしてきた。

次女は毎日「ぬいぐるみ」を持って登校する。
もちろん言葉のわからない次女への特別配慮で、
他にぬいぐるみを持って過ごしている生徒は見かけない。
そのぬいぐるみは、クリスマスシーズンに街の至る所に飾ってあった。


次女の心の支えトムちゃん

どうやら働き者のコビトさんで
北欧が発祥の人形らしい。

11月末に渡英し、学校は1月からだったので
我々は暇を持て余し、色々なところへ遊びに行った。
ショッピングセンターや、観光地、ファーマーズショップですらその人形はもう、そこら中に大量発生していた。

「私、学校にはこの人形と行く」
トムちゃん、と名付けられたその人形を抱えて
次女は毎朝学校に行くことになった

キックボードで通学する次女の後ろから
トムちゃんと、次女の鞄を持って学校まで一緒に歩く

朝大泣きすることもあるし
ケロッとお別れできることもある。
でも、お迎えで会う時の顔はいつも笑顔である。

親としては
いつもいつでも笑顔でいて欲しいと思ってしまうけど
泣いた後でも、立ち直れる力の方が
もっと大切なんだよって
毎朝思いながら、ぬいぐるみと共に通学する日々です。

#朝のルーティーン


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