見出し画像

福井県坂井市竹田地区☆若葉のふるさと協力隊☆2021

福井県坂井市竹田地区で開催された「若葉のふるさと協力隊」。

5日間の様子をコーディネート役を務めた緑のふるさと協力隊・吉原 希さんにレポートしてもらいます。

●日 程:2021年11月18日(木)~22日(月) 4泊5日
●参加人数:6名

**********************

【1日目 11/18】

13時にJR丸岡駅に集合。

坂井市役所へご挨拶してから竹田地区へ移動し、地区内を散策。

散策中、松川はつ子さんが柿をおすそ分けをしてくれました。はつ子さんの「いくつに見える?」の質問に「70代」と答えた若葉のふるさと協力隊のみなさん。実際は90代のはつ子さんの元気な姿に驚きを隠せない様子に、私も竹田地区に来た頃に地域のみなさんの年齢を聞いて驚いたことを思い出しました。

竹内作左エ門さんのしいたけ畑では、大きなしいたけを自分の顔と比べたりして、初日は驚きだらけの1日だったのではないかと思います。

夜は5日間お世話になる「民宿なかがわ」で熊肉の刺身や猪肉の焼肉を夕食にいただき、楽しんでいた様子でした。

1日目-2

1日目

【2日目 11/19】

午前中は松川隆さんのお宅で猟友会丸岡支部のみなさんと一緒に鹿の解体をしました。

お昼は解体した鹿肉を部位ごとにBBQ。
ところが!数名の若葉のふるさと協力隊の参加者は食べるよりも解体作業に没頭。みなさんの好奇心旺盛で積極的な姿勢に、猟友会のみなさんも嬉しそうでした。

午後は奥山散策。
口直しのノイチゴをつまみながら、熊が冬眠する巨木やブナ林を通じて、山や森の循環について学びました。

夜は地域のみなさんとの懇親会。
竹田弁講座や人生相談が行われており、みなさんも地域の方々との交流を通して緊張がほぐれた様子でした。

2日目

2日目-2

【3日目 11/20】

午前は竹田音頭保存会のみなさんと坂井市指定無形民俗文化財「竹田じょんころ」まつりの準備をお手伝い。みなさんには提灯の設置とメインの櫓(やぐら)の飾り付けをしました。

午後は中川輝雄さんの畑で自然薯堀りのお手伝い。
最初は鍬の使い方もおぼつかなかったみなさん。やり方を覚えてからは6名で協力し、積極的に自分たちでどんどん掘り進めていく姿に、逞しさを感じました。

夜は「竹田じょんころ」に参加。
竹田の魂とも言える盆踊りの輪に入って一緒に踊ったことで、地域のみなさんとの心の距離がさらに近づいたのではないかと思います。

3日目-1

3日目-2

【4日目 11/21】

朝、若葉のふるさと協力隊のみなさんは、前の日の疲れも残っているように見えましたが「全部経験したい!」という熱い想いに押され、わな猟の見学へ。

空き時間には坪川正雄さんの畑で夕食用の白菜と水菜、レタスの収穫もさせていただきました。

午後からは活動報告会を行いました。
報告会ではみなさんが感じたこと、今後の抱負をそれぞれ率直に発表してくれました。

発表中、何名かの方から松川秀幸さんの「人の役に立たなければ仕事ではない」という言葉に感銘を受けたという話があり、地域の方々と良い時間が過ごせたのだなと私も嬉しくなりました。

最後の夜は丸岡温泉「霞の郷」でゆっくり疲れを癒しました。みなさんは遅くまで会話を楽しんだそうです。

4日目-1

4日目-2

【5日目 11/22】

朝食を食べていると、サプライズで米農家の大川貞幸さんがお土産の竹田米を届けてくれました。若葉のふるさと協力隊のみなさんもこれには大喜び!これもみなさんの人間力の賜物だなとしみじみ感じました。

5日間お世話になった「民宿なかがわ」を後にし、「日本海の荒れた海を見てみたい!」のリクエストから東尋坊へ。

山も海もあり、ジビエも海鮮も味わえる坂井市のポテンシャルの高さを私自身も改めて感じながらみんなで観光名所を楽しみました。

最後はJR福井駅へお見送り。「冬にまた竹田に遊びに来ます!」という嬉しい言葉をもらい、名残惜しい雰囲気をぐっと飲み込んで、笑顔で5日間を終了しました。

5日目

【緑のふるさと協力隊の感想】

若葉のふるさと協力隊のみなさんが楽しんで取り組んでいる姿、地域の方々と交流している姿を見て、私自身も改めて竹田地区は自然も人も動物も全てまるっと「宝の山」で魅力的な地域なのだと認識することができました。

また、自分が受け入れる立場になり、緑のふるさと協力隊を受け入れる地域のみなさんの気持ちや大変さが少し分かった気がします。残りの期間、今まで以上に感謝の気持ちをしっかり伝えながら過ごしていきたいと思いました。

5日間、若葉のふるさと協力隊や地域のみなさんに楽しんでいただいて無事に終了しホッとしています。今後も農山村にて地域外の方を受け入れる企画を行っていきいたいと考えているので、今回の経験をしっかりと次に繋げたいと思います。

【地域の方の感想】

・しっかりした子たちが来たなという印象で、「やってみたい!」という思いがひしひしと伝わり、一緒に過ごしていて楽しかったです。緑のふるさと協力隊を念頭に置いての参加者も多いと感じました。

・若葉のふるさと協力隊のみなさんの周りに流されず、一つ一つに疑問をもって取り組む姿勢に私も刺激を受けました。若者ならではの新鮮な視点や話を聞けて楽しかったです。

・他のイベントが重なり人手不足の中、若葉のふるさと協力隊のみなさんがまつりの準備を手伝ってくださったことはとてもありがたかったです。踊りの輪に入って地域の方々と交流してくださったのもとてもよかったです。

【参加者の感想より】

◎5日間の活動は私のものの見方、考え方を大きく変えてくれました。このプログラムに参加した理由の一つが地方の暮らしや地方創生の実態を知りたかったからです。活動を通じて、田舎暮らしの魅力と現実の両方を見ることができました。そして、なんと言っても竹田には人々の間につながりの強さがありました。大切な大好きな竹田に部外者である私たちを歓迎してくださる竹田のみなさんを見て、これからの地方の形が見えたように感じました。

◎若葉のふるさと協力隊に参加して、多くのことを見て、感じて、考えました。今回、参加した理由は地方の生活や農業、狩猟に興味があったからです。竹田では、都会ではなかなか感じることができない人の温かみや自然の荘厳さを感じることができました。竹田の人の温かさや、自分の地元を思う気持ち、都会と違ってゆったりと流れるときを感じることができたのは、人生の宝です。また、いつか必ず竹田を訪れたいと思います。

◎心身共にとてもいいリフレッシュになりましたし、本当にたくさんのことを学びました。特に竹田地区の皆様のお話の中で「人の役に立つ仕事をする」、「自分に素直に生きること」、「人との縁を大切にすること」が「幸せ」につながるという言葉を聞きし、正直グサりときました。環境のせいにせずに、まずは今の環境で竹田で学んだことを胸に頑張ろうと思いました。それから自分の可能性を模索してみようと思います。

********************

参加してくれた皆さん、ご協力いただいた坂井市役所をはじめ竹田地区の皆さま、ありがとうございました!

4日目-3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?