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新潟県粟島浦村☆若葉のふるさと協力隊☆2022

4泊5日の農山村ボランティア「若葉のふるさと協力隊
今年は8月から11月にかけて各地で開催!

今回のレポートは9月に行われた新潟県粟島浦村

5日間の様子をコーディネート役を務めた緑のふるさと協力隊・曲渕さんにレポートしてもらいます。

●日 程:2022年9月26日(月)~30日(金) 4泊5日
●参加人数:4名

1日目 9/26(月)

16時50分に粟島港に若葉の皆さんが到着した後、村役場にて村長へ挨拶に行きました。

その後、車で釜谷地区へ移動。みんなで夕日を見ました。(本当はもっときれいな夕日を見せたかったのだが)海に沈む夕日を見ることができて、若葉の参加者も「きれい」と言っていたので良かったです。

18時に民宿「松太屋」へ移動。お客さんの夕食の準備のお手伝いをしたのち、豪華な賄いをいただきました。えごねりやサザエなど島ならではの食材を使った賄いで若葉のみんなも満足してる様子でした。

夕食後はお客さんのお皿も一緒に片付けて宿泊先の「さっこい交流館」へ移動し1日目が終わりました。

2日目 9/27(火)

午前中は、釡谷地区で民宿「源左エ門」さんが、粟島の郷土料理「わっぱ煮」とおにぎりを作っていただきました。わっぱ煮は本格的に魚を串に刺して焼くところから体験することができ、とてもおいしい朝ご飯を一緒に作りながらいただくことができました。海を見ながら朝ご飯を食べることができ充実した朝になりました。

その後、内浦地区に移動して畑のそばを歩いていると、たくさんの枝豆をいただきました。歩いていて食べ物を頂いたということに若葉のみんなが驚いている様子でした。

お昼ご飯は、島の料理を島の人たちに協力してもらいながら、島で取れた食材を使って「お味噌汁」や「あんかけ」「イモだこ」「たこ飯」を一緒に作りました。「えごねり」も前日に島の方に作ってもらい、皆で一緒に昼ご飯を食べました。島の方の愉快なお話とともにみんなで食べるご飯は、美味しかったです。

午後は釡谷地区へ移動し、お茶会を開きました。1時間のお茶会で釡谷のおばあちゃんたちと一緒にゲームをしたり、屋号の話で盛り上がったたりして、あっという間に時間が過ぎていきました。忙しい中、たくさんの方が参加してくれて、皆で楽しい時間が過ごせたのでよかったです。

その後は貝殻やシーグラスを使ったフォトフレームを作りました。みんなのセンスがとっても良ったです。夜は、2カ所の民宿さんに分かれて、お手伝いをしました。

3日目 9/28(水)

朝の5時30分に内浦の港へ行き、定置網漁の見学をするため船に乗りました。私も船に乗るのは初めてでした。この日は風もあって波も大きかったのですが、酔い止めを飲んでたおかげか、みんな酔うことなく、無事に終わることができました。
船に乗って感じたのは、1つの網を上げるのはすごく大変な作業で、たくさんの漁師が協力しながら作業を行っていて、もっとお魚を大切に食べないとなと思いました。

定置網漁の見学後、社長さんからたくさんの魚をお土産としていただきました。そこで急遽、釣りの達人の方から、魚の捌き教室開いてもらいました。若葉のみんなは魚を捌くことがはじめてで、慣れない包丁使いでしたが一生懸命に捌いていました。お魚を捌き終わった後、釡谷でアジを釣って、魚をふんだんに使った昼食をみんなで作って食べました。
新鮮な魚を使った料理はどれも美味しかったです。

午後は「あわしま牧場」に移動。地域おこし協力隊の方と一緒に馬のお世話をしました。乗馬体験もさせてもらい、みんな楽しそうにしていました。その後、地域の方の家で、島のジャガイモを使ったコロッケを一緒に作り、みんなで豪華な夕食をいただきました。
3日目のこの日も、美味しいご飯と島の優しい方たちに囲まれながら充実した時間を過ごせました。

4日目 9/29(木)

午前中は内浦の高齢者が集まるイキイキ体操会に参加しました。若葉のみんなも積極的に島のおばあちゃんたちに声をかけて、コミュニケーションをとっていました。皆で、ゲームや体操をして楽しい時間を過ごすことができました。

午後は活動報告会の準備をしました。途中、個人の漁師さんの甘鯛の出荷のお手伝いもして仕事の話を聞くことができました。漁師という厳しい仕事を笑顔で話す姿に感銘を受けました。

19時から活動報告会を開きました。たくさんの方が発表を聞きに来てもらって、本当に嬉しかったです。

5日目 9/30(金)

最終日。この日は朝8時と13時に粟島を出発する船がありました。どちらに乗ってもいいようにしていたのですが、8時の便で1人帰ることに。他の人たちは大漁旗を持ちながらお見送りをした。

その後残った3人と一緒に電動自転車を借りて島を1周しました。
天気がとてもよく、きれいな海を見ながらのサイクリングにとても楽しんでいる様子でした。

お昼は「カフェそそど」で食べて13時の船で若葉のみんなを見送りました。姿が見えなくなるまで、お互いずっと手を振り続けているのが、島ならではの別れだなと感じました。

最終日にみんなから「この5日間、楽しかった」と言ってもらってこの企画をして本当に良かったなと思いました。

参加するまで、粟島を知らなかった人もいるので、粟島というところを知ってもらういい機会になったなと思います。

【地域の方の感想】

若い人が粟島にきてくれて、喜んでもらっていると感じました。
特に民宿のお手伝いをしたときは、「手伝ってもらって本当に助かった」と言ってくれる方が多かったです。

島のおばあちゃんからは、「何にもないところだけど来てくれてありがとう」「遠いところから来てくれてありがとう」という声がありました。

【参加者の感想より】

◎この5日間で一番印象に残っているのが粟島の人たちの人柄です。「粟島の人たちは本当に温かい!」と数えきれないほど感じました。道を歩いている人には必ず挨拶をして、楽しく世間話をするという、私たちが普段暮らしている都会では見ることのない光景はとても素敵な人と人とのコミュニケーションでした。

◎粟島での5日間は想像の100倍濃厚で、様々な価値観を知ることができた5日間でした。海では新鮮なお魚がたくさん釣れて、おばあちゃんたちは畑でおいしい野菜や果物を育てていて、山では山菜が採れて、粟島浦村は食材の宝庫でした。その食材を独り占めにするのではなく、分け合ったり、物々交換をしたり、調理したものを一緒に食べたりなどしている姿を実際に目で見て、体験して、本来人は1人では生きていけないから、このように人とのつながりを大切にして、助け合って生きてきたんだなということを考えるきっかけになりました。

◎実際に行ってみて美しい自然や豊富な海の幸、島外の人間に対する柔軟な受入姿勢を見ると、魅力も可能性もたくさんある島だと感じました。

◎普通に観光に来るのでは、地域の方とじっくり話す機会はほとんどないので、たくさんの方と話せてたくさんの方の温かさややさしさに触れられたことがこのプログラムに参加した一番の宝物だと強く感じました。


【緑のふるさと協力隊・曲渕さんの感想】

漁業の見学や手伝いは、波の状態や天候によって漁ができるときとできないときがあるので、直前までスケジュールが確定しないことが大変でした。またスケジュールを組むときも日程が変更になったり活動報告会の時間が急遽変更になったりと、スケジュールを調整をすることが多かったのですが、何とか終えられて良かったです。

若葉のふるさと協力隊を受け入れるにあたって、村の人に協力してもらう際に、皆さん快く受け入れて下さって、中には「曲渕さんにはいつも手伝ってもらってるから、一肌脱ぐか」と言って下さった方もいて、本当にありがたかったです。

若葉のふるさと協力隊の皆さんも積極的に村の方と関わる姿を間近で見ることができ、私もあと半年頑張ろうと思うようになりました。

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