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カンボジア#01 アンコールワットで人生観は変わるのか
世界遺産検定1級を持っている。
世界遺産について勉強しようと思ったのは、過去に訪れたヨーロッパの世界遺産について改めてその歴史や文化を詳しく知りたいと思ったことと、この先海外旅行に行くときに、その知識がきっと役に立つだろうと思ったから。あと、なんかかっこいいから。
一度ハマるととことんタイプだ。
20代の私は仕事の休憩中にも世界遺産のテキストをひらく勤勉ぶり。なんで学生時代こうなれなかったのか。悔やまれる。勉強のかいもあり、世界遺産についてまわりの人よりはちょっと詳しくなり、実際に足を運びたい欲はどんどん強くなる。
◾️人生どん詰まり
2018年、私は仕事もプライベートも行き詰っていた。「正しいことが正義、努力することが美学」ていう、まじで化石みたいな価値観で仕事をしていた。柔軟性のカケラもない。今までは誉め言葉として受け止めていた「真面目だね。」って言葉が、どんどん皮肉に聞こえてきて、同僚たちとの溝は確実に深くなり、今まで信じていた自分なりのプライドみたいなものが、鎧になってのしかかる。夫にも、自分の中での正しさを押し付けて、何度も衝突した。
自分を変えよう。変わらなきゃ、この先やっていけない。
◾️「アンコールワット、行かなきゃ。」
「アンコールワットを訪れると人生観が変わる」
「死ぬまでに必ず行きたい!アンコールワット」
「一生に一度は観ておきたいアンコール遺跡」
みたいな見出しを、海外旅行好きならきっと目にしたことがあると思う。(私は何度もある)半信半疑だったが、アンコールワットに行かなきゃいけない気がした。ただ、とにかく何かを変えたかった。逃げ出したかった。今までみたことのない世界に、足を踏み入れてみたかった。知識はある。お金もある。行くしかない。予約した。
■シェムリアップへ
ホーチミンのタンソンニャット空港からシェムリアップ空港まで約1時間半。カンボジアに入国するにはビザが必要なので、日本のカンボジア大使館で事前にビザを発行していった。入国審査のとき、前の人にはめちゃくちゃ怖かった審査官の人が、私にはめちゃくちゃ優しかった。わけわからんが、ありがたや。
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この時もパックツアーだったので、空港まで日本語を話せるガイドさんとドライバーさんが迎えにきてくれていた。ガイドのペンさんには、帰国する最終日までお世話になった。日本語がペラペラだったけど、日本にはまだ行ったことがないと言っていた。
空港から30分程度でホテルに到着。
まわりの街並みからはちょっと浮いている、豪華でクリームイエローの外壁が素敵なプリンスドアンコールホテル。お湯がでないんじゃないか、とか不安に思っていたけど、バスルームも清潔でなんの問題もなし!独立したシャワーブースまである!立派な屋外プールもあった。
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翌日はアンコール遺跡群巡り。
「早朝4時30分にホテルに迎えにきます。」とペンさん。
いよいよだ。
テキストで知識は身につけた。1番不安だった乗り継ぎもこなした。
アンコールワットを目の前にして、私は何を思うのだろう。
つづく。
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