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DXでSDGsを実現する:目標3 すべての人に健康と福祉を(日本の高齢化社会に立ち向かうDX)

一昨日の投稿では、SDGs目標1「貧困をなくそう」とDX、昨日の投稿では、SDGs目標2「飢餓をゼロに」とDXについてお話して来ました。

今日は、順番通り、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」とDXについて、お話したいと思います。

実は、私自身、正しく日々親の介護に直面しており、非常に関心の高い問題です。

1. 高齢者への対応は「目標3 すべての人に健康と福祉を」のどこに当たるか

SDGsの目標3は、あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進することを目標にしています

あらゆる年齢のすべての人々の中には、当然、高齢者も入って来ます。

高齢者への対応についての関連ターゲットは以下の通りです。

■ターゲット3.4

「2030年までに、予防や治療をすすめ、感染症以外の病気で人々が早く命を失う割合を3分の1減らす。心の健康への対策や福祉もすすめる。」

このターゲットから、高齢者に関しても、病気で早く命を失う割合を減らすことや心の健康が求められています。

■ターゲット3.d

「すべての国、特に開発途上国において、その国や世界で健康をおびやかす危険な状態が発生したときに、それにすばやく気づいて知らせ、危険な状態を減らしたり、対応したりする力を強める。」

特に、高齢者は、身体が不自由になり、ちょっとしたことから健康をおびやかす危険な状態が発生することがあります。

介護者は、四六時中、高齢者を見ていることは、実質不可能であり、こういう事態を少しでも解消する方策は、非常に助かります。

【参考、引用website】

◆Unicef website: “SDGs Club” 目標3 飢餓をゼロに


2.日本の高齢者に対して企業ができること

日本は、高齢者の人口が全人口の29.1%(2021年9月総務省)になる超高齢社会であり、今後当分の間、さらに高齢化率が高まって行きます。

こういう状況において、高齢化への対策と取り組みが企業の生存戦略にもつながっていきます。

今日の日経新聞の朝刊には、介護者に非常に嬉しい企業の取り組みの話題が取り上げられていましたので、紹介します。

しかもそれはDXに関わるものであり、今、私が進めようとしている「DXでSDGsを実現」することに繋がっています

【参考、引用website】

◆公益財団法人 日本ケアフィット共育機構website:SDGsの企業の取り組みと超高齢社会の関連性


3. 介護IoTで失禁3割減少

これは、あらゆるモノがネットにつながる「IoT(Internet of Things)」で介護を変える動きが広がるという記事で、いろいろな事例が紹介されています。

◆介護、IoTで失禁3割減 トリプルW、センサーで体調察知 今月から保険対象に(2022.4.1日本経済新聞 朝刊)

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この記事で紹介されている事例は、以下の通りです。

❶排泄予測支援機器:超音波で排尿のタイミングを予測 ⇒ 失禁3割減、清掃2割減

介護者にとっては、おむつを替える手間が省けること、おむつを買いに行く回数が減ることが非常に嬉しいです。

❷ベッドのマット下センサーとAIで転倒・転落を予測 ⇒ 夜間のベッドからの転倒8割減

❸ベッドの圧力センサーが呼吸や体動を測定し転落を予測 ⇒ ベッドからの転落を削減

高齢者にとって、転倒は致命傷になる場合が多く、ちょっと目を離している間に、転倒・転落するリスクが減ることは、心理的にも安心感が生まれます。

この記事の中で、更に嬉しいのは、4月から介護保険でこのような機器の対象が増えたということです。

これは、企業と行政の協力にてできることであり、SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」にも通じています。


4. さいごに

日本は、世界でも有数の高齢化社会です。

今日の日経新聞で紹介された介護機器の出現は、介護者や介護施設にとって、いろいろな手間を省くことができ非常にありがたく思います。

こういう先端技術を次々導入することで、日本の技術を今後、高齢化を迎える世界の国々に役立てることができると思います。

これこそ、企業にとっては、経済的価値(売上や利益)と社会的価値(介護という社会課題への対応)の両立ができる共通価値になります。

こういう切り口から日本のDXが世界の先端技術になるということも期待したいと思います。


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