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DXでSDGsを実現する:目標2 飢餓をゼロに(スマート農業)

今日は昨日の投稿↓に続き、SDGsの目標2 「飢餓をゼロに」に関連するDXの取組みについて、お話したいと思います。


1. 「目標2 飢餓をゼロに」とは

世界から飢饉をなくし、だれもが栄養のある食糧を十分に手に入れられるよう、持続可能な農業を進めるとともに、生産者の所得を確保して農業生産性を高めるための研究や投資を行う必要があります。

ここでいう持続可能な農業とは、持続的に農業を行うことで安定した収穫ができることをいいます。

持続可能な農業の実現には、小規模農家の生活と生産能力を向上させることや、土地や技術、市場へのアクセスを与えることで、収穫した作物を収入に変えられるようにする必要があります。

この目標2の背景には、世界を生徒40人の教室と考えると、その日食べるものがない、明日以降も食べ物をえられるか分からない状態の人が4人もいるという現実があるようです。

今日は、この目標2のうち、ターゲット2.4についてフォーカスしたいと思います。

1-1)ターゲット2.4とは

「2030年までに、食料の生産性と生産量を増やし、同時に、生態系を守り、気候変動や干ばつ、洪水などの災害にも強く、土壌を豊かにしていくような、持続可能な食料生産の仕組みをつくり、何か起きてもすぐに回復できるような農業を行う。」

要は、持続可能な食料生産システムや強靭(レジリエント)な農業を行うというターゲットです。

このターゲットを読んだ時に、DXとの関係性を考えると、「スマート農業」という言葉が浮かんできました。

そこで、スマート農業でいろいろ調べていくうちに、クボタが興味深い取組みをしているのを見つけましたので、紹介します。

【参考、引用website】

◆Unicef website: “SDGs Club” 目標2 飢餓をゼロに


2.クボタが進めるスマート農業とは

日経新聞電子版の中に日経コンピュータのコラム「クボタ、スマート農業へ1000億円 DXで世界深耕」という記事を見つけました。

これは、面白そうと思い、クボタのスマート農業について、ググってみました。

2-1)クボタは何を目指しているのか

クボタは、日本の農業が今後、多様な課題を解決しながら、魅力ある強いビジネスに成長するには、スマート農業の普及が欠かせないと考え、スマート農業の本格的な研究を開始しているようです。

多様な課題とは、就農者の高齢化、販売農家の減少、大規模で点在した圃場の適切管理、収量・品質の向上、コストと労働負荷の低減、生産品の高付加価値化等々があるようです。

クボタは、スマート農業をICT、ロボット技術を活用して、超省力・高品質生産を実現する新たな農業と位置づけ、以下の5つの方向性で研究を進めているようです。

❶超省力・大規模生産
GPS自動走行システムの導入による農業機械の夜間走行・複数走行・自動走行で作業能力の限界を打破

❷消費者等に安心と信頼を提供
クラウドシステムにより、生産の詳しい情報を消費者等にダイレクトに提供

❸誰もが取り組みやすい農業
農業機械のアシスト装置で経験の浅いオペレーターでも高精度の作用が可能、またノウハウをデータ化

❹きつい作業、危険な作用から解放
収穫物の積み下ろしの重労働をアシストスーツで軽労化、除草ロボットによる作業の自動化

❺作物の能力を最大限に発揮
センシング技術や過去のデータに基づくきめ細やかな栽培により、作物のポテンシャルを最大限に引き出し多収・高品質を実現

これらは、全て非常に面白いアイデアだと思いました。

クボタも今後、これらアイデアに具体的にAI、IoT、GPS、ドローンを組み合わせていくと思います。

クボタの今後の動向が非常に気になり、また楽しみです。

2-2)クボタの具体的な取組み❶

クボタは、故障解析用のARアプリを提供しているとのこと。

故障した建設機械のディスプレーに表示されるエラーコードや不具合症状をアプリに入力すると、合致する故障の内容がスマホ画面に表示されるようです。

即ち、アプリをARモードに切り替えて、スマートフォンを建設機械に向けると、故障の発生した部品のありかを実機のカメラ映像と重ね合わせてハイライト表示するようです。

クボタは世界中に建設機械を販売しているので、世界のどこで故障しても、人がわざわざ修理に行かなくても、簡単に対応でき、非常に便利になります。

機械故障による、生産への影響を最小とすることと、クボタの信頼を得られることの一石二鳥なのではないでしょうか。

2-3)クボタの具体的な取組み❷

新潟県とクボタは、スマート農業の普及や新潟米の輸出促進に関する連携協定を結ぶようです。

クボタはスマート農業を推進することで環境負荷低減や農業に関する社会課題の解決に向けて取り組んでいる。

一方、新潟県は、農業のDXを推進したいと考えており、双方の目指す方向が一致しており、協力関係を深めるようです。

この取り組みは、もちろん、SDGs目標2「飢餓をゼロに」に関連すると同時に、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」にも深く関わっており、SDGs目標達成に向けた、非常に素晴らしい取り組みだと思いました。


3.最後に

本日は、SDGs目標2「飢餓をゼロに」に関して、DXとの絡みから「スマート農業」について調べ、クボタの事例を紹介しました。

クボタのスマート農業の5つの方向性
❶超省力・大規模生産
❷消費者等に安心と信頼を提供
❸誰もが取り組みやすい農業
❹きつい作業、危険な作用から解放
❺作物の能力を最大限に発揮
を紹介しました。

これらアイデアに具体的にAI、IoT、GPS、ドローンを組み合わせて実現していくと、未来の農業は非常に明るく楽しいのではないかと思いました。

【参考、引用website】

◆日経新聞電子版:クボタ、スマート農業へ1000億円 DXで世界深耕(2021.5.17日経コンピュータ)
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◆クボタwebsite: クボタのスマート農業

◆日本経済新聞(2022.4.7): 新潟県とクボタ、スマート農業 新潟米輸出で連携へ
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