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菅寿美 チェコ文学 オタ・パヴェル

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オタ・パヴェル著『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』の訳者・菅寿美さんが、読者のみなさんをチェコ文学、チェコ文化のもっともっと遠く深い場所まで連れて行ってくださいます! 本文…
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#釣り

24. 深紅のグリオトカ(酒)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) 「おやじは腰かけ、グリオトカの大…

23. 70センチメートル未満はつり上げ禁止!?(魚)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) プラハを旅行したとき、書店で魚の…

22. ロフリークについて(食べ物)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) ロフリーク(rohlík)はチェコで…

19. クトナー・ホラ(文化)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) クトナー・ホラ(Kutná hora)は…

20. チェコ人と海(文化)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) ポーランドで、ようやく、海で釣り…

21. ハガツオってどんな魚?(魚)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) さらにほぼ一時間南に向かっていた…

11 野原で魚釣り:チェコと洪水(自然)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) チェコには山(hora、ホラ)らしき山がほとんどない。もちろん、山という単語が存在し、「ビーラー・ホラ(Bílá hora)」「ゼレナー・ホラ(Zelená hora)」のように「ホラ」のつく地名もあるのだから、全く山地がないわけではないのだが、最高峰のスニェシュカ山でも1602メートルであるので、日本に比べると、ずっと平坦な国である。 (中央ボヘミアの風景) その国に、いくつかの大きな川が流れている。チェコ最長の

10  ホルプにポルプ(チェコ語)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) チェコ人は言葉遊びが好きだ。もち…

9 パヴェルを追って―クシヴォクラート編

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) 2015年8月に、クシヴォクラー…

8 パヴェルを追って―ブシュチェフラット編

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) ブシュチェフラットの町には池が二…

7 緑の怪紳士、その名はカッパ?(文化)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) チェコの水辺には、妖怪ヴォドニー…

6 「金の虎」でビールチーズ(食べ物)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) 「フゴは夕食用にパンとビールチー…

5  カルルシュテイン城、クシヴォクラート城 そしてティージョフ城址(文化)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) ボヘミアの王たちは、ぼくと同じよ…

4 キノコの山(自然)

菅寿美(『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』訳者) チェコ人には、自然を愛し自然の中で過ごすのが好きな人が多い。野山には散策路が整備され、ハイキングやサイクリング、キャンプを楽しんでいるチェコ人をよく見かける。 そんなチェコ人がこよなく愛するのが、夏から秋にかけてのキノコ狩りである。目に美しく、食べておいしいキノコ(houba)がどこに生えているかは、ほとんど機密事項である。ご近所さんに教えないどころか、親兄弟にさえ明かさないとまで言われている。晩夏に雨が続いて湿度が